北海道の鉄道とか写真の話題など、、、日々の徒然を独り言のように細々と発信してみるブログ。小説作品執筆中。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
昨日、再び一歩間違えば大惨事という事故が起きてしまいました。
TVでニュースを見ていると、ちょうど乗りあわせていた乗客の男性が、もし万一、燃料タンクに引火していたら爆発炎上していたかもしれないと青ざめた表情で話している姿が印象に残りました。これまでそういった事態に至る寸前で事なきを得ているのは奇跡的としか言えません。
今回、事故を起こした車両は前回とまったく同型の車両で製造から26年が経過した古い車両です。さすがに今回の事故を重く受け止めたためか、今日から同型を使用した全ての列車を使用停止するという前代未聞の措置が取られています。
ただ、今回の事故の原因は必ずしも古い車両だからとばかりは言えない要因が潜んでいる気がします。今回の特急北斗は、振り子式のスーパー北斗と同様の最高時速130kmで運行されている速達便で、設計の古いキハ183系の中では最も過酷な条件で走行している列車です。同じ北斗でも最高時速120kmまでの遅い便では、今のところ重大な事故に繋がるまでのトラブルは起きていませんし、同型で運行されているサロベツ、さらに設計の古い最高時速110kmまでの特急オホーツクではそこまで重大なトラブルは起きていません。
こちらは上の型よりも一つ前の主にオホーツクで使用されているエンジンですが、こちらは初期モデルの欠点を徹底的に洗いだした改良モデルで故障知らずの大変安定したエンジンです。強度を高めたうえに出力を抑え、自動消火装置も備えています。エンジン上部に見える細い配管がそれです。
安定志向だった上の0番代車のエンジンですが、大きく重い上にコストが高く、パワーも不足していたことから、国鉄末期にニューモデルの500番代車へ移行する際に大幅な設計変更がなされました。コストダウンと軽量化を徹底し、その上約1割出力を向上させて最高時速を+10km向上させました。自動消火装置も同様の理由で省力されました。それが一番上のモデルのエンジンです。モデルチェンジにより性能は向上しましたが安定性では一歩後退することになりました。今回と前回の出火事故にあった車両に搭載されているエンジンは、この軽量型後期モデルをベースに中間冷却器を追加して出力をさらに2割向上させ最高時速130kmを実現させました。初期のモデルの設計上限を大幅に上回る定格ギリギリの出力でこれまで20数年間にわたって長距離高速運行に供されていたことから、相当酷使され続けていたことは想像に難くありません。
こういったことを鑑みても耐久上限を越えたエンジンの取り換えは急務ですが、せめて前回の事故が起きた後、当面の措置としてエンジンの負荷を減らすための減速運転をするなどの方策が考えられたのではないかと思います。そうすれば、同じ列車での同様の事故は防げていた可能性も少なからずあったかもしれません。いずれにしても、エンジン並びに走行系を一新させる抜本的改善策が早急になされることが一番です。安定志向の0番代にしても、大幅な更新無しに30年以上走り続けているわけですから、こちらの更新も必要になってくるように思われます。
こういった事故が繰り返されていることは一ファンとしても悲しい事態です。一日も早く安心、安全な運行体制に復帰することを心から願っています。
PR
この記事にコメントする
カレンダー
02 | 2025/03 | 04 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ||||||
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 |
23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 |
30 | 31 |
ご来客数
ブログ内検索
プロフィール
HN:
鈍行翼
年齢:
42
性別:
男性
誕生日:
1982/05/07
職業:
エア作家/にわか写真家
趣味:
鉄道と写真ともろもろ・・・
自己紹介:
バセドウ病罹患者(勝手に寛解中)。
発病から10年以上経ちましたがようやく沈静化へ向かいつつある今日この頃。同時に人生の在り方を模索し続け小説という創作物に結晶化することを日々の生業とする。写真撮影は豊かな創造性とニュアンスの源泉です。
写真撮影の友:PENTAX K10Dと愉快なオールドレンズたち。
コンパクトはRICOH GX-8、R10、ケータイカメラCA006
フィルムカメラはPENTAX SPF、RICOH R1s、GR1s
「目指す場所があるからいつだって頑張れる!」
発病から10年以上経ちましたがようやく沈静化へ向かいつつある今日この頃。同時に人生の在り方を模索し続け小説という創作物に結晶化することを日々の生業とする。写真撮影は豊かな創造性とニュアンスの源泉です。
写真撮影の友:PENTAX K10Dと愉快なオールドレンズたち。
コンパクトはRICOH GX-8、R10、ケータイカメラCA006
フィルムカメラはPENTAX SPF、RICOH R1s、GR1s
「目指す場所があるからいつだって頑張れる!」
最新記事
(02/22)
(07/28)
(07/22)
(01/01)
(12/30)
(12/15)
(10/10)
(10/08)
カテゴリー
最新CM
[03/29 鈍行翼]
[03/29 北海道鉄道観光資源研究会 永山]
[07/14 鈍行翼]
[07/13 Mori]
[09/17 鈍行翼]
[09/13 神山卓也(リンク先は「美唄鉄道旧東明駅訪問記」)]
[10/15 鈍行翼]
[10/07 チョッパ]
アーカイブ
アクセス解析
フリーエリア
最新トラックバック