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北海道の鉄道とか写真の話題など、、、日々の徒然を独り言のように細々と発信してみるブログ。小説作品執筆中。
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こんにちは、また更新があいてしまいました。


相変わらず絶不調の最中なのですが、腫れや炎症も8割ほどひいてきて快方まであともう一息といったところです。


今回は中途半端に無理をせず徹底して身体と神経を休ませることにしています。


ただ黙って時を過ごすのは思ったよりもはるかに忍耐が必要で、正直なところ焦りや別なストレスと向き合うことになって辛いところですが、これも乗り越えなければならない壁だと思って前向きに捉えようと思っています。


ここまでの経験から自分の身体のリズムと回復力では、どうにもならないほどダメージが蓄積した場合、そこから一応の快方に至るまで一ヶ月ちょい位かかることが解りました。


今までは少し調子が良くなると無理してでも作業を進めて先を急いでいたのですが、今回の創作作業ではそういった無理の積み重ねがたたってどうにもならないほど体調が悪化してしまいました。


けっこう長い病歴の中で無理は禁物であることは分かりきったことのはずだったのですが、自分の人生がこのまま病気に翻弄されて受け身で終わってしまうのではないかという恐れと、早く自分の人生を自分の意志と力で歩けるようになりたいという希望の板挟み状態になって、その葛藤と焦りから想像以上のストレスがかかっていたようです。


そういった内面的なストレスに加えて、人生で初めて本格的な長編小説を執筆して完成させようとすることへのプレッシャーと、その作業そのものからくる負担の大きさも身を持って体験し理解しました。


ほんと、小説を書くということは思ったよりもずっとタフな作業ですヨ


小説を書く技能というのは単に文章を書くのが上手いというのとは全く異質で、むしろ文章の上手い下手はあまり関係ないかもしれません。


自分の感覚としては、もっと構造的な作業の必要性が書く前の段階に存在して、それが大掛かりな小説であればあるほど大きな割合を占めるようになって、それが出来上がればおおよそ書く前の段階で全体の半分以上を占めているかもしれません。


そういった、文章を書く以前の設計と構想の段階を終えると、いざ書きだそうということになるのですが、小説の文章を実際に書くという作業も一種独特な要素をはらんでいるもので、それを言葉で的確に説明するのは難しいのですが、とても即興的で事前に立てた計画をことごとく覆しながら流れに乗って言葉を打っていくという、ある意味、構想段階における努力を自分で否定していくという矛盾する作業になってしまいます。


作中の人物は、主人公であれ脇役であれ、敵役であれ、誰もが作中時間の中でリアルタイムに感情を持って動いているわけで、ゆえに予め事前にコレをこう言わせようとか、こうしてアーして最後にこうさせようといった作者の思惑に100%当てはめることは無理なことです。


でも全体の流れとテーマは譲れない線なので、それと作中の人物の思惑とのせめぎ合いになってくるわけですが、そこが初心者の自分にとっては苦しい課題になっているといったところです。


経験豊かな作家になってくると、こういった複雑な兼ね合いを水の流れるがごとく、いともたやすく的確に調度良い加減で書きこなすことが出来のだろうなと思うのですが、初心者の自分にはまだほど遠い境地です。


長編小説「N」の冒頭部分、400字詰め原稿用紙で数えると147枚、主人公と主要な人物像とテーマ、舞台と活動の模様など、冒頭に必要な要素を短編小説一遍分くらいの起承転結の中にうまく収めることが出来ました。


でも、そこまで書き上げたところで、集中力と身体の耐久力がぷっつりと切れてしまいました、、


次に書くシーンの大まかな構成は練ってあるのですが、その具体的な中身の要素については一向に煮詰まらず、身体と神経を休めることが第一と知りつつ、思い悩む日々が続いています。


具体的には、三つのシーンで構成され、一回の場面転換で二つの場所の間を移動し、それぞれのシーンで異なる三人の人物と主人公が対面して語り合います。


作中の時間の中ではごく僅かな一時に過ぎませんが、冒頭の終わりと本編の開始が重なって、しかも主人公の外面的様子の描写から、作中で初めて内面的な意識の披露がなされる場であり、これからの長い物語全体のテーマ性と雰囲気を決める超重要な場面になります。


主人公の内面性をどう描けばいいのか、、、本当に難しい問題です。


まず第一に、主人公の意識は作者であるぼく自身の意識と不可分な存在になりますが、それでも私小説的要素を極力減らすために作者の現実における意識や立場と極力変えてあります。


なので、本作の主人公は必ずしも作者の分身などでは無いと、はっきり区別して書こうと思っています。


そして、なによりも問題のハードルをさらに高く押し上げているのは、昨今のリアルな世界にはびこる不確定性と、現実の人間たちが内面に抱える意識の混乱と荒みがちな精神を、一体どうすれば乗り越えて未来に繋げていけるのかという、おそらくは今現在のあらゆる創作家たちがぶつかっているであろう、難問中の難問と言える壁に果敢にも最初の作品で挑んでしまおうという無謀さにあります。


それについての考察はある程度自信を持って出来ていると言えますが、それを的を外さずに表現して伝えることについてはまだ自信を持てる段階ではありません。


それをまた長編「N」において定めた、小説で表現し切ることが難しいメインテーマを持ってして伝えきれるかどうかはまったくもって未知数です。


ようは初心者が書く小説にしては、書く技量にしてもテーマにしても、えらく高いハードルを自ら課してしまい、それを乗り越えるために日々もだえ苦しみながら問答を繰り返さなければならなくなったというだけのことです。


でも、この今の自分にとっては大きすぎるように思われる課題を乗り越える事が出来れば、次に書いて勝負しようと思っている中短編小説の幾つかを確実にものに出来る実力がつくと思っています。


幸いにも、思い切った休息のお陰で体調は何とか回復に向かっていて、調子が良ければ連休明けくらいには、また執筆活動を再会できそうな塩梅です。


とにかく、プレッシャーとストレスと焦りと恐怖に打ち負かされないように、しぶとく牛歩のごとく前に向かって歩みを進めようと思っています。



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プロフィール
HN:
鈍行翼
年齢:
42
性別:
男性
誕生日:
1982/05/07
職業:
エア作家/にわか写真家
趣味:
鉄道と写真ともろもろ・・・
自己紹介:
バセドウ病罹患者(勝手に寛解中)。

発病から10年以上経ちましたがようやく沈静化へ向かいつつある今日この頃。同時に人生の在り方を模索し続け小説という創作物に結晶化することを日々の生業とする。写真撮影は豊かな創造性とニュアンスの源泉です。

写真撮影の友:PENTAX K10Dと愉快なオールドレンズたち。
コンパクトはRICOH GX-8、R10、ケータイカメラCA006
フィルムカメラはPENTAX SPF、RICOH R1s、GR1s

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