北海道の鉄道とか写真の話題など、、、日々の徒然を独り言のように細々と発信してみるブログ。小説作品執筆中。
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今日、本屋さんに並んでいたRM誌を何気なく立ち読みしていると、721系F-7編成がVVVF更新工事を受けて出場との記事がありました。
ちょっと驚きましたが、721系初期車も登場から20年くらい経っているわけで、そろそろ更新されてもおかしくないかな?とは思っていました。今年度の事業計画にあった近郊電車の更新費用はコレのためだったんですね。
711系試作車登場以来、北海道専用電車の伝統であったサイリスタ位相制御による直流モーター車の歴史も終焉に向かいつつあるようですね。
RM誌を立ち読みして驚いた直後、札幌駅から野幌へ帰る列車を待っていると、ちょうどそのF-2107編成がやってきました\(^^)/
まさかのタイムリーでしたが、こういう時に限ってコンデジすら持っていない始末、、、orz
仕方無しにオンボロケータイカメラでの記録に。まァ、無いよりはマシということで・・・。
さっそく、更新後の乗り心地を確かめながら乗車しましたが、いつもの低周波っぽい唸りが全く聞こえてこないので違和感がありますね。インバーターの変調音で機器名が判別できるほどの知識は持ち合わせていませんが、ビーと濁ったような変調音が聞こえたので、おそらく731系最終増備車と同じ2レベルコンバーターではないかと思われます。
今回の改造で最も目立つものは、サイリスタ時代のクモハ721-7が電装解除されてクハ721-2107に改番されたことだと思います。車内を確認する限り特徴だった雪切室の出っ張りもそのままで最小限の改造しかされていないようです。外のルーバーもそのまま残されていました。客室の内装も特に変わった様子も無く、床が綺麗になっていたことから、床材は新たに張り替えられたようです。RM誌で紹介されているように、屋根の抵抗器もカバー諸共撤去されていました。
いよいよサイリスタ車の時代も終わりに近づいてきたかと思うと感慨深いですね。711系から781系、そしてJR型である721系に到るまで、あの独特な唸り声のようなモーター音こそが電車の音だと刷り込まれて育ったようなものですから、いざそれが聞かれなくなるのは寂しいことですね。唸るわりにはなかなか加速せず、反対に高速域に達すると安定した走りに様変わりする、そのおおらかなリズムが乗っていて心地良い感じがするものです。
対して、最近の標準であるインバーター車は加速も減速も鋭い上にスピード感がありますが、変調音の甲高さが耳につくこともあって少し神経質な印象を受けます。電気的にも高周波のノイズがより強く出ているのではないかと思われます。
不思議ななことですが人間が開発した技術は、より新しく効率的なものよりも時代を遡ったより古い技術のほうが、なぜか人にとって優しく感じられるものが多いですね。電車よりもディーゼル、さらにはSLという具合に、同じ電車でも最新のインバーター車よりも、サイリスタや電機子チョッパなどの半導体制御車、さらに古典的な抵抗制御車のほうがゆったりとした感覚を味わえます。
それでも登場から20年以上経た721系がインバーター制御として装いを改めたことは素直に喜ばしいことですね。剛性感たっぷりのステンレス車体はまだまだ傷みも目立ちませんから、さらにあと20年くらいは活躍できそうです。内地では同世代かそれよりも新しい成田エクスプレス用253系や205系、209系などが大量に廃車されています。それに比べると、生まれ落ちた会社がたまたま裕福ではなかったために大事に使われて生きながらえることが出来るわけですから、車両の運命もそれぞれですね。今まで慣れ親しんできた車両が、これからも元気な姿で活躍する姿を見られることは文句なしに嬉しいことです。
何でもかんでも経済効率優先で使い捨てられるご時世の中でも、鉄道車両くらいは限り有る貴重な資源として出来る限り長く有効活用して欲しいものです。
乗車した列車は、札幌16:23発江別行き普通列車3445M?
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鈍行翼
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誕生日:
1982/05/07
職業:
エア作家/にわか写真家
趣味:
鉄道と写真ともろもろ・・・
自己紹介:
バセドウ病罹患者(勝手に寛解中)。
発病から10年以上経ちましたがようやく沈静化へ向かいつつある今日この頃。同時に人生の在り方を模索し続け小説という創作物に結晶化することを日々の生業とする。写真撮影は豊かな創造性とニュアンスの源泉です。
写真撮影の友:PENTAX K10Dと愉快なオールドレンズたち。
コンパクトはRICOH GX-8、R10、ケータイカメラCA006
フィルムカメラはPENTAX SPF、RICOH R1s、GR1s
「目指す場所があるからいつだって頑張れる!」
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