忍者ブログ
北海道の鉄道とか写真の話題など、、、日々の徒然を独り言のように細々と発信してみるブログ。小説作品執筆中。
[1]  [2
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。




先日に引き続きスピーカー関係の話題です。


一応のメインシステムである小型PAスピーカーがあるのですが、以前一時的に家具の配置換えでステレオ装置を撤去していた時期がありまして、その時の保管方法が杜撰すぎてスピーカーのエッジにカビが生えてしまい劣化が進行してしまいました。

まさに不注意による痛恨のミスという感じでしたが、まさかレンズのようにカビが生えるとは思いもよりませんでした。

ダンボールの中にそのまま仕舞いこんで部屋の片隅に長期間置いていたことが原因でした。

普段からレンズの保管には気を使っていましたが、これを教訓にオーディオ装置の保管にも気を使わなければと反省しました。

PAスピーカー=拡声用スピーカーということでコーン紙に簡易防水処理が施されているので多少ラフに扱っても大丈夫だろうという判断が甘かったようです。

防水処理が施されたコーン中心部は清掃だけで全く問題ありませんでした。

ところが周辺のエッジ部に生えたカビが表面の紙をボロボロにして裏地の素材が一部露出しているような有り様でした。

エッジ自体は裏面の布がしっかりしているのでウレタン製のように全体がボロボロになって崩壊するようなことはなく音も問題無く鳴らせる状態でした。

しかし表面がボソボソになってダンプが効かなくなった分、音が少しカサついたような感じがして、このまま放っておいて劣化が進行するとユニットそのものを交換するかオリジナルとは違う代用素材で新たにエッジを貼り直すしかなくなると思われることから補修方法を考えました。

最初に思いついたのは木工用ボンドを水で極薄にしたものを筆で塗りこむという古典的な処方でした。

でもそれではボンドが固まった後に頑丈な皮膜ができても、柔らかさと同時に適度な弾力性が保てずスピーカーのエッジとして求められる機能性が損なわれてしまいます。

硬くなったエッジでは劣化の進行を抑えることができても音が痩せて元の豊かな響きは2度と出せなくなってしまいます。

そこでスピーカーの補修方法を便利なネット検索で色々調べてみると、新品の代用素材へ張り替える方法や市販のシリコンシーラントを盛って整形する方法など、テープを駆使したかなり強引な力技まで様々な手法を見つけることができました。

その中でヴィンテージオーディオを専門に扱う会社のページに辿り着き、その会社が独自に販売している補修材を見つけました。

高級オーディオ用品に在りがちな”塗るだけで音質アップ2万円”みたいなことはなく、必要な分量だけの小瓶販売で850円というとてもリーズナブルで良心的な価格でした。

補修材の詳しい説明を読んでみると水性塗料のように筆で塗りこむだけでよくエッジの強度を向上させる効果が期待出来るということで早速注文を入れました。





すると次の日の午前中に届いてしまいました。

石狩市の花川という場所で営業しているファンテックさんという会社のお店です。

そんな地元の近場でディープでマニアックな商品を扱うお店があったとは驚きです。

外から荷物が届いた時恒例の匂いチェックが済むと開封です。





 
中身はこんな感じで今回使用するのは左のグレーの小瓶です。丁寧に筆まで付いてきて新しく買う必要が無くて助かりました。右の白い小瓶の方は水性の接着剤でスピーカーのコーン紙が剥離した場合に使うものです。

性質は木工用ボンドに似ていますが、乾燥後も完全に固まること無く弾力性を維持するところが異なり、これもこの会社で独自に開発したものとのことです。

今後、スピーカー補修用以外にも使うことがありそうなので一緒に購入しておきました。





にゃんちょんさんの顔やひげにダンプ剤が着いて取れなくなったら困るので狭い玄関に新聞紙を敷いて作業することにしました。

即日で作業に入るのは少し忙しない気もしましたが準備も一通りできていたので早速始めることにします。






塗り終わって乾燥中の画です。と言っても元が黒一色なので画像ではほとんど違いは分かりません。原液のままでは弾力が強すぎるので田宮模型の塗料皿に必要量だけ移してスポイトで水を加えながら調度良い加減になるまで薄めました。筆先の加減で適当に混ぜていましたが大体原液7水3くらいの割合になったと思います。それでも乾いたあとは結構強い皮膜を形成していました。





