忍者ブログ
北海道の鉄道とか写真の話題など、、、日々の徒然を独り言のように細々と発信してみるブログ。小説作品執筆中。
[77]  [78]  [79]  [80]  [81]  [82]  [83]  [84]  [85]  [86]  [87
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。





と言っても、そんなにぶっ飛んだ話ではありません。あくまで現実に起こりうる話として書いてみようと思います。



管新政権が誕生してから一段落して、世間はワールドカップに関心事が移り、日々伝えられる試合結果に釘付けといった感じでしょうか。そういうぼくも日本xカメルーン戦は何だかんだ言って真剣に見ていた口ですが・・・(^^;)



ワールドカップ開催のお祭り騒ぎがある一方で、アメリカのメキシコ湾では原油流失が止まらず、このまま行けば過去最悪規模の環境災害になるのはほぼ間違いない情勢です。

ギリシャ情勢も一旦は収まったかのように思われていますが、財政再建のために課された計画は現実的に実行するには厳しすぎるものであり、同国内では火種が今なおくすぶり続けています。EU全体でも、スペインやポルトガル、イタリアなど実質的にギリシャと変わらない国が控えています。




翻って、我が国日本の財政状態を見ると、ギリシャなどよりもはるかに深刻な世界一の借金大国なのが実情です。理屈の上では今すぐに破綻宣言してもおかしくない状態ですが、他の多くの借金国と異なり、日本の場合は政府が発行する国債のほとんどを国内の金融機関や投資家が買い支えているために、そう簡単に破綻することは無いとのことです。でも、そういった保険にも限界があるということも事実です。


具体的には、借金の支払いよりも税収が少なくなったことにより、金融機関が国民からの預かり物である預金資産を使って国債を買い支える必然性が崩れてしまうのです。その必然性を維持するためにも、国の収支のつじつまを合わせる必要があり、そのためには景気回復による税収増か増税しかありません。前者はほとんど期待できる状況ではありませんから、必然的に増税という選択肢に行き着きますが、ここで今是非が問われている消費税アップを実行すると、国内の景気は間違いなく冷え込んでしまいますから、まさに諸刃の刃です。



戦後、高度成長期を経て経済大国として突っ走ってきた日本ですが、今、間違いなく衰退期に入ろうとしています。これから右肩上がりの成長ビジョンを描き出そうとしても、それはまず不可能なことでしょう。市場主義経済は発展の可能性を先買することで成り立ちます、その国が発展し尽くしてもうこれ以上大きな発展の余地が無くなると、必然的に安定期に入ります。管総理が所信表明演説で言ったように、環境や医療などの先端分野や、問題解決型産業の育成などで発展の余地を捻り出すことも全く不可能ではないと思いますが、それを実現するためには、まず最初に借金の清算という重い課題をクリアする必要があります。


それはもう現実的に不可能なことは誰の目にも明らかですから、最終的には国が計画的に破綻するという道しか残されていないように思います。もしそうなると、それまでの紙幣や金融資産はほとんど価値を失い急激なインフレが起きて物価は軒並み高騰するでしょう。そういった混乱をすみやかに抑えるために、金融機関や自治体は計画的に整理統合されて、新紙幣を流通させて日本中が一斉に新しい経済体制に移行すると思います。そういった混乱の中で多くの企業が倒産したり、失業者が溢れ返る事態などは、今からあまり考えたくはないことです。ここで念を押しておきますが、そういった事態がすぐにでも起きるとは思いません。まずは増税やその他の方策でやり過ごすことがセオリーでしょう。


でもそういった谷間の出来事の先に必ずしも暗黒時代が控えているとは思いません。そういった劇的な変化が起きてしまった時は、日本だけではなく世界中の情勢が一変してしまっているでしょうから、日本がこれまで通り経済大国であれなくなるのはもちろん、輸出を主とする大企業に依存した経済も成り立たなくなります。当然、現在のような為替レートの極端な高低差を利用した輸入依存もできなくなりますから、輸入に頼っていた品々、具体的には食料や衣料品、石油関連商品などが高騰したり、品不足に陥ったりするでしょう。それらは考えただけでも深刻な事態ですが、そういった極端な状況は一時的なもので終わるはずです。


