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昨日まで病気の顛末について書いてきましたが、そこでは書ききれなかった「不安」というものについて今年の総括とあわせて書いてみたいと思います。
バセドウ病の原因はまだはっきりと解明されていないということは昨日までの記事に書きましたが、まったく不明というわけではなく、いくつかの因子と関わりがあることが明らかになっています。そのうちでもっとも大きく影響しているものの一つにストレスがあげられています。ぼくの体験からも、発病から一貫してストレスが影響していることは間違いないことだと思います。
ストレスにも欲求不満や緊張などいろいろ種類がありますが、なかでも不安が人にとってある意味一番厄介で手強いストレスと言えるかもしれません。ぼくもこれまで病気と向き合いながら生活してきましたが、今に至るまで不安に苛まれない日は一日として無かったと思います。また、その不安によるストレスがクリティカルに作用し確実に病気を悪化させてきたことは疑いようもない事実です。
高校を卒業してから、普通の人よりも人生のスケジュールが遅れることは覚悟していましたが、やはりじっとしてはおれず半年もしないうちに受験勉強を始めアルバイトも始めました。でもこれがある意味で最終的に自分自身に止めを刺すことになってしまいました、頭では分かっていてもやはり焦っていたのだと思います。この時期は甲状腺の数値も安定していましたが、実際には高校に行っていた時よりも体調は優れませんでした。この間に小学校時代の恩師に紹介されて北海道で唯一の甲状腺専門の個人病院に掛かるようになり、無理をしなければ普通の人と変らない行動をしても良いという判断を受けました。それでも体調が思わしくないのは自分の精神的な弱さであり病気に甘えているのだという認識で無理に身体を鍛えようとしたり、ほとんど集中できない状態にもかかわらず受験勉強を続けました。
そんな生活も3年が限度でした、アルバイトも身体が持たずにすぐ辞めましたし勉強は意地で続けていましたが全く実にならず、体調もこれまでにないくらいに悪くなりとうとう甲状腺の数値も上がり再発状態に陥りました。このときは本当にどん底だったと思います、これまで無理に無理を重ね何事も精神論で乗り切ろうとしてきましたが、現実はそんな浅はかな考えが通用するほど甘いものではないことを思い知らされました。
昨日の記事に引き続き病気について記そうと思います。ぼくは10代でこの病気を発病しましたが、10代の男性が発病するのはけっこう稀な症例らしいです。ちなみに女性の場合は決してマイナーな病気でなく、発病する人はそう多くは無いようですが、おおよそ5人に一人は予備軍らしいです。
ぼくがこの病気の診断を受けたのは高校2年生の時で17歳でした、でもそれ以前から症状があり実際には中学1年ごろに発病していたと思います。なぜ発病から診断まで4年以上も開きがあったかというと、その間に身体の異常を訴えて幾度も病院に行っているのですが、そのいずれも一過性のストレスや風邪、成長期特有の精神的なものとして見落とされてきたのです。一般的な内科医には甲状腺疾患の専門知識が無い人も多く、まして滅多にない10代の男性ということで見落とされるのも無理も無いことだったと思います。
でもこの時間差はぼくにとってこの病気が現在まで病み続けることになった決定的な要因だったと思います、この間に徐々に体調が悪化してもうどうにもならない状態になって初めて診断がついたからです。最初は運動した時息切れしやすく持久力がない、動悸がしやすく収まりにくい、疲労の度合いが深く元気なときと落差が激しい、集中力が落ち気味で成績が下降などの兆候がありました。
それが走れば死にそうなほど動悸がし収まるまで数時間を要するようになり、立ち上がるのも困難なほど深い疲労に襲われることもあれば、感覚が麻痺したのか全く疲れ知らずな時もあるなど好不調の落差もいっそう激しくなりました。精神的にも相当追い詰められ、感情の起伏が激しくなり何か怒りにも似た感情も抱くようになりそれを表面に出さずに押さえ込むのに随分苦しみました。それでも成長期の一過性の不安定に過ぎないと思い込んでいたのでさらに無理を重ね、とうとう免疫まで異常をきたしたのか常に微熱があり貧血と立ちくらみが襲い、体重も10Kg以上落ちてフラフラな状態でした。そこまでいってようやく病気を疑い、病院で検査をしてバセドウ病の診断を受けました。
今日の記事はごく個人的なもので多くの人に関係のない内容ですが、ここに独り言を書くにあたって根本的な動機ですので記しておこうと思います。
最初の記事にチラッと書いたとおり、ぼくはバセドウ氏病という病気を長年患っており、まだ完全に治ったわけではなく、検査数値も若干上り気味で油断すれば再発もありうるという状態です。そもそもこの種の病気は完治しない場合も多く、治ったとしても完治と言わず、ほぼ健康といって差し支えない状態まで回復したという意味の寛解という言われ方をします。
ここでバセドウ氏病について大雑把に説明します。日本語の病名は甲状腺機能亢進症といい、喉元にある甲状腺という体全体の代謝をホルモンを出してコントロールする臓器を、アレルギーと同じように本来異物ではない自分の臓器である甲状腺を攻撃したり刺激したりする抗体ができ、それによって甲状腺が刺激されホルモンが出すぎるという病気です。主に男性よりも女性、未成年よりも成人がなりやすい病気です。
この病気になると、全身の代謝が活発になりすぎるため動悸がひどくなり、汗を大量にかく、食欲が旺盛なのにやせ続ける、手足が震える、喉が腫れる、ぼくはなりませんでしたが眼球突出症という目が飛び出るなどの身体症状が現れます、他に精神的な症状があります。ここまでは家庭の医学書に載っているバセドウ病の一般的な症状です、これらの症状は適切な治療でどれもほぼ完璧に治すことができるとされています。
今日は予定外でしたがまた札幌へ用事を足しに行ってきました。去年の冬から集中的に通っている十字式という整体院へ行くためです。予定では先週で今年の分は終える予定でしたが、思ったよりも疲労が抜けきらず保険の意味もあって今年最後の施術を受けました。これで安心して年を越せそうです。
野幌駅からキハ201の区間快速で
札幌へ、まだ昨日からの混乱を引き
ずって少々遅れてました。
千歳線恵庭付近で線路点検のため
運休、そのため札幌駅手前で少々
足止め。
札幌駅で、降りたホームの向かいに
止っていた721系区間快速と雪まみ
れの旭川行きカムイ。
札幌駅に着いてすぐに十字式へ、今年最後の開院日というこでかなり混んでいました。老若男女入り乱れて、みなさんあっちこっち体にガタがきているのですね。施術を終えてすっきりしたあと街へくりだす。
吹雪の合間、晴れ渡った札幌駅北口。
今晩からまた天気が荒れるらしい。
北口の北海道物産館の道産食材
ポークカレーで腹ごしらえ。
おどろくほど普通すぎるカレーだけど
ウマイ、後味が良く飽きのこない味が
一番だと思う。
この後、札幌の街中を少し見て夕方に帰りました。ブログもアップしたので、あとは読みかけの本を読みきってしまおうかなと思ってます。
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発病から10年以上経ちましたがようやく沈静化へ向かいつつある今日この頃。同時に人生の在り方を模索し続け小説という創作物に結晶化することを日々の生業とする。写真撮影は豊かな創造性とニュアンスの源泉です。
写真撮影の友:PENTAX K10Dと愉快なオールドレンズたち。
コンパクトはRICOH GX-8、R10、ケータイカメラCA006
フィルムカメラはPENTAX SPF、RICOH R1s、GR1s
「目指す場所があるからいつだって頑張れる!」