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昨日、今日と半年に一度の甲状腺の検査のために札幌の大通にある上條甲状腺内科まで行ってきました。昨日は採決、今日は結果を聞いて終りという5分で終わるような単純な診察です。しかし、甲状腺専門病院というものは道内でも数えるほどしかなく、待合室はいつも患者でごった返しています。
もうかれこれ十年近くお世話になっていますが、当初は投薬治療を行い三年ほど前からは自分の意思で薬を飲むのを止めさせてもらいましたので今は全くのシラフ状態です。今回の検査の結果も予想通り、甲状腺ホルモン値は正常範囲内、TSHはやや低めで若干の亢進気味というものでした。甲状腺に関しては無理をしなければほぼ問題なし、ただし体調に関しては実感として決して良いものではありません。
長期間の投薬で上がった甲状腺ホルモン値を下げ続けることによって正常値へ戻すことが治療の主たるものですが、これによって甲状腺の状態は改善しましたが体調や体力は反比例するように悪化しました。具体的に上げると、自律神経失調症、慢性疲労症候群、免疫低下による何らかの感染症、不眠症、集中力と記憶力の低下、ひどい時はうつ症状など細かいものを入れればまだまだ多彩な症状が出てきます。これらは甲状腺疾患の個人的な付帯症状と見なされますから、症状を訴えて他院を紹介されても対症療法に徹するだけであまり積極的な治療は施されませんでした。
そういった症状のあまりのひどさに耐えかねて、それぞれの症状にあった病院を紹介してもらい、一時期は一月に3~4つも病院に通って何種類も薬を処方されましたが、良くなるどころかかえって体調を崩す始末でした。鉛のように重くなった体を引きずりながらいくつも病院に通い続けてかえって疲労困憊してしまいましたし、医療費や交通費は雪達磨式に増え続けて、もはや何のために病院に通い続けているのか分からなくなってしまいました。
それで開き直って一切の薬を止めて、今のように病院は検査だけとし後は食事や運動、民間療法に頼りながら自分で体調を管理するようにしています。それで体調が完全に良くなるわけでは無いですが、少なくとも病院通いの薬漬け生活を送っていたときよりは地獄から天国の入口くらいに良くなりました。ぼくは現代の医療を全否定する気はありませんが、それだけを信じ切って人間の体と健康をゆだねることには否定的です。特に、ぼくが患っている甲状腺疾患を含む自己免疫疾患や精神疾患、難病、重度の自律神経失調症や慢性疲労症候群など慢性病と呼ばれる病気については、その原因や治療法が確立されていないものがほとんどです。
甲状腺疾患についても一般に治療法が確立されたことになっていますが、これは1970年代に一応宣言された古い考えで、甲状腺の数値を正常に保つ=健康状態と見なせるというシンプルな考え方に基づくものです。でも実際には≠な場合も多いのです、長年の甲状腺の変調や強い薬の服用によって体の他の器官や免疫、神経といったものに深刻な影響を与える可能性は否定できないとぼくは思います。実際に、上のような症状を含む重い後遺症を患うことになった患者は、それら全てを個人差による症状で片付けられてあとは各自耐え忍ぶしかないというのが現状です。
近年、こういった慢性疾患や難病についても多様な研究が行われるようになり、日々新しく進んだ見解も示されるようになってきたようです。でもそれらは個々の症状についてようやくしっかりと目を向け始めたというレベルで根本原因の解明や完全な治療法の確立には程遠いものです。ぼくのように今まさに病を患っている者にとっては、いつ解明されるとも分からない医療の研究成果をただ待ち望んでいるというわけにはいきません。自分自身の病といかに向き合い、上手く付き合っていくかを考えながら日々活路を探し出していくしかありません。
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発病から10年以上経ちましたがようやく沈静化へ向かいつつある今日この頃。同時に人生の在り方を模索し続け小説という創作物に結晶化することを日々の生業とする。写真撮影は豊かな創造性とニュアンスの源泉です。
写真撮影の友:PENTAX K10Dと愉快なオールドレンズたち。
コンパクトはRICOH GX-8、R10、ケータイカメラCA006
フィルムカメラはPENTAX SPF、RICOH R1s、GR1s
「目指す場所があるからいつだって頑張れる!」