塗りこんでから1時間くらい自然乾燥させて表面を手で触れる程度の半乾きの状態になるとアンプにつないで早速音出しをしてみます。

この時点では水分が完全に飛びきっていないので本来の音で鳴ることはありません。

耳で微かに聞こえる程度の微小な音量でCDをかけ続けました。

ダンプ剤が乾いて固まるまでに音の振動を僅かに与えることで振動パターンを”記憶させる”というおまじないです。(はたして効果あるかどうかは定かではありません)

翌日になって完全に乾いたことを確認してから徐々に大きな音量で鳴らしてみると以前の瑞々しい元気のあるサウンドが蘇っていました。

半乾き時点の音では若干ダンプ効果が効きすぎた感じで抑揚のないつまらない音になってしまったように感じましたが、乾燥が充分に進んで水分の重さが飛んだ後はこのスピーカーが本来持っている溌剌とした音に戻っていました。

正直なところ、こういった補修材を一度用いると本来の音質から変わってしまい、ある程度損なわれてしまうことは避けられないだろうと思っていましたが、予想に反して以前よりも音の暴れ方が減って明瞭な聞こえ方がするようになり結果的には大成功だったと思います。

さすがに名品オーディオ機器を専門に扱う会社が手がけた補修材だけあって音質への影響を吟味され尽くして造られたことが補修後の良好な音質からもうかがえます。

今回補修した比較的ありふれた拡声スピーカーならいざしらず、ジャズといえばJBL、クラシックといえばタンノイなど、その方面では言わずと知れた50年以上前の名機を現在でも良好なコンディションを保って鳴らし続けることは相当な苦労と配慮がなければできないでしょう。

今回お世話になったエッジ補修用ダンプ材にしても音質への影響を最小限にとどめながら元の素材に無害な性質の最適な配合を求めるだけでも相当な試行錯誤を要したことが想像されます。

長らく気にいって使ってきた拡声用スピーカーが元のいきいきとした音質を取り戻すことができて本当に良かったです。
  
  

PR




タイトルが過去形なのは音が出なくなってしまったからです。

購入してから10年目になりましたが、ある日動画を視ていると、突然片方のチャンネルから音が出なくなりました。それから色々復旧を試みましたが回復することはなく、これ以上手をつくしても無駄ということでミニター横の定位置から撤去しました。




ボーズのコンパニオン2というパソコン用アンプ内蔵スピーカーで、このクラスの製品の中では音が良いことで評判のスピーカーでした。

そういった良い評価の一方で製品としての作り自体は価格相応という感じで、特にボリューム回りや左のスピーカと右スピーカーのアンプ部をつなぐ端子部が貧弱で買った直後からトラブる例も少なくないようです。

