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JRタワーが出来てから何か本を探して買う時はここを利用してきました、とくに鉄道関係の書籍が豊富だったので重宝していました。
売り場の雰囲気が柔かく長居しても気疲れしない良い本屋だったのに無くなってしまうのは残念です。また売り場のレイアウトもほぼ記憶しているので豊富な品揃えから欲しい本を探し出すのも容易でしたのでその点でも残念です。
ライバルの紀伊国屋が同じ札幌駅前地区に出店してから苦戦してきたことと、ついこの間に大通りの丸井今井に道内最大級のジュンク堂書店が進出してきたことが引き金になったようです。その丸井今井も経営が行き詰まり先行きが不透明な状態になってしまいました、ここ最近の札幌圏における小売店の変遷は本当に激しいもので一消費者としても戸惑ってしまうほどです。
営業最終日の店内中ほどの様子。
このフロアには2月6日から三省堂書店が替わって入店します。2月28日からはフロア全体で全面開店となります。
道内一の老舗デパートが経営破たんしたことはショックでしたが、それ以上にやっぱりこうなったかと半ば冷静な気持ちで受け止めています。90年代の放漫経営や2000年代になっても新たなニーズについていけず今回の大恐慌で止めを刺されてしまうのも仕方が無かったのかなとさえ思ってしまいます。
それにしても、ついこの10年の間だけを振り返ってみてもいったいどれだけの商業施設が出来て取って代わっていたのでしょうか。こうも沢山の商業施設がほんとうに必要なのかなと疑問に思います、いくら札幌圏に200万人の人口がいるからと言っても平均所得は本州に及ばないわけですし、長い冬は暖房費や冬タイヤ代など雪の降らない地域にはない出費もありそのためか貯蓄率もやはり本州より低い傾向にあります。にもかかわらずバラ色の経営計画を引っさげて次から次へと道内に巨艦店舗を出店してくる企業の姿勢が理解できません、現にウィングベイ小樽など行き詰っているところやバブル時代の負債とともに消えていったところも少なくありません。
これまで大手小売企業は輸出や金融で好調だった株価などの経済状況を後ろ盾に強気に強気を重ねるような勢いで出店攻勢をかけてきたのでしょうが、それらの後ろ盾が完全に崩れ去った今となってはそういった莫大な投資の結果である地方を含めた多くの巨大店舗を維持していくことが今後大きな負担となってのしかかってくるのでしょうね。老舗デパートの丸井も書店の旭屋もそういった無節操な出店ラッシュの嵐の中で翻弄された一例なのかなと思います。
北海道という土地はその昔に開拓が始まった時から一攫千金を夢見るような壮大な事業を企てる例が後を絶ちませんが、古くは農林水産業に鉱工業、直近ではリゾート開発などその繁栄が永続している例はほんの僅かしかありません。それにもかかわらずそういった悪い夢を見て北海道に投資する人達が後を絶たないのは何かそういった欲望を引き寄せる魔力のようなものがこの大地にはあるのかもしれませんね。
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発病から10年以上経ちましたがようやく沈静化へ向かいつつある今日この頃。同時に人生の在り方を模索し続け小説という創作物に結晶化することを日々の生業とする。写真撮影は豊かな創造性とニュアンスの源泉です。
写真撮影の友:PENTAX K10Dと愉快なオールドレンズたち。
コンパクトはRICOH GX-8、R10、ケータイカメラCA006
フィルムカメラはPENTAX SPF、RICOH R1s、GR1s
「目指す場所があるからいつだって頑張れる!」