北海道の鉄道とか写真の話題など、、、日々の徒然を独り言のように細々と発信してみるブログ。小説作品執筆中。
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ここ最近、すっかり更新が滞ってしまいました。
疲れからくる体調不良が理由ですが、そんなに長くヘバっていたわけではありません、、、
しばらく休んで回復したのですが、どうも文章を打つ頭の回路が死んでいたようで、気が付くと半月ほど更新をサボっていました~(^^;)
この間、写真を撮りに行ったり、庭づくりに勤しんでいたりしたのですが、それらの様子も少しづつアップしていこうと思います。
気が付くとこちらも大変な変化の時を迎えていたのが表題の件です。
昨年からの政治資金問題、ここ最近の普天間基地移設問題などで迷走がつづいていた鳩山政権がついに倒れてしまいました。
政権交代時の期待が大きかっただけに、予想していたとはいえ、こういった形の幕引きとなってしまったことは残念なことです。
この問題は鳩山首相、小沢幹事長の辞任で決着が付いたというよりは、この先の日本が進む混迷の時代の幕開けを象徴する出来事のように思えてなりません。
鳩山政権のこれまでの経緯を振り返って一番残念に思うことは、数々の無駄な政策をスピーディーに裁いた事業仕分や、福祉教育重視の政策を決定づけた子ども手当など、決して小さくない成果をこれだけの短期間で成し遂げた実績があるにもかかわらず、沖縄の基地問題という60年来の根深い問題に充分な準備期間を置かずに望んで、蓋を開けてみたら手に負えない状況となって身動きがとれないまま今日の結末を迎えてしまったことです。
歴史的な政権交代によって生まれた鳩山政権は、それまで長年続いた自民党+財界+官僚+一部の金持ちによる、自分たちの利益のみ追求して大多数の庶民の生活を犠牲にする政策を改める大きなチャンスでした。それは、リアルタイムで接しているぼくたちが思っているよりもずっと大きな価値があった出来事であることが、先々の時代になって振り返ったときに実感されることかもしれません。その大きな歴史的なチャンスを、あんなお粗末な政権運営と迷走の末にわずか8ヶ月で潰えてしまった事実を、後世の人達はどう評価するのでしょうか。
いま、ぼくを含むこの時代を生きる多くの人々は、大きな歴史の変換期の中を過ごしているように感じられます。よく言われることですが、歴史上で時代が変わるような時期に生きていた人々の多くは、その時点ではあまり実感がなく、後になって振り返ってから初めてその変化の大きさに気が付くということがあります。明治維新の時は、気が付いたら幕府は無くなり、お侍も居なくなり、ちょんまげも切っていた。そして庶民はその期間にええじゃないか~、ええじゃないか~と踊り歩いていたと言われています。天皇が神であり、自分たちの国は神国であり、どんなことがあっても日本は勝つと信じていたのに、ある日突然の玉音放送と同時に時代と価値観が一変してしまった。それまでは、日本がすでに各地で負け戦を繰り返していたことも、原爆を落とされて広島や長崎が壊滅したことも国民には知らされていませんでした。それまでの日本が獲得した満州や朝鮮半島、台湾、樺太、千島などの領土が取り上げられることなど、多くの国民にとっては想像もつかないことだったのです。
これから先に、そういったメガトン級の変化が起きると断言することはできません。でも、いつそのメガトン級の出来事が起こり、自分がその渦中の人になってもおかしくないという覚悟だけは持っていなければならないと思います。街を歩いていても日常はこれまでと全く変わること無く営まれています。先に上げた戦争や革命のような出来事はどうやら起こりそうもありません。でも、目に見えない大きな変化が確実に起こりつつあります。それは、多くの人達の生活や社会全体を支える経済活動を司るシステム全体が崩壊する危機に直面していると言うことです。それは戦争の悲惨さや革命の騒乱のような目に見えて肌で感じられる分かりやすい驚異では無いという点で、今までの人類が全く経験したことがない類の危機です。それゆえに、今を生きる人々の上から下まで、この先”何がどうなるのか”予想しようにも想像力が追いつかないのです。それは多分、日本人だけではなく、世界中のあらゆる国や民族、立場の人達も変わらないと思います。
世の中を司る政治家や官僚、経済を担う起業家や投資家も各々の分野で危機に対応しようとしています。でも、そういった超がつくほど優秀な人達が問題を想定することも、対応策を捻り出すことも、みな基本となる社会の基盤であるシステムという枠組みに基づいてであり、それ自体が歪んで崩壊しようとしている現実や、枠組そのものを大きく越えて認識し対応することが出来ずにいます。それは、ぼくら一般の個々人にも当てはまることです。物事の善し悪しの判断から、自分の人生の設計図に到るまで、物心付いた時から当たり前で疑うことすら無かった常識という規範に依頼してきたことに、そして、その拠り所としてきたこれまでの常識が社会の変革と同時に崩れ去ろうとしていることに、やがて多くの人々が気が付く時が来ます。それは、すでに一人一人において時間差で起き始めているように思えます。世の中の構造の歪が格差というかたちで、特に弱者や負け組と分類されてしまった人たちの上にに重くのしかかっています。そういった日陰の道に進まなければ安泰とか、少しでも多くの人を日陰から救済して日向に復帰させれば万事が良くなるというような、安直な方法と認識で解決出来る時点は残念ながらとうの昔に過ぎ去ってしまったと言うしかありません。