うちの場合もご多分に漏れず、ほんの少しプラグの差し込み具合が悪いとすぐに左のスピーカーが鳴らなくなる症状がありました。

ただ、これは加減の問題で調度良いところを探せばきちんと音が鳴るので初期故障というほどではありませんでいた。

今回故障したのはよくある左チャンネルの症状ではなく、反対のアンプを内蔵した右チャンネルから音が出なくなるというものでした。

スピーカーユニット以外に何も入っていない左チャンネルはおまけみたいなものですが、アンプ部を内蔵した右チャンネルはいわば製品の心臓部ですから軽症ではありません。

電源は問題なく入りますし左チャンネルからは問題なく音が出るので完全に死亡したわけではないようです。ちなみにヘッドフォン出力は左右とも問題なくなります。

そのような症状で考えられることは何らかの安全装置が右チャンネルのスピーカー出力だけ働いてしまったと考えられることからしばらく電源から外して放置していました。

こうすることで内部の回路のコンデンサーが放電され安全装置がリセットされることがあるのです。

三ヶ月近く放置してみましたが、久しぶりに電源を入れてみても結果はまったく変化なしでした。

こうなれば保証期間もとうに過ぎた製品ですからレッツ分解でゴーとなるはずなのですが、この製品に限ってそれができないようになっているのです。

プラスチック製の筐体は正面と後ろのモナカ構造なのですが、これを分離するためのネジ類が入力端子固定用の一本だけを除いて一切無いのです。

つまり強固に接着されたハメ殺し構造なのです。

後は馬鹿力に任せてこじ開けていくしか方法が無いのですが、そうすれば弱いプラスチック製の箱は変形するのは目に見えていますし、下手をすれば完全に割れてしまいそうです。

これがメーカーの方針なのか、ユーザーによる不用意な分解を予防するとともに自前修理を不可能にして速やかに買い換えさせる意図がありありと覗えます。

中を開けて基板さえ確認できれば、アンプ部が完全に死んでいないことから、きっと信号出力に直接入る一個100円もしない電解コンデンサーが飛んでるだけといった程度の症状だと思われます。

ちょっとしたハンダ付けの技術と予備知識さえあれば簡単に修理できるものです。

また、基板の中でわざと寿命の短い部品を使ったり、取り回し上華奢な部分を作ることで強度を落としたり、接着によるハメ殺しを含めて構造をわざと複雑にするなどしてメンテナンス修理をしづらくすることで壊れたら即新しい製品に買い換えるように促すようになっています。

こういったメーカー側の意図を寿命の適正化と言い、1980年代頃から家庭用電化製品のみならず自動車や鉄道車両など大小様々な工業製品に取り入れられるようになりました。

メーカー側は暗に認めることはしないでしょうが、こうった寿命低下のための技術設計思想は今やあらゆる業種の製品メーカーに行き渡り、国柄やメーカーによってはかなり露骨なやり口があります。

最近のスマホやタブレットの分解不能な構造や予備バッテリーの交換さえ不可能な仕様もそうです。

カメラ関係ではプラスチック化と全自動化が盛んに行われた90年代のC社のゴムダンパーの溶解によるシャッター開閉不良が大々的に起きたことが有名です。

家電製品ではS社の製品がとりわけ壊れやすいという印象が広まったせいか◯ニータイマーという都市伝説的フレーズも生まれました。

鉄道車両では主に90年代に登場した車両が軽量化のやり過ぎによる強度不足で想定外の歪みや亀裂が生じて半分以上の寿命を残したまま早期廃車になった事例があります。

また省エネとコスト半分を大々的に謳って登場した首都圏の(当時の)次世代型通勤電車が文字通り全ての窓が開閉不能のハメ殺し構造で、超満員のラッシュ時に起きた停電による緊急停車時に長時間にわたって空調が止まり蒸し風呂状態で放置された結果、多数の乗客が熱射病で救急搬送される事態が発生しました。

パソコン関係ではマザーボードのCPU回りに配置された電源供給用電解コンデンサーが某国製の粗悪品ばかりだったために使用後数年で破裂する事態を繰り返し以後信頼性の高い部品に交代するまで続きました。

ごく最近の製品でも高性能な新型コンデンサーという触れ込みでタンタルコンデンサーという壊れる際にほぼ確実にショートする部品を多用したメーカーの製品を見かけましたが、いつのまにか従来の手堅い選択である普通の個体コンデンサーに戻っていました。

タンタルコンデンサーが壊れるとかなりの確率でショートすることから本来流れてはいけない経路で強い電流が流れることで周辺の回路に重大な被害を与えかねません。

どうしてもタンタルコンデンサーを使わねければならない特殊な回路でない限り、ざっと基板を見渡してタンタルコンデンサーを多数発見したなら、その基板を積んだ製品はわざと寿命を短くしている可能性を疑ってかかるべきです。