これまで輸入に頼っていた産業分野を再び国内で賄う必要が生じます。それはここ20年疲弊しきった国内の実体産業を復活させる大きなチャンスです。食料自給率を上げるために農林水産などの一次産業の活性化、衣料生活用品の国産化、石油から電気への大胆なエネルギー転換、環境技術、福祉医療介護産業の適正化、これら産業構造の変革を通して大幅な新規雇用の創造、合わせて年金、社会保障の再構築、公務員人件費の削減、行財政のスリム化などが一気に進む可能性があります。これらは一見絵に書いた餅でしかないようにに思われますが、現在の輸出産業に偏った経済から内需主体の新しい経済バランスに変わることで十分可能になることです。


上に書いたことは管首相の所信表明演説ならびに民主党の政策理念とほぼ一致するものです。これらが本当に実現すれば、大多数の国民にとって大きな利益に繋がるのは間違いありません。ただし、それらを実現することと、現状の課題に対処しながら混乱を伴う変革を避け続けることは、残念ながら相容入れないものです。所信表明演説の内容を読んでいると、理念の上では新時代の社会へ移行する用意がありながら、現実的な対応においては目先の大変動を恐れて現状の延命に徹するという、どっちつかずの、いまだに方向性を決めかねている有様が浮かび上がってきます。そして、それはそのまま日本の社会全体の現状を表しているものだと思います。


ぼくがここに上げたことは、具体的で細かな事象を省いたごく大雑把な予測に過ぎません。実際にはもっと複雑な過程を経て、紆余曲折を繰り返しながら変化していくものだと思います。そして、今問題になっているのは日本一国の内政と経済問題だけではなく、アメリカを中心としたグローバル経済が揺らいでいるという、文字通り全地球規模の危機と連動していることも視野に入れて考えなければなりません。実は、今世界で本当にヤバイ国や地域は、ヨーロッパでも日本でも無く、現時点で世界経済の中心であるアメリカそのものです。


それらについては回を改めて考えてみようと思います。今、世界経済がどのような状況にあってどこに向かおうとしているのか理解するためには、グローバル経済がどういった経緯で生まれたのか、その時代まで振り返って考える必要があります。そこから、日本のバブル後20年を重ね合わせて振り返ると、その間に国民の生活がなぜこれほどまでに経済過当競争に巻き込まれなければならなかったのか、好景気と生活者の実感のズレや格差社会が急速に広まった本当の理由も見えてきます。


PR


_IGP4521.jpg春先からボチボチ進めてきた庭の造成工事が完了しました。

前半分はすでに出来ていましたが、後ろ半分を土起しから始めてようやく完成に至りました。

お隣さんの灯油タンクが庶民的な雰囲気を醸し出しています(^^;)




_IGP4530.jpgルピナスの若芽です。

庭の花を何枚か撮ったので貼りつけておきます。

目の保養がわりにでもなれば幸いです。

ルピナスはこの記事を書いている時点で、すでに7分咲です。




_IGP4528.jpgこれはオダマリの花でしょうか?

花の名前はよく分かりません、、、(^^A)


ちょっと変わった雰囲気の花です。










_IGP4520.jpgここは三区画のうち、一番奥の区画ですが少しこだわりました。

全部お花畑にすると短調になるので、玉砂利を敷いて庭園風にしてみました。

なんちゃって洋風庭園です。




_IGP4563.jpgメインのヤマアジサイです。

何となくアジサイの花が咲いている庭に憧れていました。

今回、そんなささやかな願望が叶いました。

根付くかどうか不安でしたが、今のところ元気なようです。



_IGP4558.jpg富良野産のラベンダーです。近くのホームセンターで売っていたのを見つけて買いました。

煉瓦製暗渠を植え込みプランターとして利用しています。近所の米沢煉瓦工場にダメ元で頼んでみたら、快く売ってくれました。野幌はレンガ製造の街がアィデンティティなので、どうしてもレンガを取り入れたかったのです。




_IGP4564.jpg名前は分かりませんが、何となくヒマワリに似た花です。最初は前の区画に植えてありましたが、初夏の低温で枯れるのが心配になり、一旦鉢に移して室内に置いておきました。

