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北海道の鉄道とか写真の話題など、、、日々の徒然を独り言のように細々と発信してみるブログ。小説作品執筆中。
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悪い部分を改めるだけで本当の意味で物事が良くなっていくのだろうか。


原発事故の問題、放射能汚染処理、JR北海道の相次ぐ事故、政治の迷走ぶり、景気の好不況、、、


こういった最近の悪いとされる出来事を見るにつけ考えさせられます。


一応、それぞれ悪い部分を洗い出して改善へ向けて努力されているのでしょう。


でも、はたしてそれだけで以前のように物事がうまく運ぶ世の中を取り戻すことが出来るのでしょうか。


ぼくは出来ないと思います。


いま起きている問題はそんなスケールの小さなことではないと思うからです。


本当に問われているのは一部の弊害ではなく、全ての根本にある間違いそのものに気がつくことだと思います。



全国の停止されている原発の可動再開の動きが急ピッチで進められていますが、これは危険な動きだと思います。


いまだに危うい基準にもとづく安全宣言で通そうとする姿勢が、もはや信頼に値しないことは言うまでもありませんが、現実的な意味でも耐用年数をとっくに超えて使われ続けている大量の老朽原発をこの先何十年に渡って使い続けようとしていること自体、もはや自滅の道をたどっているとしか言いようがありません。



このまま行けば、たとえ大地震や大津波が来なくても第二、第三の福島が現実になってしまうと思います。


そこまで行かないと今の世の中は根本的に変わることが出来ないのかもしれません。


今ある立場や権限を失いたくない人たちは問題の一部分しか見ようとしません。


根本から改めようとすると自分たちの存在そのもを否定しなければならなくなるからです。


なので、責任ある人たちは頭を下げて謝ることはしても、自分たち自身については決して否定しようとはしないのです。


さらに自分たちの所属する組織、枠組みについてはなおさら頑なに固持しようとするのが普通です。


こういった物事を根本から改めなければならないときに、責任ある立場の人たちとその組織が自分の身を失いたくない気持ちとプライドから、自己保身と自己正当化に走ることで悲劇が拡大していきます。


戦前の日本がそうでした。


負ける戦にあれだけに金と物と人の命までも費やしてしまったのは、このプライドと自己保身のせいです。


早々に負けると分かっていながら決断を先送りして戦争を拡大して行き、沖縄占領、東京大空襲を経てとうとう二発の原爆を落とされたあげく、同盟国だったソ連からも攻め入られてようやく負けを認めることが出来ました。


それでも当時の国民の大多数の人たちが、最後まで戦争に勝って報われることを信じて疑わなかったことは本当に悲しい歴史の一幕だったと思います。


その戦争を推し進めてきた人たちは一部を除いて生き残り戦後の人生を全うしました。


21世紀の今になって再び同じように間違った道へ日本が進みつつあるように思えて仕方ありません。


戦前の社会は自分たち=国の在り方を否定できなかったことから、最大の被害者であり加害者でもあるという悲劇を避けることが出来ませんでした。



では現在まで続く戦後社会はどうでしょうか。


高度経済成長を成し遂げことで得た莫大な金の力で物質的な繁栄を50年近くにわたって享受してきましたが、バブル以後は借金に次ぐ借金で莫大な負債をこしらえながらかろうじて繁栄を維持してきたのが実態です。


震災と原発事故後の混乱を見るまでもなく、今の日本の社会は全てに行き詰まりつつあります。


その行き詰った先がさらに極まりつつある今においても、多くの人たちがこれまでの社会の繁栄と、そこに帰属する自分たちの意識の根本に対して疑いのメスを入れることができないままでいることは歴史の必然性なのかもしれません。


それでも希望を見失わないためには、これから自然に起こると思われる古い枠組みの解体にとらわれることなく、これからの新しい時代の枠組みと社会について静かに意識を向けて備えることだと思います。


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HN:
鈍行翼
年齢:
42
性別:
男性
誕生日:
1982/05/07
職業:
エア作家/にわか写真家
趣味:
鉄道と写真ともろもろ・・・
自己紹介:
バセドウ病罹患者(勝手に寛解中)。

発病から10年以上経ちましたがようやく沈静化へ向かいつつある今日この頃。同時に人生の在り方を模索し続け小説という創作物に結晶化することを日々の生業とする。写真撮影は豊かな創造性とニュアンスの源泉です。

写真撮影の友:PENTAX K10Dと愉快なオールドレンズたち。
コンパクトはRICOH GX-8、R10、ケータイカメラCA006
フィルムカメラはPENTAX SPF、RICOH R1s、GR1s

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