大晦日の札幌

大晦日の札幌へ今年最後の買出しに行きました。

今日で札幌駅前のLoftが閉店となるために、名残の来店をしてきました。もうすでに25日をもって無印良品は閉店し、各フロアも在庫整理を終えてほとんどもぬけのから状態でした。





店内は閑散としていて寂しい限りです。今回閉店となったLoftは五番館西武の新館として1990年にオープンした建物でした。そのころちょうど小学生でしたが、今までのデパートとは違った装いが新鮮な印象だったことを覚えています。しかし、2003年にJRタワーや大丸がオープンしてからは客足が伸びずに完全閉店となってしまいました。




札幌駅前地区の小売店は過剰気味なのはあきらかですから、不景気もあって縮小は仕方ないと思いますが、それにしても良い建物なので勿体無いですね。立地条件は悪くないのですが、札幌駅との連絡が悪く客の流れが少ないという致命的な弱点がありました。再来年には大通地区との地下通路がつながるので、そうなると客の流れが大幅に改善されることも期待出来ます。



年明け以降は完全な空きビルとなってしまいますが、小売店に限らず有効利用可能なテナントが入ってくれると良いのですが。写真の新館は建てられてからちょうど20年しか経っていませんが、このままうち捨てられて忘れられてしまうには惜しいものがあります。時代が一巡することで味が出てきたというか、その建物のもつ本来の魅力を今だからこそ再確認できるような気がします。世の中は新しいモノを作り出すことばかりに創造力を向けがちですが、古いものが持つその時代にしかないセンスと魅力をもう一度見直して、そこに現代のセンスを新たに加えることでより一層の魅力を持たせることができることに多くの人が気づくことができれば、もっと豊かな社会になるような気がします。