そのおかげで枯れることはありませんでしたが、花が全部落ちてしまい、今年は葉っぱしか拝めないのかなと思っていたら、一輪だけ咲いてくれました。



_IGP4571.jpg最後は庭の片隅に咲いていたはぐれ?パンジーです。



たぶん、去年植えていた一年草のパンジーの種がここに落ちて咲いたのでしょう。


こういうのを見つけると何だかホッとするような感じで嬉しくなりますね。






これにて荒地だった前庭の花壇造成も完了です。思い返せば3年前の冬に、家の前の交差点で交通事故があり、そのうちの一方が庭に突撃して停車。その後の保障で擁壁を新しく作り替えてもらったのが始まりでした。

それ以前にも、今よりも簡単な庭はありましたが、ほとんどの部分が雑草生い茂る荒地状態でした。うちの前の道路は幹線の抜け道で交通量が多く、そのため事故も多いのですが、同時に人通りもかなり多いです。まだ、幸いにも人身や死亡事故は起きていませんが、この先にそういった事故が起こらないよう祈願する意味も込めて庭を整備しました。また、こんな世知辛いご時世ですから、道行く人の目に止まって少しでも和んだ気持ちになってもらえればという思いもあります。

夜の見栄えも考えて、3つの隅にソーラーライトもつけてみました。ささやかな明りですが、街灯と月明りと合わせて白砂利の庭がぼんやりと浮かび上がるようにしてみました。以前に夜の真っ暗な路地を歩いている時に、通りかかったお家の前にソーラーライトが置いてあり、弱々しい光りながら見ると何だか安心感を覚えたことがありました。うちの前も夜になると仕事帰りの人たちが一人で歩く姿をよく見かけますが、途中にそういった明りがあると、同じように安心出来るのではないかと思います。


ぼくは特にガーデニングが得意なわけではありませんが、たまには土をいじりながら花の世話をするのも楽しいものです。今後は、家の北西サイドの湿気取りトラップ設置と合わせて、花を植えることが出来るブロックプランターをいくつか設置しようと思っています。




今日、正式に管内閣が発足しましたね。


民主党の支持率、政権に対する期待率ともに高いスコアを打ち出してまさにV時回復。


でも、この先の政権運営は波乱万丈になることは疑う余地はありませんね。参議院選が当面の山場ですが、これまでの政権の行く末のご多分にもれず、支持率は時間の経過とともに下降線を辿るでしょうから最初の出だしでどれだけ勢いをつけられるかが勝負でしょう。


ぼくたち一般の生活者の立場からすると、消費税増税の可否が一番の注目点ですが、おそらくそれは避けることができないでしょうね。税収がこれだけ落ちている状況を考えると無理もないと思います。もちろん、ぼくたち庶民にとっては迷惑以外の何者でも無いので、管さんにはくれぐれも慎重に決めて欲しいと思いますが、、、


消費税増税は庶民の懐をますます苦しいものにするだけではなく、一層の消費不況を招く恐れのある諸刃の刃です。一つ間違えると景気後退の負のスパイラルを取り返しのつかない形で推し進めてしまう恐れがあります。管さんは増税と成長を両立して強い財政と経済を打ち立てることを標榜し、増税で得た新たな財源を環境や先端技術など成長が見込める分野に集中して投資することでそれが可能であると言っています。でも一つ疑問に思うのは、はたして今の日本にそれだけの負担と痛みに耐えられるだけの余力が残されているのか、そしてもう一つは世界的な経済の変動期間にある中で時間的な余裕が残されているのかということです。

ぼくはどうも無理っぽいのではないかと思います。国民の痛みを伴う改革をもって経済の成長を図るというやり方は小泉政権による構造改革と本質的には変わらないものです。もし小泉政権が国民に痛みを強いるだけではなく、今の民主党がやっているように官僚のムダや政財界の利権を本気で打ち崩して、真に国民の福祉と生活に還元していたならば、今の日本はもう少しマシな状況でまだ希望が見えたかもしれません。もしも数年前のあの時点で政権交代がなされて今日の民主党による改革が成されていたら、時間的にも財政的にもまだ充分な余裕がありました。国民にあれだけ期待させて、結果は弱者に痛みを強いるだけでこれまでの利権政治の延命を図っただけの小泉政権は、これ以上無いくらいに国民に対して阿漕な政権だったと思いますが、一つ一つの政策はあの時点の枠組みの中で出来うる選択という意味では的を外してはいなかったと思います。その小泉政権の政策方針を担った優秀なブレインたちですら消費税増税については、可能性について言及はしてもついに踏み切ることはありませんでした。それを、今この時点で管さんがもし実行に移そうとしているのなら、その結果は一体どうなるのでしょうか。いずれにしても、これからの経緯が現時点で全て決まっているわけではないので、何もかも悲観的になることはありませんが難しい局面を迎えることは間違いないと思います。



