[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
先日この厚別カーブはぼくにとって因縁の場所だということをお話しましたが、その因縁の結果一発目は他でもない1080レのDD重連列車でまだフィルムのEOSと望遠ズームで撮っていた頃の話です。秋の西日に照らされたDD51重連を絶妙な構図とタイミングでシャッターを切ったのですが、何とシャッターの動作不良で全く撮れていなかったのです(--,)
溶けたゴムダンパーがシャッターに付着して作動不良を起こすという初期EOS特有の持病が発生したためで、後にサポートセンターに粘って交渉し有償でしたが治してもらいました。これは明らかにメーカーの設計ミスでリコール対象にすべきだと思うのですが、メーカーは企業利益を優先してきちんとした対応をとらず時効解決ですましてしまいました。修理を申し込んだ時の対応も部品が無いから対応できないの一点張りで、こちらもしたくはないネチネチ攻勢で筋を主張してようやく修理センターに直接廻すことで対応してもらえました。
このときの対応も含めてキャノンは勝ち組企業特有の奢り体質が見え隠れするようになった気がします。最近でもプロ機を含めたデジタル一眼レフの新製品にありえないような初期不良が相次いでいますが、先日の派遣切りが象徴するように従業員の待遇格差や情け容赦ない取り扱いが現場レベルで深刻なほころびを生じさせているのかもしれませんね。別にキャノンに恨みがあるわけではないですが、老朽化したフィルムEOSを引退させ新たにデジタルに移行するときがひとつの潮時だなと思いました。
最後に因縁の結果2発目のカットを紹介します。
写真としてはけっこう上手くいったカットなのですが、実はこれ重連なのです。
しかも、原色重連です!!
今からちょうど一年前の二月の末に撮ったカットですが多分、ここ最近ぼくが撮ったなかでこれほど痛恨のカットはないと思います。構えている時からこの角度では後ろの機関車が隠れてしまうことは分かりきっていました、でも短焦点レンズゆえに手元で引きを取ることができず色々試行錯誤しているうちに通過時刻が来てしまい仕方なく撮ったものです。しかもそんな時に限って貴重な原色重連です、これを撮った後の落胆は思い出したくもありません、、、重連と言わなければけっこうできの良いカットだということも悔しさに拍車をかけます、おまけに力行中で黒煙を上げて臨場感も抜群です(T_T)
最初の悲劇からその構図の再現を狙っているのですが、何とか重連運行が完全に消えてしまう前に成功させたいものです。それでも執着はしないつもりです、そこにこだわり過ぎて他に撮るべきものを見失ってしまうのもイヤですし、やっぱりこういうものは縁があって初めて撮れるものだと思うのでそういうチャンスが来てくれるのをじっくり待つだけです。それで撮れなかったとしても仕方ないですね、自分が撮りたいもの全てをモノに出来るわけではないですから。あまり欲張り過ぎないように自分の心に言い聞かせているところです(笑)
余談ですが先日撮影におもむいた時のこと、まだ二月の半ばだというのに雪がすっかり溶けてしまいまるで三月のようで、足元の土が出ているところを見てみるとなんと、ふきのとうの芽がいくつも出ているではないですか。今冬、何度と無く言っていますがこんなこと生まれて初めてです。冬が厳しくないのは正直嬉しいことですが、素直に喜ぶべきではありませんね、地球温暖化も何か取り返しのつかないステージまで登ってきたような気がします。まだあまり実感は持てませんが、ぼくらが生きている今この時代は人間社会にとっても地球環境にとっても、その両方においてかつてない激動の時代に入っているような気がします、足元に生えたふきのとうを見つめながらふとそんな感慨を抱いてしまいました。
02 | 2025/03 | 04 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ||||||
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 |
23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 |
30 | 31 |
発病から10年以上経ちましたがようやく沈静化へ向かいつつある今日この頃。同時に人生の在り方を模索し続け小説という創作物に結晶化することを日々の生業とする。写真撮影は豊かな創造性とニュアンスの源泉です。
写真撮影の友:PENTAX K10Dと愉快なオールドレンズたち。
コンパクトはRICOH GX-8、R10、ケータイカメラCA006
フィルムカメラはPENTAX SPF、RICOH R1s、GR1s
「目指す場所があるからいつだって頑張れる!」