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北海道の鉄道とか写真の話題など、、、日々の徒然を独り言のように細々と発信してみるブログ。小説作品執筆中。
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先月までの赤電ラストウィークの撮影で活躍したリケノンレンズを解体中です。

もともとヘリコイドの具合の良くないレンズで予備機でしたが雪景色と赤電のコントラスト具合の相性を見込んで再び主力レンズとして引っ張りだして使いました。



その際に若干の応急処置を施しておいたおかげで撮影中に不具合が生じることもなく無事役目を務め上げてくれました。

ピントリングの感触が軽くなる典型的なグリスの劣化症状が出ていて、このまま無視して使い続けるとヘリコイド本体の摩耗を早めることになるので、いったんレンズユニットを除いてバラバラにしてメンテナンスをすることにしました。

上の写真の状態まで分解して古いグリスを拭き取り新しいグリスを塗って組み立てたのですが、どうもそのグリスの状態もあまり良くないらしく、以前より改善したものの納得の行く手応えを感じなかったので、再びバラしてグリスを拭き取りパーツ状態で収納箱にしまっておくことにしました。

カメラ専用のグリスはちょっと割高なため代用品があるかないかも含めて少し検討してみようと思います。

樹脂やゴムを痛めず金属部分の摩耗もしないグリスはけっこう特殊なものらしく一般のホームセンターでは入手できないものです。

普段の撮影から古いMF単焦点の28mmレンズを標準+広角兼用レンズとして常用しています。

今回オーバーホール中のリケノン28mmF2.8の他に主力として共にペンタックス(旧アサヒ光学)のSMC-M28mmF2.8、さらに古いスクリューマウントの予備2号機S-M-Cタクマー28mmF3.5を使っています。

28mmレンズはAPS-Cデジタルで43mm相当になり若干広角よりの標準レンズとなります。

また、28mmの焦点距離はAPS-C版の対角線とほぼ等しいらしく理論上の標準レンズとなることから光学的な相性も良いようです。
 
実際の撮影においては本来の意味での広角域ではないので引けの取れないイザという時には役に立ちませんが、立ち位置のスペースに余裕がある場合はポジションを選んで角度を強調するなど工夫することで擬似的な意味で広角写真を撮ることができます。

最近のデジタル専用キットレンズに比べても取り分けて画質面で有利と言えるものはありませんが、単焦点レンズの特徴である後加工に頼りきらなくても十分なコントラストの高さとヌケのいい透明感のある描写がお気に入りのわけです。

オーバーホール中の写真を見て頂くと分かり易いと思いますが、最近の高性能なデジタル用レンズに比べて構造が格段に単純な上に、オートフォーカスや電磁絞りといった制御系の電子回路が全く入っていないので、電気系統の故障による不具合がほとんど起こりえないという大きなメリットがあります。

電子部品特有のデリケートな相性問題やメーカーによる対応期間終了による修理不能も回避できることから大事にメンテナンスしながら使うことで末永い活躍が期待出来ます。

デジカメ本体は精密電子機器の消耗品として稼働期間中に良い写真を撮ることに割り切って使うしかありませんが、せめて資産と言われるレンズくらいは使い捨ての消耗品扱いしたくないものです。

ただ、いかにアナログ時代の産物であるオールドレンズといえど無敵というわけではなく、貼り合わせレンズの経年劣化など現時点ではプロの専門業者でも完全には修復できないアキレス腱を抱えています。

いずれにしても、これらの今現在以降の技術では二度と量産されることのない貴重で個性的なオールドレンズたちと付き合いながら無二の一枚を目指して写真を取り続けていこうと思います。
 
 
  
PS)
MFレンズ一辺倒というわけではなく時と場合によってAFレンズなどを使い分けています。MF単焦点レンズは撮影に独特な緊張感が伴いきちっとした写真が撮れやすいですが、その反面、気軽に思った通りシャッターを切りたい時に距離感やピント合わせに手間がかかる分リズムよく撮れない時が多いです。最近ではお散歩用お手軽AFレンズもちらほら目につきますが、デジタル世代のレンズに手を出すのはまだ気が引けます。最近の新製品の中にはこれまでにないほど飛躍的に高画質な製品も見受けられますが、一方でカメラの高画素化が進みそれに対応するためレンズも解像度優先のますます硬い描写の製品ばかりになってきました。デジタル専用化以前のきっちり写りながらもどこか余韻の残る古めのレンズをまだしばらく手放せなさそうです。


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プロフィール
HN:
鈍行翼
年齢:
42
性別:
男性
誕生日:
1982/05/07
職業:
エア作家/にわか写真家
趣味:
鉄道と写真ともろもろ・・・
自己紹介:
バセドウ病罹患者(勝手に寛解中)。

発病から10年以上経ちましたがようやく沈静化へ向かいつつある今日この頃。同時に人生の在り方を模索し続け小説という創作物に結晶化することを日々の生業とする。写真撮影は豊かな創造性とニュアンスの源泉です。

写真撮影の友:PENTAX K10Dと愉快なオールドレンズたち。
コンパクトはRICOH GX-8、R10、ケータイカメラCA006
フィルムカメラはPENTAX SPF、RICOH R1s、GR1s

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