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北海道の鉄道とか写真の話題など、、、日々の徒然を独り言のように細々と発信してみるブログ。小説作品執筆中。
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RIMG8200-1.JPG今日はクリスナスイブの前日、映画「This is It」のアンコール上映が行われていたので、せっかくなのでもう一度映画館まで足を運び観てきました。

地元のワーナー・マイカルシネマでは上映していないので、普段は滅多に降りない地下鉄東西線白石駅で下車して、最寄のディノスシネマまでやってきました。映画館はゲームセンター内の2Fにあり、これまた普段はまったく出入しない、やや騒々しい空間にビックリしながらカウンターにたどり着きました。余談ですが、僕はゲーセンで自腹を切ったことがほとんどありません、、、次から次へと100円玉を投入するのがもったいなくて、もったいなくて、、、(^^A)


館内に入って設備の質素さにちょっとびっくり、どこかのコミュニティーセンターのステージにスクリーンを備え付けたような小ぢんまりとした佇まいでした。音響装置に眼をやると、一般的な天井スピーカーにスクールスピーカーを思わせる外観のケルトン式と思われるスピーカーでした。ケルトン式はスピーカーとしては古典の部類に入る古い方式ですが、滑らかで豊かな低音が出る良い方式です。音響面からすると、現在主流のデジタルシネコンというよりは、館全体の作りが昔の町の映画館の様式を色濃く残しています。内装は今風にリフォームされていますが、建設された時期はおそらくバブル期でしょう。バブル時代は物の形、デザインが一変した時代ですが内容は古い時代の方式を受け継いでいることも多く、この時代の物を見ると新旧の時代の移り変わりが現れていて興味深いです。

小さな館内はそれなりの客入りで、思ったよりも賑やかでした。やっぱりなんだかんだいってマイケル・ジャクソンの人気は衰えていないことを再確認しました。上映が始まると予想した通り、柔らかくマイルドな音質で江別のシネコンよりもずっと心地よい音でした。スクリーンも客席の直ぐ目の前にあるので、まるで等身大のマイケルが目の前のステージで歌って踊っているような感じで、世界一のスターが少しだけ身近に感じることが出来ました。

今回は2回目ということで、初めて見た時よりも冷静に各シーンを観察することが出来ました。リハーサルに望むマイケルやダンサー、歌手、スタッフの表情や仕草から様々なニュアンスを感じ取ることができました。やはりマイケルは天才的で、集まったメンバーがいかに世界トップクラスでもマイケルの求めるクォリティに即座に応じるのは難しいらしく、そういったメンバーに対して何かと気遣うマイケルの姿があったりして、そういったところでもかなり神経を使っている様子が伺えました。やはり表現の世界で生きていくというのはシビアなものですね、まして世界の超一流となればなおさらです。そんな気苦労が重なったせいか、後半になると明らかにマイケルも消耗してしまった様子で、前半ではパワーに満ち溢れていたのが、わずか数カ月の間に別人のようにやつれていました。ひょっとすると、その頃にはメンバーの中でもしかしてという予感があったのかどうかはわかりませんが、後半では単なるリハーサルを超えた緊張感が満ちているように感じました。マイケルはそんな最中に急逝してしまったわけですが、残されたメンバーは結果的にマイケルの最後の遺産を引き継ぐ選ばれた人々であったかのようです。

マイケル・ジャクソンについて知れば知るほど、彼の想像力は世界で唯一無二の本物だったことが分かります。彼の表現には装いがありません。ふつうありがちな表現者とその表現の間にあるギャップが彼と彼の表現の間には全く感じられません。そして、彼のパフォーマンスは観る者の想像力を掻き立たせてくれます、これはぼくにとって物凄い刺激になりました。今さらですが、彼の類まれな創造力ゆえに感性を鼓舞された人々は世界中にどれほど沢山いるのでしょうか。マイケルが命を削るようにして伝えようとしたことは何だったのか、映画を通して一つ感じられたことは、彼を慕って世界中から馳せ参じて選ばれたダンサーやミュージシャンに対して「次は君たちが創造する番だよ」とマイケルが最後のパフォーマンスを通して語っているように思えたことでした。それはそのままスクリーンの前にいる一人一人に届けられたメッセージのようにも思えます。


RIMG8215-1.JPGディノスシネマをあとにして、再び東西線でサッポロファクトリーに寄ってきました。ちょっとした買い物をして、名物の巨大ツリーを見てきました。イブ前日なせいか人出はそれほどでもありませんでした。外の煙突ではサンタさんが登り始め、その前で外国人観光客に記念撮影を頼まれました。外の気温は高めでしたが、雪が舞い始めていたので観光客にとっては嬉しいのでしょうね。そんなイブ前夜の光景を見ながら帰路につきました。

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HN:
鈍行翼
年齢:
42
性別:
男性
誕生日:
1982/05/07
職業:
エア作家/にわか写真家
趣味:
鉄道と写真ともろもろ・・・
自己紹介:
バセドウ病罹患者(勝手に寛解中)。

発病から10年以上経ちましたがようやく沈静化へ向かいつつある今日この頃。同時に人生の在り方を模索し続け小説という創作物に結晶化することを日々の生業とする。写真撮影は豊かな創造性とニュアンスの源泉です。

写真撮影の友:PENTAX K10Dと愉快なオールドレンズたち。
コンパクトはRICOH GX-8、R10、ケータイカメラCA006
フィルムカメラはPENTAX SPF、RICOH R1s、GR1s

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