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北海道の鉄道とか写真の話題など、、、日々の徒然を独り言のように細々と発信してみるブログ。小説作品執筆中。
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唐突ですが、来年に募集が始まるとある文学賞に応募することを目指して、新しい短編小説を書くことを目指して構想作業を始めました。


これまで取り組んできた大長編「N」の執筆はとりあえず一休みして、こちらの新作の創作に全力を注ごうと思っています。


募集内容は原稿用紙で200枚程度と文章量的には今の自分の力量でも無理なくこなせると踏んでいます。


今のところ、おおまかな設定と舞台、テーマしか決まっていませんが、すでに頭のなかでは全体のイメージが固まってきています。


今のところ決まっている点を列挙すると、舞台は道北の地方都市で、主人公は三十代を迎えたOLの女性、その主人公が生まれ故郷の地方都市にふと立ち帰り、これまでの人生を振り返りやがて転機を迎えるというあらすじです。


その背景として、道義的、道徳的に凝り固まった傾向のある父親の価値観の影響を引きずったままの主人公の心情があり、その束縛的な考え方や感情からの脱皮を自らの意思で始めるまでの過程を描こうと思っています。


もはやライフワークである大長編「N」に比べて、ある特定の分野を取り入れて書くわけではなく、ごくありふれた背景に潜む人間関係と人生模様をベースとした構成になるので、その点でははるかに楽な創作作業になりそうです。


ただ、募集要項の原稿用紙200枚程度は少なすぎる量ではありませんが、決して多くもないのであまり沢山のテーマを織り込みすぎては内容が煩雑になって、一歩間違えると何を伝えたい小説なのかわからなくなるので注意が必要です。


なので、構想段階で入念に書くべきテーマを絞り、場面の配置も計画建てて、準備万端の体制で書きだそうと思っています。


とはいえ、短い小説でも人生の機微を単行本一冊分なみに織り込みたいという文学的野心もフツフツと湧いてきているので、コンパクトでありながら重層的なテーマの折り重ね方を考案しようと思っています。


それらの断片的テーマは、どれも短編中では問題定義にとどまり、そのなかのメインの一点のみ、主人公の心情の中で唯一消化されて行くという集約の仕方を考えています。


ここからはさらに先の話ですが、短編中では未消化のまま散りばめられたテーマの数々と設定の背景を、引き続く続編の中で順次書き表し、最終的には一冊の本になるような二次構成を考えています。


言い換えれば、最初の短編は全体のストーリーを予告する最初の一章ということになります。



続編はどれくらいの長さになるか全く決めていませんが、要素としては主人公と対になる幼なじみ(=学生時代の同級生)の男性を登場させます。


この人物については、第一章の短編でも回想の中の人物としてキーワード的に登場します。


この男性のエピソードが一つのきっかけとなって主人公の意識の転換が始まるといったようなストーリー展開を考えています。


続編では、実際にこの人物がリアルタイムで登場し主人公と関係を深めていく過程を描き、ついには恋愛関係に近づいていくということも想定していますが、それ以上に、主人公が抱える父親の価値観の影響(=主人公にとっての社会性の象徴=今現在までの古い硬直した社会の現状の反映)に対する男性の事故肯定的な価値観と生き様に主人公が触れることで、それまでとは異なった、人生の展望を自分の意志で思い描けるようになっていく過程を重ねあわせて書き出せれば良いと思います。


主人公の父親の道徳観の中には常に自己否定的な批判精神が内包しており、主人公は常にその影響を受けながら自分を圧迫してしまいます。


これは今回の文学賞が掲げているテーマとも重なる要素です。


それに対して男性の自己肯定的な生き方への強い意思と姿勢を通して、相手を理解し思いやることについて、ほのかにメッセージを伝えられればなお良いと思います。


まだ取り上げるべき要素はたくさんありますが主に重要なものは以上のとおりです。


とにかく今の自分にとってベストを尽くしたといえる作品を完成させることが最大の目標です。


そして、その出来上がった作品を記念すべき賞に応募することができれば、自分にとって一つの区切りを達成できたことになると思います。


もちろん、その後に成果もついてくれば言うことなしですが、今から取らぬ狸の皮算用はしません。




PS)
長編「N」の構想も並行して断続的に行いますが、この作品に対してはあまりにも思い入れが強すぎたためか、あらゆる要素にこだわり過ぎてがんじがらめになってしまう傾向があったので、今回の作品では、あまりにもこだわり過ぎないように気をつけようと思います。また、最近気づいたことは、他の人と比較してはいませんが、自分の頭の処理能力に対して文字を打つのが速すぎるようで、それが原因で自分の自律神経を必要以上に酷使し気づかぬうちに体調不良を引き起こしていたように思います。なので、これからは何事もよりスローな動作を心がけ、文章もじっくり味わうようにして打っていこうと肝に銘じています。とにかく、弱い身体をいたわりながら一つの作品を初めてきちんと完成させることが目標です。




 
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プロフィール
HN:
鈍行翼
年齢:
42
性別:
男性
誕生日:
1982/05/07
職業:
エア作家/にわか写真家
趣味:
鉄道と写真ともろもろ・・・
自己紹介:
バセドウ病罹患者(勝手に寛解中)。

発病から10年以上経ちましたがようやく沈静化へ向かいつつある今日この頃。同時に人生の在り方を模索し続け小説という創作物に結晶化することを日々の生業とする。写真撮影は豊かな創造性とニュアンスの源泉です。

写真撮影の友:PENTAX K10Dと愉快なオールドレンズたち。
コンパクトはRICOH GX-8、R10、ケータイカメラCA006
フィルムカメラはPENTAX SPF、RICOH R1s、GR1s

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