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北海道の鉄道とか写真の話題など、、、日々の徒然を独り言のように細々と発信してみるブログ。小説作品執筆中。
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今日の記事はごく個人的なもので多くの人に関係のない内容ですが、ここに独り言を書くにあたって根本的な動機ですので記しておこうと思います。

最初の記事にチラッと書いたとおり、ぼくはバセドウ氏病という病気を長年患っており、まだ完全に治ったわけではなく、検査数値も若干上り気味で油断すれば再発もありうるという状態です。そもそもこの種の病気は完治しない場合も多く、治ったとしても完治と言わず、ほぼ健康といって差し支えない状態まで回復したという意味の寛解という言われ方をします。

ここでバセドウ氏病について大雑把に説明します。日本語の病名は甲状腺機能亢進症といい、喉元にある甲状腺という体全体の代謝をホルモンを出してコントロールする臓器を、アレルギーと同じように本来異物ではない自分の臓器である甲状腺を攻撃したり刺激したりする抗体ができ、それによって甲状腺が刺激されホルモンが出すぎるという病気です。主に男性よりも女性、未成年よりも成人がなりやすい病気です。

この病気になると、全身の代謝が活発になりすぎるため動悸がひどくなり、汗を大量にかく、食欲が旺盛なのにやせ続ける、手足が震える、喉が腫れる、ぼくはなりませんでしたが眼球突出症という目が飛び出るなどの身体症状が現れます、他に精神的な症状があります。ここまでは家庭の医学書に載っているバセドウ病の一般的な症状です、これらの症状は適切な治療でどれもほぼ完璧に治すことができるとされています。


しかし、この病気はこれだけではありません、実際はもっともっと厄介な病気なのです。これまで述べた症状のみの場合は医学書に書いてあるとおり、薬を飲むなど比較的簡単に治癒することができます。でもそういった想定パターンを外れることなくすむ人はこの病気の患者全体の30%くらいしかいないそうです、それ以外の患者は大体3~5年、長い人は10年以上、あらゆる症状と付き合いながら治療を続ける場合(ぼくはこのパターン)、放射線や手術などもっと高度な治療へ進む場合(ここで注意を、これらの治療は完璧ではなくデメリットやリスクもあること、またこれらの治療は確実性よりも即効性にメリットがあり、これらの治療を要する場合の方が服薬よりも重度の症例とは限らない)などいずれにしろ決して小さくない負担を強いられることになります。

にもかかわらず一般的な医学書にはハッピーエンドのパターンにしか言及してない場合が多く、あたかも治療さえすれば誰でも健康人と何ら変らない生活を送れるというような実情からかけ離れたニュアンスで書かれています。ですから、ぼくもこの病気の診断をいただいた時、なんだ、意外と大したこと無い病気だなと甘く見ていたのです。でもそうではなかったことは、ぼく自身診断を受けてから9年、発症したのがそれ以前ですからかれこれ10年以上この病気と格闘してきたことで骨身に沁みるを通り越して魂に刻み付けられるほど思い知らされました。

実際には、全身の代謝のコントロールをする臓器の病気ですから、心臓や循環器をはじめ免疫や脳にいたるまで全身に悪影響を及ぼします。そういった症状はあまりにも多すぎて、個人差も激しく、また同じ患者でも時期によりぜんぜん違った症状が出るなど全くとらえどころがありません、なのでここで専門家でもないぼくがその全てを体系的に説明することは不可能です。また発病の原因も不明とされ、有効な対処療法は確立されていても病気を根本的に治療し様々な症状を改善する手段も未確立のままです。ですからお医者さんも決まりきった治療に専念してそれ以上深入りしない傾向があり、それでは間に合わない患者は自分で試行錯誤して何とかやり過ごすというような傾向があると思います。

また、この病気は放置して悪化させると心臓や循環器に過大な負担がかかり、不整脈を起こしたり、過度の運動などで突然心臓に異常をきたすなど、時に命に関わる重篤な症状を引き起こしたりします。その中でも最たるものは、甲状腺クリーゼと呼ばれる大量の出血を伴う外傷時や蜂に刺されるなどした時に起こるショック症状があり、そう頻繁には起きませんが起きればきわめて死亡率が高い症状であるため決して侮れません。

ここまで何とかバセドウ病の概要についてまとめてみましたが、次回以降ではぼく自身の経験から実際の症状と経過を通して、この病気についてのぼくの考え方や受け止め方などを書いてみたいと思います。
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HN:
鈍行翼
年齢:
42
性別:
男性
誕生日:
1982/05/07
職業:
エア作家/にわか写真家
趣味:
鉄道と写真ともろもろ・・・
自己紹介:
バセドウ病罹患者(勝手に寛解中)。

発病から10年以上経ちましたがようやく沈静化へ向かいつつある今日この頃。同時に人生の在り方を模索し続け小説という創作物に結晶化することを日々の生業とする。写真撮影は豊かな創造性とニュアンスの源泉です。

写真撮影の友:PENTAX K10Dと愉快なオールドレンズたち。
コンパクトはRICOH GX-8、R10、ケータイカメラCA006
フィルムカメラはPENTAX SPF、RICOH R1s、GR1s

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