改めてこんなことは言いたくありませんが、今の日本の経済を例えるなら末期がんの患者のような状態です。その患者に対してこれから一か八かの大手術に望もうとしているのが管総理、手術のリスクを恐れて内科療法で様子を見ていたのがこれまでの鳩山前総理だったと思います。こうして対比すると、管さんが外科医で鳩山さんが内科医のようだと思えなくもありませんね。ぼくの個人的な考えとしては、今、管さんのようなヤリ手の首相がメスを手にするよりも、穏便な鳩山前首相のようなリーダーが一見消極的なように見えても、内科療法で静かに動静を見守る方が得策だったような気がします。日本の内側の問題だけを考えると、それではジリ貧で一向に良くなることはありませんが、一方で今、日本の外側の世界はどっちに転ぶか分からない大変な変動期を迎えています。そこで、日本の積極策が裏目に出ると世界に対す影響は決して小さくありませんから、その責任を問われて結果的に日本が一番の貧乏くじを引かされるハメになることもありうることです。



そんなことを一小市民が、それも社会からハミ出した日陰者がここであれこれ考えていても何がどうにかなるわけではないですが、何も知らずにある日突然コトが起きて口を開けてポカ~ンとさせられるのは悔しいので色々と考えてしまうのです。

この先は全くのトンデモ話ですが、今の世界情勢を一言で言い表すならば市場主義経済の崩壊が現実味を帯びてきているということです。まさによくあるチープな社会崩壊論ネタのようですが、世界の情勢をつぶさに観察していると、どうもトンデモネタが現実化しそうな気配が実際にあるようなのです。次回はその辺のところを少し具体的に、あくまで可能性としてはありうるフィクションとして、ぼくの持ちうる乏しい認識と矮小な視野の中で書いてみようと思います。




RIMG8667.JPG今日は約一年ぶりに野幌森林公園内を散策しました。

去年は、DD貨物の撮影後に自転車で寄り道程度に行っただけですから、ゆっくり散策するのは数年ぶりです。

写真は森林公園の表玄関とも言える大沢口の様子ですが、好天の日曜日とあって散策客でかなりの混雑ぶりでした。





RIMG8691.JPG園内は高くそびえる木々のおかげで直射日光が遮られて、程よい気温に保たれています。

周囲からは早くも夏の到来を知らせる蝉の鳴き声や、野鳥のさえずり、キツツキのドラミング、鶯の鳴き声、姿は見えませんがフクロウの鳴き声も聞こえました。






_IGP4463.jpg大沢口から森には入ると、すぐに三叉路に行き当たります。

今日は無かって左の桂コースを進むことにしました。

しばらく単調な森の中を進みますが、沢筋の谷へカーブしながら下った先に、細く長く一直線にそびえ立つ一本のカツラの大木が目に入ります。

ぼくはこの木が大好きです。去年以来、一年ぶりですが今年も会いに来ることができました。日陰の沢筋から、一本真っ直ぐ天に向かって伸びる佇まいに、何とも言えない気品を感じます。






RIMG8708.JPG真下から眺めると、その大きさに驚かされます。

遠くから見ると細長い印象を受けますが、近くで見ると幹は太くてガッシリとしています。

高さはどの位なのか見当がつきませんが、3~4F建てのビルくらいはあるかもしれません。樹齢はおそらく数百年単位なのでしょうね。




_IGP4467.jpgカツラの木に近いうちの再開を祈願して先へ進みます。

するとこれまた立派な大木であっただろう大きな切り株に出会います。原始林と呼ばれる野幌森林公園でも、こうした太古の自然から存在した大樹は、大沢口付近や一部の沢筋などに点在するだけで、あとはほとんど伐採した後の人工林なのだそうです。