自動車関係でも最近の異常なリコール件数の増加もこういった思想と全く無関係であるとは言い切れないでしょうし、低燃費化されたエンジンやベルト式のCVTミッション、起動と停止をせわしなく繰り返すアイドリングストップ機能やハイブリッド車の複雑な電気系統など、ユーザーの不用意な使い方次第で寿命に影響しかねないデリケートな機能構造が採用されています。

こういった一般のユーザーには分かり得ない設計者だけが分かる手口手法で寿命の適正化が図られている事例は無数に存在するでしょう。

そういう自社の製品の寿命をわざと削ることに熱心になりすぎると、製品の適正な寿命を迎える前に症状が大々的に表れて、重大な故障や事故の原因になって却ってリコール費用などで莫大な損失を出してしまう場合もありまさに諸刃の刃です。

製品の回転率を上げてより早く新製品を買わせることで産業界全体の利益を上げようという魂胆なのでしょうが、それによって生活必需品である家電製品や自動車などの高額な工業製品の買い替えが促進されて、その分だけ余計な支出を強いられているわけですから、私たち一般の消費者にとっては為す術がないとともに余計な負担を押し付けられていることになります。

まだ根本的には使える製品を短期間で廃棄しながら新しい製品を作り続けることで資源の浪費と産業廃棄物の増加、さらに地球環境を壊す汚染物質の放出など二重三重の意味で環境破壊を進行させています。

製品の買い替え需要が促進され経済の発展と税収の増加が見込めるという見方がこれまでは優勢でしたが、その製品を製造する大企業のほとんどがグローバル市場の競争に勝てないという理由から様々な優遇策や租税回避方法を駆使することで、法律が定める納税率よりも圧倒的に少ない税金しか収めていません。

そういった問題を指摘する専門家の説によれば、あれこれ理由付けをして納税回避を繰り返してきた大企業がしっかりきっちりと税金を収めていたなら、消費税を完全に廃止してもまだお釣りがくるほどで、今後増大し続ける社会保障費についても充分に対応できる額に上ると分析しています。

また海外の消費者の視点からも、信頼性が高く長持ちする日本製品という長年の積み重ねによって定着した良いイメージが安易な製品寿命の適正化によって、より安い中国製や東南アジア製の製品と比べても機能が充実しているだけで長持ちしないとなれば、2倍以上の価格で売られている日本のメーカー製品はセレブ向けの高級品として多数の一般消費者の選択から敬遠されれるという結果を招いてしまうでしょう。

現実にテレビや白物家電といった生活必需品としての家電製品の市場では日本メーカーは完全に敗北をきしています。

世界の家電市場における日本メーカーのシェアの大幅な縮小は今後も続き急速な再編と業績のさらなる悪化が避けられなくなりつつあります。

21世紀になった直後から始まったあらゆる市場のグローバル化の熱狂が世界を覆う巨大な蜃気楼に過ぎなかったという真の現実に今や地球上のほぼすべての国々がそれぞれの立場で直面しています。

