忍者ブログ
北海道の鉄道とか写真の話題など、、、日々の徒然を独り言のように細々と発信してみるブログ。小説作品執筆中。
[233]  [232]  [231]  [230]  [229]  [228]  [227]  [226]  [225]  [224]  [223
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



RIMG9286.JPGあらためて新年最初の一日です。

これまでの元旦と変わらず近所の錦山天満宮へ初詣へいきました。

今年は空いている時間を狙って夕方めがけてでかけました。着いてみたら空いているどころか入り口から行列が出来ていました。結局いつもの年と変わらず、寒い中順番を待ち続けました。




RIMG9287-1.JPG底冷えする寒さの中、30分ほど待ってようやく参拝を済ますことができました。

特に大それたお願いごとはしませんでしたが、何より家族全員が平穏無事であることの感謝と、今年一年も同様に平穏であることを願いました。

あとは世界平和についてささやかな祈りを捧げて来ました、、(^^;)



毎年恒例のおみくじ、今年は中吉でした。

内容は概ね普通で何事も手堅く進められるといった内容です。

ただ、世間は嵐の様相を示すが自分は安泰といった、まことにありがたいようで実は意味深な言葉が書かれており、ちょっとフクザツな心境です。


初詣を済ますといよいよ2011年が始動したことを実感しますが、一体どんな一年になるのでしょうね。

個人的な人生の成り行き以上に、やはり世の中全体の動静のほうが気になりますね。即座に悲劇的な現象が起きることは考えにくいですが、何というか、世の中の価値観の土台そのものが徐々に変わっていくような予感がします。

今まで誰しもが当り前だと思っていた世の中の価値観の基本がもし変わり始めるなら、当然のことながら一人一人がこれまで考えてきた価値観や行動が上手くいかないことも出てきます。

つまり「アーすればコーなる」といった常識的な方法理論がにわかに通用しなくなるということです。

誰しもが一定の努力をして一定の水準を満たす貢献を果たせば人並みの豊かさと幸福を得られることを約束された社会というものが過去のものになりつつあります。

それどころか、単に競争によって勝ち組と負け組により分けられるだけに留まらず、このまま行けば日本の社会そのものが負け組化しそうな様相です。

それに一時的に抗うことが出来ても、歴史的な趨勢であるこの流れは決して止まることはないでしょう。それは政府の財政や経済情勢はもちろん、この先訪れる圧倒的な少子高齢化の波を考えれば避けようのない事実であることがはっきりしています。

ぼくはこれからの日本が奇跡のV字回復を成し遂げることをもはや期待してはいません。

むしろ、これからは右肩上がりの経済発展に頼らなくとも身の丈の中で何とか多くの人達がそれなりに生きていける世の中になっていくことを望んでいます。

でも、そうなるためには一筋縄には行かないでしょう。どうあがいたところで最終的には身の丈の経済に落ち着くしか無いことがはっきりしていても、人々の意識がそこに到るまでにはまだまだ多くの紆余曲折と時間がかかるものと思います。

この先、世界規模の変化がますます進んでも、大多数の人々の意識がその変化を受け入れてより良い世の中を目指すことに目覚め始めるまでは、決して世の中が良い方向に向かい始めることはないでしょう。

問題はそれがいつごろ始まって、いつごろ結果が出始めるのかということです。

いつかは必ず良い方向に向かうことは間違いないことですが、多分それはけっこう長い期間を要するものだと思います。その頃には、今現時点で若者と呼ばれるぼくらの前後の世代は、人生のうちの多くの時間が過ぎたあとの年齢になっているかもしれません。

身も蓋もない話ですが、今の斜陽時代に社会の下流に甘んじてしまった場合、この先、社会から十分なバックアップと救済をほとんど期待できないことを覚悟しておかなければならないと思います。


ぼくらの世代は本当に狭間の世代だと思います。


昭和から平成、20世紀から21世紀、アナログからデジタル、安定から不安定、右肩上がりから右肩下がり、市場主義からポスト市場主義、平和から騒乱、、、歴史上においても、こういった時代の変わり目に生きる世代は厳しい環境に晒されることが多かったようです。