_IGP4478.jpgぼくが住む野幌の住宅街も元々は原始林の一部でした。わずか150年前には、北海道中がこの原始林のような深い森に包まれていたわけですから、人間がもたらした変化の大きさについて考えさせられます。

足元に目を向け直すとこんな可愛い花々が顔を除かせていました。




RIMG8720.JPG三つのコースが再び合流する大沢園地までたどり着き、ここから大沢コースに入って大沢口に戻ります。

大沢コースは中央の一本道で比較的に景色は単調です。途中、駐蹕之碑に寄り道したので2km強ほど歩いて大沢口に戻りました。全行程約4kmほどでしたが、道の途中ごとに、去年デジ一デビューを果たしたおやじの撮影に付き合いながらだったので、じっくり時間をかけた散策になりました。





ここ最近、すっかり更新が滞ってしまいました。


疲れからくる体調不良が理由ですが、そんなに長くヘバっていたわけではありません、、、


しばらく休んで回復したのですが、どうも文章を打つ頭の回路が死んでいたようで、気が付くと半月ほど更新をサボっていました~(^^;)

この間、写真を撮りに行ったり、庭づくりに勤しんでいたりしたのですが、それらの様子も少しづつアップしていこうと思います。



気が付くとこちらも大変な変化の時を迎えていたのが表題の件です。


昨年からの政治資金問題、ここ最近の普天間基地移設問題などで迷走がつづいていた鳩山政権がついに倒れてしまいました。

政権交代時の期待が大きかっただけに、予想していたとはいえ、こういった形の幕引きとなってしまったことは残念なことです。



この問題は鳩山首相、小沢幹事長の辞任で決着が付いたというよりは、この先の日本が進む混迷の時代の幕開けを象徴する出来事のように思えてなりません。


鳩山政権のこれまでの経緯を振り返って一番残念に思うことは、数々の無駄な政策をスピーディーに裁いた事業仕分や、福祉教育重視の政策を決定づけた子ども手当など、決して小さくない成果をこれだけの短期間で成し遂げた実績があるにもかかわらず、沖縄の基地問題という60年来の根深い問題に充分な準備期間を置かずに望んで、蓋を開けてみたら手に負えない状況となって身動きがとれないまま今日の結末を迎えてしまったことです。

歴史的な政権交代によって生まれた鳩山政権は、それまで長年続いた自民党+財界+官僚+一部の金持ちによる、自分たちの利益のみ追求して大多数の庶民の生活を犠牲にする政策を改める大きなチャンスでした。それは、リアルタイムで接しているぼくたちが思っているよりもずっと大きな価値があった出来事であることが、先々の時代になって振り返ったときに実感されることかもしれません。その大きな歴史的なチャンスを、あんなお粗末な政権運営と迷走の末にわずか8ヶ月で潰えてしまった事実を、後世の人達はどう評価するのでしょうか。


いま、ぼくを含むこの時代を生きる多くの人々は、大きな歴史の変換期の中を過ごしているように感じられます。よく言われることですが、歴史上で時代が変わるような時期に生きていた人々の多くは、その時点ではあまり実感がなく、後になって振り返ってから初めてその変化の大きさに気が付くということがあります。明治維新の時は、気が付いたら幕府は無くなり、お侍も居なくなり、ちょんまげも切っていた。そして庶民はその期間にええじゃないか~、ええじゃないか~と踊り歩いていたと言われています。天皇が神であり、自分たちの国は神国であり、どんなことがあっても日本は勝つと信じていたのに、ある日突然の玉音放送と同時に時代と価値観が一変してしまった。それまでは、日本がすでに各地で負け戦を繰り返していたことも、原爆を落とされて広島や長崎が壊滅したことも国民には知らされていませんでした。それまでの日本が獲得した満州や朝鮮半島、台湾、樺太、千島などの領土が取り上げられることなど、多くの国民にとっては想像もつかないことだったのです。


