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北海道の鉄道とか写真の話題など、、、日々の徒然を独り言のように細々と発信してみるブログ。小説作品執筆中。
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084a1d3b.jpeg昨日の朝刊に驚きのニュースが掲載されていました。札幌市北部の非電化通勤路線である学園都市線(札沼線)が数年後をめどにようやく電化されるそうです。

これだけの大都市圏の通勤路線が、今まで非電化のまま残されてきたのが不思議なほどです。



学園都市線はご存知のとおり、正式名称は札沼線でもともとは札幌の隣の桑園から留萌本線の石狩沼田までを結ぶローカル線でした。昭和47年、新十津川から北の区間が廃止されて現在の区間になりました。かつては全区間に渡りひなびたローカル線でしたが、1980年代以降、札幌市のベットタウンとして急速に沿線が開発され、それにあわせて駅を新設、列車本数も大幅に増便されました。さらに現在までに桑園~新琴似間を段階的に高架化、あいの里教育大前まで複線化されています。

高架線や駅舎など地上設備は大幅に近代化された学園都市線ですが、車両は90年代に余剰になった51系客車を改造して気動車にした御当地名物PDCと、元急行用だった車両など通勤化改造したキハ40系が主力です。これら国鉄以来の旧式気動車が、大都会の高架線の上をエンジンを唸らせながら重苦しく走っている姿はなんともミスマッチです。

RIMG7529-2.JPGハイパワー気動車のキハ201系の列車も相当な本数を運転されていますが、ダイヤの筋が他の列車とほとんど同じなので、加速が良いだけで所要時間の長さは変りません。






マニア的見地からすると、ここでしか見られない個性豊かな車両が何よりも魅力的ですが、毎日通勤や通学など生活の足として利用している人たちにとっては不便としか言いようのない代物でしょうね。ぼくも実際に、学園都市線の夕方のラッシュ時に乗り合わせたことがありますが、ロングシートのキハ48がまるで護送車のように感じるほどの圧迫感と鈍重さでした。

そういった意味でも今回の電化は毎日利用する一般の利用客の方々にとって、待ちに待った朗報と言えるのではないでしょうか。札幌圏の通勤路線のうちで、地下鉄も含めて他の路線と比べた時のサービス格差はダントツなのは明らかですから、電化されることで利便性と快適性をあわせて大幅なサービス格差解消につながることでしょう。

PDCはじめ改造気動車の見本市のような、稀に見る通勤非電化路線の一時代に終止符が打たれるのは寂しい気もしますが、ここ最近明るい話題の少なかった道内の鉄道で久しぶりの進歩的な話題だけに、今後どのように変化していくか非常に楽しみです。これからの学園都市線から目が離せません。
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1982/05/07
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エア作家/にわか写真家
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鉄道と写真ともろもろ・・・
自己紹介:
バセドウ病罹患者(勝手に寛解中)。

発病から10年以上経ちましたがようやく沈静化へ向かいつつある今日この頃。同時に人生の在り方を模索し続け小説という創作物に結晶化することを日々の生業とする。写真撮影は豊かな創造性とニュアンスの源泉です。

写真撮影の友:PENTAX K10Dと愉快なオールドレンズたち。
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