北海道の鉄道とか写真の話題など、、、日々の徒然を独り言のように細々と発信してみるブログ。小説作品執筆中。
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※これから述べるレンズの分解法は全くの素人分解です。これを参考にして起こる事故や損失に対して当方では一切責任を持てません。大切なレンズのメンテナンスは信頼できるプロの業者に依頼することをお勧めいたします。
先日、リサイクルショップからサルベージしてきたEBC FUJINON 55mmF1.8のレストアが完了しました。→買ってきたときの記事はこちら。
分解の手順などは、詳しく紹介されたサイトがありますのでそちらをご参照ください。いたって普通の分解手順で、簡単にバラすことが出来ました。ただ一つ注意することは、初期型と後期型で若干パーツ構成に違いがあるためか、先の分解方法を記したサイトのとおりに分解を進めても、絞りユニットまでスムーズに外すことが出来ませんでした。ちなみに、ここに紹介しているのが初期型で、先のサイトで分解方法を紹介しているのが後期型です。
イモネジを精密ドライバーで緩めて飾りリングを外し、カニ目レンチを前玉ユニットの外側の溝にはめて廻すと、前玉ユニットが外れます。後ろ玉は、ゴム手をはいて廻すと簡単に外れます。通常のレンズ清掃のみならここまでで充分です。
写真では、ヘリコイドのグリスアップのために、ピントリングを外していますが、これをやると無限遠の位置がずれてしまいます。もし必要ならば、きちんともとの位置をマークしてから外すことをお勧めします。ここまで分解したあと、絞りリングを分解しようとマウント周りの分解に進みましたが、それが原因で絞りユニットの位置がズレて絞りがスムーズに作動しなくなりました((( ;゚Д゚)))
力技で絞りユニットを外そうとしましたが、思いとどまって冷静にユニットの位置を直しました。今回はそれで事なきを得ましたが、深追いは禁物ですね。レンズに付いた若干の点カビを無水エタノールで除去し、レンズクリーナーで磨いてから元通りに組み立てて完成です。
前の記事にも書きましたが、このレンズには自動絞りの切換スイッチがありません。純正のマウントアダプターKでは絞りを調節することが出来ません。
そこで、近代インターナショナルの絞りピン押し機能付きのアダプターを通販で購入しました。送料込みで6,240円なり、3,000円で拾ったレンズにさらに2倍の額の投資です(笑)
これだけではまだこのレンズをデジタルで使うことが出来ません、例のフジの独自規格のツメが残っています。このツメ、悩んだあげくすっきり削ってしまいました。
ある意味、文化財であるオールドレンズに復元不能な手を加えたくはなかったのですが、もとがカビジャンクですし素人分解によって精度も落ちてるので、完全なMyレンズとして使い倒すことにしました。買ったアダプターもこのレンズに付けっぱなしで使おうと思います。(※純正アダプターではカメラに負担がかかるので不向き)
その他にも、ヘリコイドのグリス交換、あわせて無限遠をテキトーに調整など、様々なテマヒマをかけてようやくK10Dに装着することができました。デジタル一眼レフに付けても違和感はありません。
さっそくテスト撮影をしてきました、作例は後半にて。
庭に一輪だけ咲いているピンクのチューリップ。
マクロではありませんが、寄れるだけ寄って撮ってみました。ピントが合う範囲が狭く苦労しましたが、ピントが合った部分の解像度はかなりのものです。
近所の酪農大学の牧場で憩う牛さんたち。
曇りですが、色、コントラストとも良好です。さすがフィルムメーカーさんが作ったレンズだけあって、どことなく同社のフィルムで撮ったような発色です。
夕方のオホーツク5号も撮ってみました。
周囲の緑の発色がキレイです。全体の印象として、車両などの人工物よりも、草花や風景など有機物の方が良く写る感じです。また、遠景よりも近景や接写の方が向いているのかもしれません。
このレンズ、70年代における最高水準の標準レンズの一つに数えられるだけあって、コントラスト、解像度ともにかなり優秀だと思います。K10Dのナチュラルな画作りよりも、K20Dの濃厚でポジフィルムのような描写のほうが、より相性が良いかもしれません。
今まで55mmのレンズは持っていなかったので、その画角を活かした撮影を計画中です。これから、EBCによるフィルムライクな描写でどんな写真が撮れるかとても楽しみです。
マクロではありませんが、寄れるだけ寄って撮ってみました。ピントが合う範囲が狭く苦労しましたが、ピントが合った部分の解像度はかなりのものです。
近所の酪農大学の牧場で憩う牛さんたち。
曇りですが、色、コントラストとも良好です。さすがフィルムメーカーさんが作ったレンズだけあって、どことなく同社のフィルムで撮ったような発色です。
夕方のオホーツク5号も撮ってみました。
周囲の緑の発色がキレイです。全体の印象として、車両などの人工物よりも、草花や風景など有機物の方が良く写る感じです。また、遠景よりも近景や接写の方が向いているのかもしれません。
このレンズ、70年代における最高水準の標準レンズの一つに数えられるだけあって、コントラスト、解像度ともにかなり優秀だと思います。K10Dのナチュラルな画作りよりも、K20Dの濃厚でポジフィルムのような描写のほうが、より相性が良いかもしれません。
今まで55mmのレンズは持っていなかったので、その画角を活かした撮影を計画中です。これから、EBCによるフィルムライクな描写でどんな写真が撮れるかとても楽しみです。
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プロフィール
HN:
鈍行翼
年齢:
42
性別:
男性
誕生日:
1982/05/07
職業:
エア作家/にわか写真家
趣味:
鉄道と写真ともろもろ・・・
自己紹介:
バセドウ病罹患者(勝手に寛解中)。
発病から10年以上経ちましたがようやく沈静化へ向かいつつある今日この頃。同時に人生の在り方を模索し続け小説という創作物に結晶化することを日々の生業とする。写真撮影は豊かな創造性とニュアンスの源泉です。
写真撮影の友:PENTAX K10Dと愉快なオールドレンズたち。
コンパクトはRICOH GX-8、R10、ケータイカメラCA006
フィルムカメラはPENTAX SPF、RICOH R1s、GR1s
「目指す場所があるからいつだって頑張れる!」
発病から10年以上経ちましたがようやく沈静化へ向かいつつある今日この頃。同時に人生の在り方を模索し続け小説という創作物に結晶化することを日々の生業とする。写真撮影は豊かな創造性とニュアンスの源泉です。
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