これから先に、そういったメガトン級の変化が起きると断言することはできません。でも、いつそのメガトン級の出来事が起こり、自分がその渦中の人になってもおかしくないという覚悟だけは持っていなければならないと思います。街を歩いていても日常はこれまでと全く変わること無く営まれています。先に上げた戦争や革命のような出来事はどうやら起こりそうもありません。でも、目に見えない大きな変化が確実に起こりつつあります。それは、多くの人達の生活や社会全体を支える経済活動を司るシステム全体が崩壊する危機に直面していると言うことです。それは戦争の悲惨さや革命の騒乱のような目に見えて肌で感じられる分かりやすい驚異では無いという点で、今までの人類が全く経験したことがない類の危機です。それゆえに、今を生きる人々の上から下まで、この先”何がどうなるのか”予想しようにも想像力が追いつかないのです。それは多分、日本人だけではなく、世界中のあらゆる国や民族、立場の人達も変わらないと思います。


世の中を司る政治家や官僚、経済を担う起業家や投資家も各々の分野で危機に対応しようとしています。でも、そういった超がつくほど優秀な人達が問題を想定することも、対応策を捻り出すことも、みな基本となる社会の基盤であるシステムという枠組みに基づいてであり、それ自体が歪んで崩壊しようとしている現実や、枠組そのものを大きく越えて認識し対応することが出来ずにいます。それは、ぼくら一般の個々人にも当てはまることです。物事の善し悪しの判断から、自分の人生の設計図に到るまで、物心付いた時から当たり前で疑うことすら無かった常識という規範に依頼してきたことに、そして、その拠り所としてきたこれまでの常識が社会の変革と同時に崩れ去ろうとしていることに、やがて多くの人々が気が付く時が来ます。それは、すでに一人一人において時間差で起き始めているように思えます。世の中の構造の歪が格差というかたちで、特に弱者や負け組と分類されてしまった人たちの上にに重くのしかかっています。そういった日陰の道に進まなければ安泰とか、少しでも多くの人を日陰から救済して日向に復帰させれば万事が良くなるというような、安直な方法と認識で解決出来る時点は残念ながらとうの昔に過ぎ去ってしまったと言うしかありません。


鳩山内閣の真の使命は、そういった見えざる大きな危機と、やがて来る時代の変革の大波に現状の矛盾を抱えながらも備えることにあったように思います。それが、日米の懸案である基地問題で、アメリカや諸外国の利害と打算と腹積もりと二枚舌三枚舌外交と足元の官僚の思惑などなど、、、それらを読み切れずに迷走した挙句に座礁沈没してしまったことは、かえすがえすも残念なことです。鳩山首相退陣後すみやかに次の代表選がとり行われ、本命は菅さんになるだろうと言われていますが、もしそうなったら次の内閣の方向性がどうなるか要注意です。昨年の政権交代以来、政権の要職につきながらも表舞台から遠ざけられて不遇を囲っていると報道されていた管さんですが、その間に藤井財務大臣から交代でその任に付いたり、カナダの極北の地で急遽開かれた金融財務の秘密サミットに出席しているなど、この先の時代の変化のキーをすでに握っているのではないかと憶測されています。


北海道から出た初めての総理大臣がこういった形で退陣するのは心情的に無念ですが、決してバラ色の締めくくりを望めるような時代ではないので仕方ないとも思います。ただ、ぼくの目から見ると歴代の首相の中では誠実な人柄を持ち合わせた総理大臣だったと思います。たしかに極めて裕福な出自で、庶民に近い常識的な感覚を欠いていたり、主体性や決断力に乏しい一面もありましたが、福祉や教育、弱者の救済を目指す政策方針や薬害肝炎や国労問題など国が抱える過失について積極的に認めて謝罪しようとする姿勢など、終始一貫して取り組んできたことについて、もっと評価されても良い気がします。そして、それは次の内閣でも、たとえ政権がまた変わることがあったとしても、決して後戻りさせてはいけない政策方針だと思います。


