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北海道の鉄道とか写真の話題など、、、日々の徒然を独り言のように細々と発信してみるブログ。小説作品執筆中。
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先日のダイヤ改正まで長らく学園都市線の主力として走っていたキハ141系PDCグループですが、そのうちの2エンジン車キハ142型の10番だけ少し珍しい台車を履いています。


_IGP2013.jpg写真がその台車で型番はDT22といいます。

昭和30年代に登場したキハ55系、キハ20系から採用された気動車用標準台車で、以後長きにわたって製造され続けたベストセラー台車です。写真はごく普通のDT-22でキハ142-8のものです。




_IGP2110.jpg
続いての写真は表題のキハ142-10の前位側の台車で、何が違うかといいますと、軸受と枕バネの間のフレームに肉抜きの丸穴が開けられています。この穴は電車用の台車には普通に開いているものなのですが、気動車用では他に見たことがありません。





ほんの小さな差異にすぎませんが大の気動車好きとしては見逃せないポイントです。

特に細かなディテールの違いを追求する模型鉄の方にとっては重要な部位ではないでしょうか。


_IGP2014.jpg
キハ142-8の形式写真です。

1エンジン車のキハ141と原則ペアを組んで運用されます。客車列車の廃止で余剰となったオハフ51型客車にエンジンと運転機器を搭載して誕生しました。





その際、エンジンは直噴式DMF-13HS型250PSを新製し変速機と台車は廃車されたキハ56、27、22などのものが再利用されました。

件のキハ142-10が履いている穴あきDT-22もいずれかの旧型気動車が履いていたものですが、それがどういった出自のものか突き止めることまでは難しそうです。

DT-22台車は国鉄時代の標準形台車として日本全国の気動車に搭載され、その内の多くが未だ現役として使われています。

ところが雪が降る寒冷地ではコイルバネの隙間に雪がつまりサス効果が失効する欠点があり、北海道ではキハ40系以降空気バネ台車が採用されPDC一般型が引退した場合、ノロッコ号などを除きコイルバネを装備した列車はなくなることになります。

実は北海道において、レールの継ぎ目が残る田舎の線路のストレートな揺れを伝えてくれるコイルバネ台車を備えた列車は貴重なものだったのですね。



PS)
昨日の夜に北海道南西沖で小さな地震がありましたが変な予感もこの程度で済んでくれるといいですね。あと来週は台風が近づいてきますがその進路と気圧との兼ね合いもあるかと思います。



 
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鈍行翼
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性別:
男性
誕生日:
1982/05/07
職業:
エア作家/にわか写真家
趣味:
鉄道と写真ともろもろ・・・
自己紹介:
バセドウ病罹患者(勝手に寛解中)。

発病から10年以上経ちましたがようやく沈静化へ向かいつつある今日この頃。同時に人生の在り方を模索し続け小説という創作物に結晶化することを日々の生業とする。写真撮影は豊かな創造性とニュアンスの源泉です。

写真撮影の友:PENTAX K10Dと愉快なオールドレンズたち。
コンパクトはRICOH GX-8、R10、ケータイカメラCA006
フィルムカメラはPENTAX SPF、RICOH R1s、GR1s

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