目先の利益至上主義の弊害と毒が全世界に回り始めていると言えそうです。



PS)
小さなスピーカー1セットの話から随分大きな視野へと話が飛躍しましたが、あらゆる物事はマクロからミクロへとその正反対も含めて双方向に繋がりながら常に関係しているものです。今回壊れてしまったスピーカーはアメリカの有名音響機材メーカーの製品です。もともとは業務用の音響機材で有名なメーカーで店舗用のBGMスピーカーとしてよく見かけるブランドです。かなり特殊な用途のスピーカーも手がけているようで、この小さなコンパニオンシリーズに使用される小型スピーカーはスペースシャトルに搭載されたものと基本設計が同じという高性能なものです。故障の原因を探ろうと分解した例がないかネットで検索をかけたところ、別のシリーズの同型姉妹品の分解例が見つかり内部の様子を画像で確認することができました。基板を確認すると、やはりボーズという感じで普通のこのクラスの製品には見られない特徴が覗えました。まずパッと目に入るのが基板上の各部に散らばった鮮やかな黄色の小さな四角い部品です。これは高音域のノイズを減らしてスッキリとした音質に仕上げるためのフィルターコンデンサーです。直径が僅か5cmほどの小さなスピーカーユニットの性能を最大限に引き出すための専用のイコライザー回路が内蔵されているのもボーズ製品らしい特徴の一つです。一見すると貧弱で安っぽいだけのプラスチックの筐体も台形状の傾斜のついた箱にすることでパソコンに向かうリスナーの耳に直に音が届くようにするとともに、90度の直角だけで構成された真四角の形状を避けて音の発生源と設置場所との平行面をなくし、箱の内部でも定在波と呼ばれる音質をきつくしがちな共振現象が起きないように工夫されています。素材的には理想的な響きと強度を持つ木製のキャビネットでも真四角の箱状だと継ぎ目や平行面で不要な共振が起きて何の対策も施されていないと非常に聞き疲れする硬い音質になります。その点では安物とされるプラスチック製のスピーカーのほうが形状が遥かに自由度があり継ぎ目も少なく一体なので、見た目重視だけのデザインではなくしっかりと音質に配慮した設計がなされている場合はより聴き入りやすい明瞭な音質である場合が多いのです。このように専業の音響機器メーカーが手がけた製品として当然のことながら音質も1ランク上の良いものであるだけに壊れたからと言って使い捨てにするのが勿体ないのです。同じシリーズのデザイン違いの現行製品がありますが、こちらの製品は先に説明した回路上のイコライザー部が完全にデジタル化されたDSPに置き換わり電源用アダプターも音の良いトランス式から各国の電圧に対応したノイズの多いスイッチング式に置き換わっています。現行品はより臨場感が増した一方で自然でおおらかな音質という意味では旧製品に軍配が上がりそうです。信号の経路に余計なデジアナ変換が入ることが気になるのでそのまま買い換えることはしないつもりです。しばらくは予備スピーカー2号機による迂回経路のお世話となりそうです。





かねてから取り掛かろうと思っていたメインPCのHDD交換作業を始めました。


旧PCの中身を自作に更新した時に大型CPUクーラーを取り付け(CPU部のみ)ファンレスとしたのですが、今年の猛暑で熱暴走でシャットダウンしてしまいました。


誤算だったのはCPUの発熱ではなく近くのノースブリッジの発熱がひどく、大型CPUファンのせいで熱が篭ることで動作が不安定になったようです。


あわてて12cmのCPUファンを取り付けたのですが、今度は電源の12V供給がやや怪しくなってきたので、苦肉の策としてケースのフタを外して扇風機の風を当てるなどしてしのいできました。


CA3J0616-001.JPG
そこで抜本的な解決として、システムHDDをより低消費電力な2.5インチに交換することにしました。(SSDは見送りました)

主にノーパソで使われる2.5インチHDDは使用電圧が5Vなので、その分CPU系統の12Vに余裕が出ると思われるからです。






ついでにマザーボードのBIOSからオーバークロック機能を呼び出し、逆にCPUとメモリークロックを約30%下げてダウンレートしました。


こうすることでスペックが落ちますが消費電力が下がり動作が安定します。


SSDなどの高速ストレージを装備していないPCでは、従来のシステムHDDに対してCPUとメモリーのクロックが過剰気味なので、処理速度の遅いHDDに合わせてダウンクロックすることによりシステム全体の処理がスムーズになります。あわせて消費電力を抑えることにもなりますから一石二鳥です。


以上のような目論見で作業を始めたのですが、要所要所で問題にぶつかりなかなか思うようにはできてません、、。



CA3J0618-001.JPG
最初に買った時の部品はケースとドライブとネジ類だけで、もはやサイボーグPCと化したわが家のメインマシーンです(^_^;)

右の3.5インチマウンタにアダプタを介して取り付けましたが、微妙に引っかかって取り付け不能でした。仕方なく糸ノコとヤスリで成形加工して取り付けました。





CA3J0620.JPG
SATAケーブルと電源ケーブルをつないで組み込み完了。

PCを起動して無事ドライブとして認識していることを確認。

これで物理的な交換作業は完了しました。ここからシステムドライブの移行作業に移ります。





ウィンドウズ7標準のシステムバックアップ機能を使ってシステムドライブをコピーできるということなのでチャレンジしてみました。

最初にシステムだけのバックアップイメージを作成して合わせて作成した起動ディスクから新しいHDDへ移行しようとしましたが、ここで問題発生。

起動ディスクからシステムイメージの復元に移ろうとしても復元先のドライブが見つからないというエラーメッセージが出続けます。何度も再トライしながら頭を悩まし続けて原因を検索しました。