日本の世の中を真に司っているのは、世界中の国々や企業、団体など、あらゆる立場の組織や集団、人々の思惑と利害が複雑に折り重なった関係です。世間でマスメディアを通して言われているような、鳩山が悪い、小沢が悪い、自民党が、民主党が、官僚が、鈴木宗男が、どこかの暴君市長が、北が、半島が、ミサイルが、魚雷が、パンダの国が、、、ただ悪者を決めつけるだけでは何も解決しないのはもちろん、現実に起きていることを正しく認識出来たことにもなりません。そうやって悪者決めをして堂々巡りを繰り返すように仕向けるのは、国民の不満のガス抜きのための、今も昔も変わらないプロパガンダのようなものです。その”お約束”を繰り返し刷り込むことで国民を必要以上に賢くさせないように仕向けることが、時の権力が大衆を上手く手懐ける常套手段です。物事の是非と悪者を決めつける自由を与えることで、一種の優越感と反対に自分を正しい側に置ける安心感を得させる、大昔から権力者はそういった人の心理を巧みに利用してきました。本当に大事なことは点の是非ではなく物事の関係です。これからの時代は単に与えられただけの情報や、多くの人々がそう思ってきたという以外に根拠のない古い常識をあてにして鵜呑みにするだけでは済まなくなりました。一人一人が自分の頭を使って、自分の良心と良識に従って考えて判断しなければならない時代になりました。



非常に長くなってしまいましたが、最後にこの人のこの言葉を引用して終ります。




       Who's bad ? 誰が本当のワルなのか?」


                              
                                
マイケル・ジャクソン、「BAD」より



_IGP4373.jpg意味不明なタイトルから始まります(^^;)

黄色いタンポポ畑と赤い711系の組み合わせを撮りたくて夕張川河川敷までやってきました。

一面黄色一色というわけにはいきませんでしたが、黄色と緑、空の青と赤のコントラストを素直に収めることができました(^^)



_IGP4398-1.jpg朝8時台に立て続けにやって来る、上り711系普通列車を撮り終えてから、789系カムイも抑えました。

こちらは位置を少し変えて、腰を落としローアングルから狙いました。

こうすることで、タンポポの黄色が強調されて、モノトーンのカムイとのバランスが取れました。



_IGP4411.jpg9時台の旭川行き711系普通列車、2149Mまで撮って帰路につきました。

途中、河川敷で菜の花(アブラナ?)が綺麗に咲いていたので、橋とは反対の風景にカメラを向けました。手前に菜の花を添えて丁度良くやってきた785系をパチリ。河川敷とは一味違った、牧歌的な風景の一枚になりました(^^)




これまで、夕張川橋梁と河川敷のタンポポと絡めた一枚を撮りたいとは思っていましたが、ここは駅間距離の長い江別~豊幌間のちょうど中間地点で、徒歩族にとっては近場でありながら中々行けないポイントでした。今日は親父の車で連れて行ってもらうことが出来たので、思いのほか楽にたどり着くことができました。

自転車で行くことも考えていたのですが、まだ体力的に自信がありませんし、行くとなれば後々のツケを払うことを覚悟しなければなりません。ましては体が起きていない午前中に運動することはかなりの負担になるので、たとえ朝の8時までにたどり着くことが出来ても撮影に集中出来る体力が残されていないかもしれません。そして、帰りが地獄の行軍になることは言うまでもありません、、、


今日は車を使って楽に目標をゲットできて本当に良かったです。残りの活躍期間もそう多くはない711系電車を、自分の撮れる範囲の中で出来る限り記録に残していきたいものです。

カレンダー
03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
ご来客数
ブログ内検索
プロフィール
HN:
鈍行翼
年齢:
42
性別:
男性
誕生日:
1982/05/07
職業:
エア作家/にわか写真家
趣味:
鉄道と写真ともろもろ・・・
自己紹介:
バセドウ病罹患者(勝手に寛解中)。

発病から10年以上経ちましたがようやく沈静化へ向かいつつある今日この頃。同時に人生の在り方を模索し続け小説という創作物に結晶化することを日々の生業とする。写真撮影は豊かな創造性とニュアンスの源泉です。

写真撮影の友:PENTAX K10Dと愉快なオールドレンズたち。
コンパクトはRICOH GX-8、R10、ケータイカメラCA006
フィルムカメラはPENTAX SPF、RICOH R1s、GR1s

「目指す場所があるからいつだって頑張れる!」
最新CM
[03/29 鈍行翼]
[03/29 北海道鉄道観光資源研究会 永山]
[07/14 鈍行翼]
[07/13 Mori]
[09/17 鈍行翼]
[09/13 神山卓也(リンク先は「美唄鉄道旧東明駅訪問記」)]
[10/15 鈍行翼]
[10/07 チョッパ]
アーカイブ
アクセス解析
フリーエリア
最新トラックバック
忍者ブログ [PR]