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明日は4年ぶりの衆議院議員選挙の投票日ですね。言うまでも無く、今回の選挙は国の行く先とぼくたちの将来の生活を賭けたこれまでにないほど重要な選挙です。若者の政治離れとか無関心による投票率の低下などが言われて久しいですが、若者は是非選挙に行くべきですね。自分の一票くらいで世の中が変るわけではないし、どっちになったからといって何か得するわけでもないからメンドクサイなどと言う人も多いですが、これは長い目で見ると若者みんなが損することになります。極端な言い方ですが、政治家にとっては票を入れてくれる国民だけが重要なのであって、それ以外の国民は用がないのです。若者だけが極端に政治に参加しなくなると、必然的に政治の対象も若者以外の世代に重きを置くようになって、若者に対して本来必要なはずの政策が為されなくなるばかりでなく、若者が不利になるような状況を押し付けるような政策も実施されるようになってしまいます。若者の雇用難と派遣労働の解禁による労働環境の劣悪化が最も分かり易い例です。
これは長年にわたる若者の政治無視と選挙離れの手痛いしっぺ返しでもあるのです。政治による若者冷遇や弱者いじめをこれ以上許し続ければ、若者のみでなく国民全体が今以上に大変な目にあうのは火を見るより明らかです。そういった、これまでの悪い成り行きを反省しつつ、政治家にこれ以上、国民無視の好き勝手な行いをゆるさないためにも、できるだけ多くの人達が選挙に行って一票を投じるべきだと思います。
巷で叫ばれているように今回の選挙は政権交代が最大の争点ですが、ぼく個人の考えとしてもそれに賛成です。60年の長きにわたって一つの政党が政権の座につきているのはどう考えても健全なことではありませんし、その長年にわたる弊害の蓄積は政治と官僚の癒着やその結果の800兆円にのぼる借金など目に余るものがあります。自民党の利益誘導型のバラマキ政治はもう完全に時代遅れです、それをこの先も延々と続けていけば国家財政も国民の生活も、そう遠くないうちに破綻してしまうでしょう。
また官僚という組織が一般企業などと決定的に違う点は、競争による自然淘汰がなされないことです。役所において一つの部署や事業が役割を終えて不要になっても、廃止されることも無く存続し、自分たちの存在理由を維持するためだけに無駄な公共事業を乱発し国民の税金による予算を食い潰し続けるのです。そんな腐った組織が増殖し続けて今でもこの国を蝕み続けているわけですが、それを止めるには本来官僚よりも強い権限を持った政治家が大鉈を振るって退治するしか方法はないのです。しかし、長年官僚と蜜月関係を結んで甘い汁を吸い続けて、官僚の手下のようになってしまった自民党の政治家にそれが出来るわけがないのです。
木の良し悪しについて判断する時は、その実の良し悪しを持って判断しなさいという諺がありますが、小泉政権の構造改革の是非についても当てはまると思います。改革には痛みが伴うと言いながら断行し、実際多くの国民が今もその痛みに呻き続けている有様ですが、この改革そのものの是非以上にその後の成り行きにこそ問題の本質があるように思われます。結局、あの改革で真っ先に恩恵を受けたのが、税制優遇や規制緩和で労働コストを削減して大利益を得た大企業ですし、その結果税収が上がってこれまでどおり利益誘導型政治による公共事業乱発をやり続ける見通しがついた政治家と官僚の便宜がはかられたにすぎませんでした。おまけに大企業はそれで得た莫大な利益を新規事業や株主配当にあてて残りは内部留保にあてて溜め込み、労働者の待遇を上げるなどして社会に還元しませんでした。一方、政府は財政改善のために無駄な事業を削減するといった大義名分をかざして、真に必要な医療や社会保障を削って、その裏で高速道路や新幹線の新規建設を推し進めるなどして、完全に国民を無視した政策を強行していきました。
国民の生活を全く省みない、大企業や官僚とそれに連なる政治家にとって理想的な社会体制が出来上がったかのように思われた矢先に、あのリーマンショックが起きて全て吹き飛ばしてしまいました。小泉政権も改革を断行したのち、重鎮政治家やそれに連なる大企業や官僚の便宜を図ることだけでなく、すみやかに痛みを伴った国民生活の改善のために手立てを打ったならば、本当の意味で名政権として歴史に名を残したかもしれませんね。
いずれにしても明日の投票日を持って全ての審判が下るわけですが、たとえ民主党の政権が誕生したからといって、すぐにバラ色の未来が開けるわけでもありません。むしろ、これまで以上に問題が噴出して社会全体がより混迷の色を深めることにもなるかもしれません。これからは国民生活と、大企業や利益誘導政治と官僚などの利害が鋭く対立する時代になってきます。そういったなかでぼくたちのような多くの一般国民の利益を政治家がきちんと主張しているかどうか、一人一人が政治に関心を持って目を光らせていく必要があると思います。そのための第一歩が選挙に行って、きちんと与えられた一票を投じることだと思います。
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発病から10年以上経ちましたがようやく沈静化へ向かいつつある今日この頃。同時に人生の在り方を模索し続け小説という創作物に結晶化することを日々の生業とする。写真撮影は豊かな創造性とニュアンスの源泉です。
写真撮影の友:PENTAX K10Dと愉快なオールドレンズたち。
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フィルムカメラはPENTAX SPF、RICOH R1s、GR1s
「目指す場所があるからいつだって頑張れる!」