ウィンドウズ7のシステムイメージの復元では元のドライブよりも総容量の小さいドライブへ復元できない仕様になっていました。今回の作業もこれにあたり2TBから1TBのドライブへのコピーだったので引っかかりました。元のドライブの使用量は1TB未満だったので大丈夫だろうと単純に考えていましたが甘かったですね。

そこで回避策として元のドライブのパーティションを圧縮して1TB未満とし、残りの領域を未割り当て状態に戻して見かけ上1TB未満のドライブにしてから復元イメージを作成して実行するとうまくいきました。

残りのデータドライブからデータをコピーしようと思いましたが、普通にコピーするとアプリケーションとの兼ね合いが面倒くさいので、再度データドライブも含めた復元イメージを作成してコピーしようとしましたが、バックアップイメージを作成する段階で以下のようなメッセージが出て先へ進めなくなりました。



CA3J0644.JPG
復元元及び復元先のドライブに余裕が無いとの記述ですが、どうもウィンドウズ側のエラーらしく、調べてみると30分待てば解消するとありましたが上手くゆかず、更に調べると意外な原因が明らかになりました。

その原因は一見全く関係無さそうに見えるシステムの予約領域と呼ばれる小さな領域です。




当初、元のHDDのシステムとデータ双方のドライブのデータを圧縮して、さらにバックアップ用の外付けHDDをフォーマットまでしたのですが一向に解決しませんでした。

そこで調べてみると、システムの予約領域と呼ばれる普段触れることのまったくない、わずか100MBの論理ドライブが何らかの理由で肥大化し、元の容量の半分の50MBを超えると先のエラーに抵触するそうです。

システムの予約領域は普通には開くことの出来ない領域で、HDDの管理機能でも容量を直接拡張することができません。

そこで苦肉の策として、元のHDD内に490MB以下の比較的大きめのドライブを別に作成しておき、コマンドプロンプトを用いてシステムの予約領域をコピーしてからレジストリを書き換えて予約領域そのものを置き換えてしまうといった荒業が紹介されていましたが、ここまでくると素人領域ではないので出来れば避けたい解決法です。

しかし事実上これ以外の解決法は再インストールするか、そういった制限のない専用のバックアップソフトを用意するしかありません。


そこで思案した結果、今後の利用価値も考慮しておとなしく専用のバックアップソフトを購入することに決めました。

年末を控えて少々イタイ出費になりましたが、問題に費やす時間とエネルギーを節約することと確実性を優先することにしました。




追記)
こういったエラーは前世代のVistaからあるもので、MSもエラーとして認識しているにもかかわらず7になっても改善されずそのままにされているそうです。本来はシステムドライブが物理的に故障した際の緊急避難用の機能であり、ドライブコピー用ではないので、不要なコピーを許したくないというMS側の本音もあるのかもしれません。あとはうがった考え方ですが、標準の復元機能が高性能になったことで専用のバックアップソフトの需要を落としてしまうことへのソフトメーカーに対する配慮もあるのかもしれません。いずれにしろ、末端のユーザーにとっては面倒くさい話でしかなく、まったく利益にならないことなので歓迎できないものですが、、。





去年の年末からPCの細かな不具合に見舞われ何とか応急処置で復旧しましたが、今年は思い切ってPCの中身を更新することにしました。あわせてOSもWindows7に乗り換えることにしました。


この計画が無事終われば準備万端です。

 



うちのPCは人に言うのが少々ためらわれるほどの旧世代ディスカウントパソコンなのですが、今まであれこれ手を加えられながら未だ現役で稼働しております。


今回、再び、性懲りも無く、少々粘着質に、またまた無駄な投資をして強化パーツを取り付けました(^_^;)


