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今日、PENTAXの新型一眼レフカメラ、K-7が発表されました。
かねてから噂になっていたフラッグシップ機種で、現行のK20Dよりも一つ上のクラスの製品です。他社のミドルレンジに相当するカメラですが、小型にまとめられているのが特徴です。詳しくは以下のリンクにて、
メーカー製品情報、 デジカメWatch
K20Dに比べて小型にまとめられたボディですが、防塵防滴構造はそのままに、材質がプラスチックからマグネシウム合金へ、さらにマイナス10℃に耐えうる耐寒仕様へと進化しています。ファインダー、メカ系統も一新され、視野率100%、最高シャッター速度1/8000、連写秒5.2コマとK20Dで弱点とされていた点がことごとく改良されています。
要の画像センサーはK20Dと同じサムソン製1460万画素CMOSセンサーを改良したもので、画質も作例を見る限り、K20Dで定評のあるポジライクな品の良い画質を継承しているようです。画像処理エンジンは新型を搭載しより高画質化、高速化がはかられています。K20Dでは旧機種のK10Dの画像処理エンジンをそのまま使用していましたが、K-7で搭載された新型画像処理エンジンにより1460万画素CMOSセンサーの潜在能力をより引き出すことが期待されます。また、この他にもHD動画やライブビューなどのトレンドな機能を搭載し、電子水準器の装備やダスト機能を超音波駆動に進化させるなど、細かな点も抜かりなく改善されていて非常に手堅い印象です。
これで他社のミドルレンジカメラと比較しても全く見劣りしない、ファインダーに関してはクラス唯一の魅力的な仕様のカメラに仕上がっていると思います。これまで小型でありながらハイアマクラスの内容を持つカメラはあまりありませんでした。カメラとして充実した内容を持つモノが欲しいと思えばそれなりに大型で重い機種になり、持ち運んでも苦にならない小型の機種はエントリークラスばかりといった具合です。K-7はそのような二つの要求をバランスよく満たす良いカメラだと思います。
もう一つ注目すべき点は、キットレンズが簡易防塵防滴仕様になったことです。
キットレンズは18-55mmと、各社デジタル一眼レフ用キットレンズとしておなじみの標準レンズですが、このクラスで簡易とはいえ防塵防滴仕様とされたのは初めてのことです。
これまでK10D、K20D、K200Dとエントリークラスに至るまで防塵防滴ボディでしたが、レンズも含めて防塵防滴システムを完成させようとしたら、一本10万円前後するDA☆レンズを組み合わせるしかなく非常にコストがかかりました。
それが簡易仕様とはいえキットレンズから防塵仕様システムを構成できるのは、K-7ユーザーのみならず、すでに上記のボディを持っているユーザーにとっても朗報といえるのではないでしょうか。完全な防塵システムを組むにはやはりDA☆レンズとの組み合わせしかありませんが、ぼくもそうですが一本十万円のレンズはそう右から左に買える物ではありません(^^A)
そういったわけで、個人的にこの新型キットレンズに熱い期待をよせています(笑)
ベースになった現行キットレンズDA18-55mmALⅡと光学系は全く同じようですが、非球面レンズ、異常低分散ガラスそれぞれ一枚づつ使用したなかなかしっかりした構成です。現行のALⅡ型はK20D発売と同時にリニューアル発売されたもので、それまでのAL型から外観はそのままでしたが光学系は高画素時代に対応するために一新されました。
それでこのレンズ、作例を見る限り安いのに本当に良く写ります。良く写りすぎて、より上位の標準ズームが売れなくなるのではないかと、要らぬ心配を抱いてしまうほどです。また、他社ではコストダウンで省略されてしまっている独立したMFリングと距離指標もあり、マウントも金属製とキットレンズでありながら丁寧な造りにも定評があります。それがデザインも一新されて防塵仕様になるわけですから申し分ありません、いまだにまともなズームレンズを一本も持っていないので、ぼくにとっては非常に魅力的なキットレンズです。
ダブルズームの望遠にあたる50-200mmも簡易防塵防滴仕様にリニューアルされました。こちらも小型で良く写る望遠レンズとして定評のあるものです。
これらエントリークラスのレンズでも防塵仕様にするのは、ペンタックスがアウトドア志向のカメラを、より強く打ち出していこうという方針によるようです。
その方針をより市場にアピールするためにも、既存のDAレンズの防塵仕様化を進めてほしいと思います。個人的には、DA55-300mmのリニューアルを希望します、18-55mmとあわせればコストパフォーマンスに優れた、理想的なダブルズームになると思うのですが。
今は深刻な不景気の時代で、カメラなどの嗜好品を楽しむ余裕が徐々に減らされていく暗い時代ですが、それでもメーカーがより良い物を作って市場が再び活性化することを願っています。ペンタックスのように弱小ですが、他にない唯一無二の個性を持った製品を一生懸命に作り続けるメーカーが、何とかこの不景気を乗り切ってほしいと一ファンとして切に願っています。
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発病から10年以上経ちましたがようやく沈静化へ向かいつつある今日この頃。同時に人生の在り方を模索し続け小説という創作物に結晶化することを日々の生業とする。写真撮影は豊かな創造性とニュアンスの源泉です。
写真撮影の友:PENTAX K10Dと愉快なオールドレンズたち。
コンパクトはRICOH GX-8、R10、ケータイカメラCA006
フィルムカメラはPENTAX SPF、RICOH R1s、GR1s
「目指す場所があるからいつだって頑張れる!」