鳩山内閣の真の使命は、そういった見えざる大きな危機と、やがて来る時代の変革の大波に現状の矛盾を抱えながらも備えることにあったように思います。それが、日米の懸案である基地問題で、アメリカや諸外国の利害と打算と腹積もりと二枚舌三枚舌外交と足元の官僚の思惑などなど、、、それらを読み切れずに迷走した挙句に座礁沈没してしまったことは、かえすがえすも残念なことです。鳩山首相退陣後すみやかに次の代表選がとり行われ、本命は菅さんになるだろうと言われていますが、もしそうなったら次の内閣の方向性がどうなるか要注意です。昨年の政権交代以来、政権の要職につきながらも表舞台から遠ざけられて不遇を囲っていると報道されていた管さんですが、その間に藤井財務大臣から交代でその任に付いたり、カナダの極北の地で急遽開かれた金融財務の秘密サミットに出席しているなど、この先の時代の変化のキーをすでに握っているのではないかと憶測されています。
北海道から出た初めての総理大臣がこういった形で退陣するのは心情的に無念ですが、決してバラ色の締めくくりを望めるような時代ではないので仕方ないとも思います。ただ、ぼくの目から見ると歴代の首相の中では誠実な人柄を持ち合わせた総理大臣だったと思います。たしかに極めて裕福な出自で、庶民に近い常識的な感覚を欠いていたり、主体性や決断力に乏しい一面もありましたが、福祉や教育、弱者の救済を目指す政策方針や薬害肝炎や国労問題など国が抱える過失について積極的に認めて謝罪しようとする姿勢など、終始一貫して取り組んできたことについて、もっと評価されても良い気がします。そして、それは次の内閣でも、たとえ政権がまた変わることがあったとしても、決して後戻りさせてはいけない政策方針だと思います。
日本の世の中を真に司っているのは、世界中の国々や企業、団体など、あらゆる立場の組織や集団、人々の思惑と利害が複雑に折り重なった関係です。世間でマスメディアを通して言われているような、鳩山が悪い、小沢が悪い、自民党が、民主党が、官僚が、鈴木宗男が、どこかの暴君市長が、北が、半島が、ミサイルが、魚雷が、パンダの国が、、、ただ悪者を決めつけるだけでは何も解決しないのはもちろん、現実に起きていることを正しく認識出来たことにもなりません。そうやって悪者決めをして堂々巡りを繰り返すように仕向けるのは、国民の不満のガス抜きのための、今も昔も変わらないプロパガンダのようなものです。その”お約束”を繰り返し刷り込むことで国民を必要以上に賢くさせないように仕向けることが、時の権力が大衆を上手く手懐ける常套手段です。物事の是非と悪者を決めつける自由を与えることで、一種の優越感と反対に自分を正しい側に置ける安心感を得させる、大昔から権力者はそういった人の心理を巧みに利用してきました。本当に大事なことは点の是非ではなく物事の関係です。これからの時代は単に与えられただけの情報や、多くの人々がそう思ってきたという以外に根拠のない古い常識をあてにして鵜呑みにするだけでは済まなくなりました。一人一人が自分の頭を使って、自分の良心と良識に従って考えて判断しなければならない時代になりました。
非常に長くなってしまいましたが、最後にこの人のこの言葉を引用して終ります。
”Who's bad ?” 「誰が本当のワルなのか?」
マイケル・ジャクソン、「BAD」より
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プロフィール
HN:
鈍行翼
年齢:
42
性別:
男性
誕生日:
1982/05/07
職業:
エア作家/にわか写真家
趣味:
鉄道と写真ともろもろ・・・
自己紹介:
バセドウ病罹患者(勝手に寛解中)。
発病から10年以上経ちましたがようやく沈静化へ向かいつつある今日この頃。同時に人生の在り方を模索し続け小説という創作物に結晶化することを日々の生業とする。写真撮影は豊かな創造性とニュアンスの源泉です。
写真撮影の友:PENTAX K10Dと愉快なオールドレンズたち。
コンパクトはRICOH GX-8、R10、ケータイカメラCA006
フィルムカメラはPENTAX SPF、RICOH R1s、GR1s
「目指す場所があるからいつだって頑張れる!」
発病から10年以上経ちましたがようやく沈静化へ向かいつつある今日この頃。同時に人生の在り方を模索し続け小説という創作物に結晶化することを日々の生業とする。写真撮影は豊かな創造性とニュアンスの源泉です。
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