CA3J0234-2.JPG
それは今となっては珍しい新品で入手したAGPグラフィックボードです。

最新とまで行かなくとも、動画再生支援機能を搭載したRADEON3450チップ搭載のカードです。旧規格のAGPに新世代チップの組み合わせという点でプレミアが付いているのかお値段は8,500円とかなりお高めでした(-_-;)




左の青いボードが新しいRADEON3450で右の赤いボードが今まで付いていたRADEON9550ボードです。

今回、痛い出費をしてまでグラボ交換に踏み切った理由は、去年新しいディスプレイを入れて以来、これまでのカードの表示能力では定格を満たせず条件によっては表示が不安定になることも多かったからです。

PCI-E全盛の今でもAGP対応のカードは未だに売っていますが、年々選択肢は狭まり、ファンレスで消費電力が低く、かつ動画支援機能や搭載ビデオメモリー数が充実したモデルとなると、今回買ったサファイア製の製品しか無いことから思い切って買ってみました。


CA3J0230-1.JPG
ツクモで購入する際、店員に相性問題について聞いたのですが、少なからずあるようで、AGPの種類の違いに起因するそうです。

ネットでも調べてみると、PCI-E世代のチップとAGPバスを繋ぐためのブリッジチップが存在する場合、まれに相性不一致が発生するそうです。





うちのボロマシンのチップセットがi845シリーズでソケット478(古っ)の庶民派セレロン2.8GHzです。

AGPがx8ではなくx4までしかなく、これによりあまり高級なGPUを搭載してもデータ転送速度不足で十分な性能が発揮できず無駄になります。今回購入した3450はローエンド製品なのでちょうど良いです。

AGPとしては比較的新しい世代なので相性問題は起きにくいと踏んで一か八かで購入に踏み切りましたが、ドライバの更新もスムーズに済み何の問題も起きませんでした(^^)

使用した感じとしては、ビデオメモリーが128MBから512MBまで増えたことでメインメモリーや仮想メモリーに振り分けられる画像用データが減ったためか、動作が以前より機敏になり快適さがましました。

AGPx4のハンデはありますが全体的な使用感としては良好です。

期待していた動画再生支援機能ですが、ユーチューブなどの動画ではハッキリとコマ落ちが減りスムーズに再生されるようになりました。

ケータイで撮ったハイビジョン動画については、再生ソフト側が正式に対応していないためか、不自然なコマ落ち再生はそのままでした。


もう一つ嬉しい効果として上げられるのは、画面表示のチラツキが減って以前よりも格段に見やすく目も疲れなくなったことです。

これはGPUの性能差というよりは、搭載されている電源回路のノイズ低減用コンデンサが高品質な国産固体高分子コンデンサーであるところが大きいようです。


個体コンデンサーは一般的な電解コンデンサーと異なり内部に電解液を使用しておらず、一時期問題になった電解液の劣化によってコンデンサーが破裂するという事故が起きにくくなっています。

古いPCのマザーボードやグラフィックボードでは高周波対応の電解コンデンサーが用いられていましたが、東南アジア製造の粗悪品による故障が相次いだことから国産の良品に順次切り替えられ、今ではより高性能で信頼性の高い個体コンデンサーにほとんど変わっています。

うちのボロパソコンを覗いてみたところ、電解コンデンサーながら主要部は国産のメーカー品で今も問題なく作動しているので一安心といったところです。

ちなみに取り外した玄人志向のグラボは松下製の国産品と無名のアジア産電解の組み合わせでした。

新しいグラボは3つのうち2つが富士通製の固体コン、一つが香港のそれなりのメーカー製の固体コンとのことです。(1枚目の写真、青い基盤上に赤い半円の印が入った灰色の円筒形の部品x3がそれです)


