桜アタック！ 2010

今年は例年に比べて気温が低く、桜の開花も遅れ気味でした。いつもの年よりも一週間以上遅れて見頃を迎えたので、近場の撮影地まで早起きして行ってきました。

場所は去年と同じ酪農学園近くの歩道橋です。このあたりは札幌圏でも桜と列車のコラボが手軽に撮れる数少ない貴重な場所ですね。

去年と同じ列車、同じ構図で挑戦したのですが、この日は風がなく背景の山がモヤで隠れてしまいました。去年は微妙に傾いて構図的に納得出来ませんでしたが、今年は条件に恵まれませんでした。また来年の課題です。






朝の撮影を終えて一旦家に帰り、午後から再スタートです。場所はこれまたお手軽な大麻駅ホームです。

狙いは昨日の運用で確認済みのあの列車です。お目当ての列車が来るまでは練習タイム、カムイと桜のコラボをゲット！

背景の桜がイイ具合に咲いています(^^)



そしてお目当ての1080レ、毎度おなじみのDD重連貨物です。やってきたのは原色1073号機、道内生え抜きの原色で最後の1台になりそうな感じです。

さすがに原色が来るというだけあって、ホームの反対サイドに同業者が数人集まっていました。貴重な原色はみんなのアイドルです。




この後、駅で一休みしながら再び朝の陸橋へ移動。

ここで夕方の711系列車まで粘りましたが、さすがに朝から撮っていると疲れが出てきて撮影のキレも悪くなってきました。何とかまとめようと思いましたが、構図、タイミングともに微妙にズレてしまいました。これも来年の宿題です(--,)




今日は今シーズンの桜のピークということで、朝から早起きして頑張りました。ちょっと体には無理がかかってしんどかったのですが、たまにはこういった負荷をかけることも健康に近づくために必要なことです。

今日は特に原色1073号機と桜のコラボをしっかり収めることができたことが大きな収穫でした。去年は桜のピークがGW中だったので、1080レは軒並み単機かウヤ（運休）、休み明けに何とか撮るも桜のピークはすでに過ぎていました。今年は天候不順で桜の開花が大幅に遅れてくれたおかげでDD貨物と桜のコラボが実現しました。しかもタイミング良く原色1073号機が来てくれたことは奇跡的ですらあります。来年はDDの勢力図もどうなっているのか分かりませんから、今日の一枚は後々貴重な記録となりそうです。

今日使ったレンズは、XR RIKENON 135mmF2.8、XR RIKENON 200mmF4.0、SMC-M 50mmF1.7。

余談ですが、今日の朝、いつもの跨線橋に到着すると先客の方1名いらっしゃいました。脚立を用意して、その手には某C社のフルサイズ一眼と赤帯が眩しいLレンズが輝いていました。初老の男性で、これはキャリアの長いハイレベルな同業者の方とお見受けしました～と心の中で思いながら軽く会釈して挨拶。その後はそれぞれの撮影に集中していました。

列車がくるごとに思い思いの構図で撮影に勤しんでいましたが、どうも横の動きが活発です。列車が来る度に脚立をもって移動、慌てて撮影、また反対から来ると慌てて移動して撮影。こちらが構図を見定めて静かに列車を待っている間も、じっとしている様子はなくせわしなく動き回っているんですね。おまけに列車が近づくと、まだはるか遠くにいるうちからハイエンド一眼特有の高速連射が始まります。列車が通過するまで数秒間シャッター音が鳴りっぱなしです。あんなに連射してもバッファーが一杯にならないんだ～と感心しながらも、自分の撮影に集中、鳴り響く連射音のなかパシャっと頼りなさげな音が1回だけ鳴り響きます。

多分、けっこう立派な職業を勤め上げて定年後の趣味としてカメラを始めた方だと思いますが、あの撮り方では恐らくピンぼけ傾き逆光写真の大量生産で、まともな写真はほとんど撮れていないと思います。最初から立派な機材を買うのは決して悪いことではありませんが、もう少し基本のイロハを学んでから撮影に望む方が確実に良い結果が出て趣味としてずっと充実したものになるのに、、と老婆心ながら思いました。初夏の爽やかな風が、何だかわびしさを感じさせる朝の出来事でした。