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北海道の鉄道とか写真の話題など、、、日々の徒然を独り言のように細々と発信してみるブログ。小説作品執筆中。
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世の中の小難しい事情について取り上げるのは今年はこれで最後になると思います。


そう何度も重苦しいことばかり考えていたら気分も身体も沈み込んで床にめり込んでしまいそうです。

ちょっと遅れた感もありますが、先日終わった選挙の結果について個人的な感想を書いておこうと思います。

結果が出ても、いったい何のための選挙だったのかと疑問符だけが残るような選挙でした。

比例代表の投票欄に「支持政党なし」という項目がありましたが、どうやらそれは選挙制度が変わったのではなく「支持政党なし」という即席の政党が今回の選挙に立候補していたということのようですね。

なかなか洒落乙なことをするものですが結果的にある少数野党を上回る得票率だったそうで、こういったところに本当の民意が反映されているような気がします。

個人的には投票先を決めていたのであっさり見過ごして投票を済ませてしまいました。

今回はあのよくわからない裁判官の罷免の是非を問う票にも初めてバツを付けさせてもらいました。

憲法が蔑ろにされていてるにもかかわらずしっかり守ろうとする姿勢が感じられなかったからです。

今回の選挙で与党が大勝したことからアベノミクスをはじめ現政権とその政策が7~8割方支持されたように感じられますが、戦後最低の投票率と得票ベースを考慮すれば実際には日本全体の有権者の3割程度の信任しか得られていないことになります。

ここに現在の選挙制度の内包する大きな矛盾が認められるわけですが、一つの選挙区で一人しか当選しない小選挙区制度では対抗候補が当選候補に迫るほど票を得ても落選してしまいます。

当選候補者以外に投票した有権者の民意は全て無駄になってしまう仕組みと言えます。

自分の住む地区の選挙区をはじめ日本全国の選挙区で見られた構図ですが、他党と一切強調しないことで有名な野党候補と有力な野党対抗馬が票を分かちあい結果的に与党候補が有利に票を集めるといったいつも見られるあのパターンです。

結果的に4割程度の得票で与党候補が圧勝してしまうわけですが、残りの6割の有権者が投じた票が無意味なものとして捨てられてしまうわけです。

対抗候補の票を全てあわせた数を上回る得票率で当選した候補は本当の意味でその地域の民意を勝ち取って当選を果たした候補と言えそうです。

それでも有権者全体の投票率の低さから考えると民意を全て汲み取れているとは言えません。

こういった不公平な選挙結果をできるだけ予防するために有権者の棄権に対して罰金を課す国さえあります。

そこまですべきかどうかはわかりませんが、選挙の公平な結果を求めるのなら投票率の低迷は大きな問題の一つであることは間違いないでしょう。

ぼくは明確な支持政党を持っていないのでいわゆる無党派層に属するということになりますが、今回の選挙で他地区の結果で良かったことは道南で脱原発を掲げる民主党の逢坂さんが接戦を制して当選を果たしたことです。

逢坂さんはニセコ町長時代にいち早く高速ネット回線を整備するなど都会に引けをとらないビジネス環境を整えることで移住者を呼び込み今の外国人観光客誘致成功の先鞭をつけた人物です。

函館の目と鼻の先の大間に最も危険なプルサーマル原発が稼働するような事態になったら福島以上の大変なリスクを背負わされることになります。

これからはどこの政党が正しいかという視点よりも一人一人の人柄や考え方からそれまでの実績などトータルで信頼できる人物が選挙で選ばれることで正確な民意をしっかり反映してほしいと思います。

毎回選挙が行われるたびに知らない顔の候補者が入れ替わり立候補されるよりも、やはり自分の住む地域にしっかり根ざした人物が立候補して信を問うてほしいと思います。

最後にもう一度、今回の選挙の争点となったアベノミクスについて少しだけ触れておきたいと思います。

アベノミクスが争点と言われていたほど積極的な議論にはならなかったように思います。

選挙CMで繰り返された「これしかないんです」のフレーズの通り本当に「これしかなくなった」ということになったと思います。

詳しく考えるよりも、もしもそれがうまくいかなかった時のための予備知識の備えが各人各様の立場で必要になってくると思われます。

一言で言い表せば外国から豊かさを買うことが徐々にできなくなっていきます。

その結果が最終的に確定した時点で戦後の豊かさの貯金を全部使い果たしたということになると思われます。

お金の額と価値の違いを理解できる知恵を持てるかどうかで備えの結果が大きく分かれてきます。

外国から豊かさを買い続けるためには支払うお金の額のなかに豊かな価値が含まれている必要があります。

豊かな時代に積み上げてきた価値が底をついてしまった時点でやり直しが必要となります。

数字の額は簡単に増やすことが可能ですが中身の本当の価値はそれほど簡単に増やすことは出来ません。

数字の額を増やした分の価値をどこかで生み出さなければ帳尻が合わなくなります。

来年からは必要とされる新たな価値をしっかり生み出すことが出来るかどうかが問われる正念場となりそうです。

外国の豊かさに頼らなくても自分たちで豊かな価値を生み出せるようにもう一度立ち直る必要があります。


選挙後の個人的な感想のまとめとして今年最後の込み入った時事ネタ記事でした。



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HN:
鈍行翼
年齢:
42
性別:
男性
誕生日:
1982/05/07
職業:
エア作家/にわか写真家
趣味:
鉄道と写真ともろもろ・・・
自己紹介:
バセドウ病罹患者(勝手に寛解中)。

発病から10年以上経ちましたがようやく沈静化へ向かいつつある今日この頃。同時に人生の在り方を模索し続け小説という創作物に結晶化することを日々の生業とする。写真撮影は豊かな創造性とニュアンスの源泉です。

写真撮影の友:PENTAX K10Dと愉快なオールドレンズたち。
コンパクトはRICOH GX-8、R10、ケータイカメラCA006
フィルムカメラはPENTAX SPF、RICOH R1s、GR1s

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