参考までにコンデンサーのメーカーや産地をまとめたサイトを紹介します。よくぞここまで細かく調べたものだと賞賛したくなるサイトです→リンク


パソコン関係に限ったことではありませんが、コンデンサーは電子回路の品質を決める最も重要で基本的なパーツです。いわば電子回路の命と言っても過言ではないと思います。

コンデンサーの種類やメーカーなどが区別できるようになると、その電子機器のおおよその品質や性能およびグレードを理解できるようになって楽しいです。
 



今日の新聞に記事で見ましたが一世を風靡したMDウォークマンも終焉に向かうようですね。


ぼくがちょうど高校生くらいの時に普及し始めて、MDウォークマンを持っていることがちょっとしたステータスになっていました。


ぼくはもともとポータブルオーディオで音楽を聴く習慣がないので、とうとう一度もMDを自前で持つ事はありませんでした。


でもMDには決して小さくない思い入れがあります。


高校の時の部活動他で録再ポータブルMDとカセットデンスケ(知ってるかな~)とあわせて生録にいそしんだり、MDデッキ2台を駆使してレンタルCDを劣化無しデジタルダビングして当時最新のヒット曲を集めたりしていました。


当時はデジタル録音出来るだけでスゴイことだったんですよ、曲ごとにピークを探して録音レベルをあわせなくてもいいしタイトルだってカタカナで打てるスゲエーみたいな(笑)


でもMDってなぜかCDよりも耐久性がないんですよね。当時もしょっちゅうディスクを読み込まなくなって入院していました。


おそらく構造や原理が精密すぎたのでしょうね。当時同じように普及し始めたデジタルビデオ(DV)もかなり繊細そうな造りで高価な物だったこともあって取り扱いには気を使いました。


10年前は憧れの的だった最先端のデジタル機器が今ではリサイクルショップで樋口さん一人もしない値段で売られている姿に哀愁を感じてしまいます(T_T)


今ではかなり高級なMDデッキが格安で手に入りますが、こういったデッキには今でも隠れた有効活用法があります。


それはMDデッキに付いているデジタル入力を利用して、PCやメモリーオーディオのデジタル信号を高音質でアナログ変換するというものです。


注意する点は全てのMDデッキやコンポが適しているわけではなく、録音モードとは別に圧縮行程を通さないダイレクト変換モードが付いていることが条件です。


MDが普及し始めた90年代後半はオーディオ技術が成熟期を迎えて、有名音響メーカー各社がしのぎを削りながら名作をたくさん世に送り出していた最後の黄金期でした。


現在では見られなくなった各社独自のDA変換技術とコストを充分にかけた豪華な回路から生み出される音質は最新の製品には無い魅力です。


もしMDデッキと共に少し古めでも立派なコンポが眠っているなら、ホコリや端子の汚れを落としてからPCやメモリーオーディオにつないでライブラリーの中の曲を再生してみてください。


音の違いにちょっと驚くはずですよ。
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
ご来客数
ブログ内検索
プロフィール
HN:
鈍行翼
年齢:
41
性別:
男性
誕生日:
1982/05/07
職業:
エア作家/にわか写真家
趣味:
鉄道と写真ともろもろ・・・
自己紹介:
バセドウ病罹患者(勝手に寛解中)。

発病から10年以上経ちましたがようやく沈静化へ向かいつつある今日この頃。同時に人生の在り方を模索し続け小説という創作物に結晶化することを日々の生業とする。写真撮影は豊かな創造性とニュアンスの源泉です。

写真撮影の友:PENTAX K10Dと愉快なオールドレンズたち。
コンパクトはRICOH GX-8、R10、ケータイカメラCA006
フィルムカメラはPENTAX SPF、RICOH R1s、GR1s

「目指す場所があるからいつだって頑張れる!」
最新CM
[03/29 鈍行翼]
[03/29 北海道鉄道観光資源研究会 永山]
[07/14 鈍行翼]
[07/13 Mori]
[09/17 鈍行翼]
[09/13 神山卓也(リンク先は「美唄鉄道旧東明駅訪問記」)]
[10/15 鈍行翼]
[10/07 チョッパ]
アーカイブ
アクセス解析
フリーエリア
最新トラックバック
忍者ブログ [PR]