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北海道の鉄道とか写真の話題など、、、日々の徒然を独り言のように細々と発信してみるブログ。小説作品執筆中。
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前々回の記事の続きです。


唯一の復刻色S-110編成が岩見沢以北の運用に入る最終日の3月11日の撮影行記録です。

午前は2本の到着便を岩見沢駅で撮影しました。

朝の運行を終えた2本の赤電車は岩見沢駅の車庫へいったん引き上げて午後以降の運行に備えます。

正午過ぎの滝川行き普通列車に予定通りなら復刻色編成が入ることを念頭に午後からの目指す場所を決めていました。



 
銭函~朝里間で発生した土砂崩れの影響で岩見沢から札幌方面の列車に多数の運休が発生していました。

手稲までの折り返し運転を強いられている影響で反対の折り返し駅である岩見沢の電留線にも普段以上に電車が停留していました。






運行系統が分けられていることから午後からの赤い電車に影響は出ないだろうと思われましたが、運用順序の差し替えや天候の急な悪化による運休の可能性も否めない状況でした。

最悪運休で振られたとしても、今日が泣いても笑っても目指す場所で撮影できる最後のチャンスなので計画通り実行することにしました。

目指す撮影地は岩見沢とは目と鼻の先の近い場所ですが、駅と駅のちょうど中程にあり、列車を利用した場合は歩く距離と待ち時間ともに大きくロスするので別の移動手段で向かうことにしました。

岩見沢駅を出てすぐ隣のバスターミナルから美唄行きの路線バスが出ていてそれに乗り込むことにします。

赤い電車よりも一時間以上早く出発しますが現地へ到着してから移動して待ち時間を合わせると調度よい按配です。

すでにこれまで数回の原野詣での帰りに利用しているバス路線なのでかって知っている上に降りる停留所も決めていたのでターミナル内の券売機で先に切符を買っておきました。

こうすることで降りる時にまごつかなくてすむので気が楽です。



 
岩見沢ターミナルを発車してから30分ほどで目指す場所の最寄り停留所へ着きました。

小屋付きのバス停だったことがあとで功を奏すことになりました。

撮影場所はバス停から歩いて5分もかからないところにあります。



 
撮影ポイントに到着するとタクシーを使って駆けつけた先客が三脚を立て終えて待っていました。

その方とは踏切を挟んで反対側の場所で、一本の木をアクセントに出来る場所で構図を定めました。

ちょうど踏切が鳴り出して通過した札幌行きスーパー宗谷の後追いでテスト撮影しました。



このあとに通過する予定の岩見沢行きキハ40形普通列車を撮って赤い電車通過まで40分待つことも考えましたが、あいにくの天候で気温は高めなものの非常に風が強く、何も遮る物のない場所でこのまま突っ伏していたら風邪を引きそうなので、先ほどのバス停小屋まで一時避難することにしました。

扉一つ無いただの小屋とはいえ、寒風吹きすさぶ外とは比較にならないほど暖かいです。

ここで持参していたアンパンをかじりながら30分ほど待ちましたが、先ほど決めていたポイントの足場が気になって早めに出ようかと外へ出ても、相変わらず強い風に押し返されるように小屋の中へ戻りました。

もうそろそろちょうどよい時間だと思い、意を決してバス停小屋をあとにして先ほどの撮影場所へ急ぎます。

風がますます強く吹きすさぶなか国道をそれて左へ曲がり踏切前に止まっているタクシーの前を通り過ぎたところで意外な光景が目に入ってきました。

先ほど目星を付けておいたポイントのちょうど目の前に一台のライトバンが停めてあり構図を完全に塞いでいたのです。

すぐにライトバンの運転席に駆け寄り交渉しようと思いましたがそこには誰もいなく、これで万事休すかと思いましたが、踏切を挟んだ反対側の同業の方に話しかけてみると車の持ち主だということで事情を説明し移動してもらえないかお願いしてみると、すぐにこちらの意を汲んで快く移動してもらえました。

おかげさまで数ヶ月越しの末に温めていた構図をものに出来る最後のチャンスを諦めずにすみました。

この場を借りてあらためてお礼申し上げたい所存です。

赤い電車通過まで残り10分を切っていましたが、あとは先ほど自分で定めた構図の場所で足場を決めて最終確認を繰り返すだけです。




ここまで時間をかけてたどり着いて待って撮った結果はご覧のとおりです。

シンプルな構図ですが葉っぱの落ちた木とあずき色の復刻色3両編成が程よく収まりました。

直後の欲張り連写であと2コマほど上手くいきました。




 
同好の方たちが撤収したあとも、しばらくその場に留まりやや弱まった風に吹かれながら冬の雪原をただじっと眺めていました。

後片付けも終わってこれ以上の用がなくなったところでこの場を後にし踏切から国道に戻り光珠内駅を目指して歩き始めました。




光珠内駅に辿り着き待合室で30分ほど待ってから赤い電車の後釜で運行されている岩見沢行き普通列車乗り込みました。

終点まで短い距離を揺られている間に夕方の行程をどうするか思案していました。


次回以降につづきます。



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プロフィール
HN:
鈍行翼
年齢:
42
性別:
男性
誕生日:
1982/05/07
職業:
エア作家/にわか写真家
趣味:
鉄道と写真ともろもろ・・・
自己紹介:
バセドウ病罹患者(勝手に寛解中)。

発病から10年以上経ちましたがようやく沈静化へ向かいつつある今日この頃。同時に人生の在り方を模索し続け小説という創作物に結晶化することを日々の生業とする。写真撮影は豊かな創造性とニュアンスの源泉です。

写真撮影の友:PENTAX K10Dと愉快なオールドレンズたち。
コンパクトはRICOH GX-8、R10、ケータイカメラCA006
フィルムカメラはPENTAX SPF、RICOH R1s、GR1s

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