そういった厳しい変化の時代を生き抜くため必要なことは、ぼくは一人一人の内面の変革と進化だと思っています。変革と進化といっても特別なことではありません。それは、いつの時代においても変わることのなかった人間が生きることの基本に立ち返ることだと思います。それに対して、これまでの時代は人々の願望や欲求を中心に据えた価値観で成立してきました。いつのまにか気がつかないうちに、生きることの基本から離れてしまった生き方が当たり前という世の中を今ぼくたちは生きています。


ことさら道徳的な観念を強調する気はありませんが、生きることの基本に立ち返ることを伝えられるような作品を作り上げたいと思っています。そして、ゆくゆくはそれを生業として細々と自活できるようになることがぼくにとっての人生の目標であり夢です。それがたとえ上手く行かなくとも迷惑をかけるのは、苦労と落胆を背負わせてしまう両親だけです。けっして世の中に対して損害を与えたり騒がせたりするようなこともありません。


世の中から手を差し伸べてもらうことを待っているだけでは、ただただ時間ばかりが過ぎ去って人生の一番良い時期を失意の中で終わらせてしまいかねません。

そうしないためには、人生のあらゆる体験を無駄にしないことだけだと思います。誰も進んで苦労することが好きな人間なんていませんが、苦労させられることが半ば宿命的に避けようがないならば、その苦労の経験から少しでも何かを学びとって自分の内面を成長させることに向けたほうがお得だと思います。否応なくやってくる苦労をただ恨み節で耐え続けるだけなら苦労しがいのない文字通りの苦労損で終わってしまいます。


新年早々、ウザイ説経節になって恐縮なのでこの辺にしておきます、、、。


PS.今日から朝刊の連載小説、五木寛之さんの「親鸞」の後編がスタートしました。鎌倉時代に浄土宗の開祖、法然上人に学び後に浄土真宗の開祖となった親鸞の半生を描いた小説です。すでに連載を終えた前編は
幼少期から青春時代、連載がスタートした後編(激動編)は法然上人ともども罪に問われて都から越後に流刑に処された後を描いています。

今日、初回冒頭の文章を読みましたが、惚れ惚れするぐらいシビれる文章でした。五木さんが作家人生の集大成として執筆している小説だけあって気迫が伝わってきます。これから親鸞聖人の人生でもっとも変化と深化に富んだ時期が描かれるだけに楽しみです。仏教とお坊さんを主にした小説ということで、説教臭く重苦しいイメージがありますが読んでみると恋愛あり活劇ありの一級の冒険娯楽青春群像小説になっています。

さすがにベストセラー作家の手による作品だけに骨太でありながら読んでいて楽しい魅力的な小説です。たしか、前編はインターネットで公開されていますから、まだ読んだことのない方は新連載共々この機会に一読してみてはいかがでしょうか。



ちょうど日付をまたいでしまいました、タイムは0:00:14でした。

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
09 2024/10 11
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
ご来客数
ブログ内検索
プロフィール
HN:
鈍行翼
年齢:
42
性別:
男性
誕生日:
1982/05/07
職業:
エア作家/にわか写真家
趣味:
鉄道と写真ともろもろ・・・
自己紹介:
バセドウ病罹患者(勝手に寛解中)。

発病から10年以上経ちましたがようやく沈静化へ向かいつつある今日この頃。同時に人生の在り方を模索し続け小説という創作物に結晶化することを日々の生業とする。写真撮影は豊かな創造性とニュアンスの源泉です。

写真撮影の友:PENTAX K10Dと愉快なオールドレンズたち。
コンパクトはRICOH GX-8、R10、ケータイカメラCA006
フィルムカメラはPENTAX SPF、RICOH R1s、GR1s

「目指す場所があるからいつだって頑張れる!」
最新CM
[03/29 鈍行翼]
[03/29 北海道鉄道観光資源研究会 永山]
[07/14 鈍行翼]
[07/13 Mori]
[09/17 鈍行翼]
[09/13 神山卓也(リンク先は「美唄鉄道旧東明駅訪問記」)]
[10/15 鈍行翼]
[10/07 チョッパ]
アーカイブ
アクセス解析
フリーエリア
最新トラックバック
忍者ブログ [PR]