北海道の鉄道とか写真の話題など、、、日々の徒然を独り言のように細々と発信してみるブログ。小説作品執筆中。
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今日は表題の通り、参議院選挙の投票と江別やきもの市を観てきました。
最近更新をサボっていましたが、理由は案の定、夏バテと夏風邪とアレルギーのトリプルパンチによる体調不良です・・・(--,)
まだまだ本調子には程遠いですが、何とかPCに向かってキーを叩いています。
時間は前後しますが、参議院選挙は蓋を開けてみると予想通りの民主メタメタ、自民盛り返しの結果となりましたね。
ぼくにとっては、今回の選挙ほど煮え切らない、後味がすっきりしない選挙はありませんでした。争点として急浮上した消費税増税はもちろん反対ですが、とはいえ、いくら民主党が情けないほどの迷走ぶりを呈していても、今この国のハンドルを手放して欲しいとは思いませんし、まして今の社会の惨状を招いた張本人である自民党には間違っても票は入れたくありませんでした。
投票の直前までモヤモヤした気持ちで焦点が定まらず、結局、その迷いをそのまま反映した選択となりました。
別にぼくがどこに入れたかなんてどーでもイイことなのでわざわざ書きませんが、一つだけ言っておくとすれば、今回、浮動票をかき集めて躍進したみんなの党と宗教系の政党には入れていません。
今日の新聞に、かの党の躍進を伝える記事の写真に代表の高笑いの画が掲載されていましたが、これはそんな風に笑って大喜びして良い結果なのかと疑問に思います。
古巣の旗色が悪くなると一目散に飛び出して、市民目線の政党というイメージ戦略が当たって国民の支持を得ることに成功したようですが、実際は自民、民主双方が行き詰って崩壊した後の政界大再編の時に有利な立ち位置を確保しておこうという野心が見え隠れします。その野心こそ旧来の永田町的国民不在の政治理論そのまんまではないかと、ぼくにはそう思えて仕方ないのですが、、、それに比べれば、逆風の中でも自民党に残り踏ん張った谷垣さんのほうがずっと好感を持てます。
道内の選挙区では、自民党のヨサコイの人と民主党の本命候補で議席を分け合う形となり、自民復権の流れが印象づけられましたが、投票結果をよく考えてみると、自民候補が獲得した票数よりも民主2候補が獲得した得票数の方が上回っているのですね。おおよそ4:6の割合ですが、これは道内世論が民主中心の治世になりながらも、いまだにどっちつかずの情勢を引きずっていることを如実に表しているのだと思います。
今回の選挙は消化試合のようなものだったのではないかと思います。消費増税の可否に始まり、年金福祉、雇用経済、財政問題といつもどおりのお題目が並んでいましたが、どうも問題を矮小化しているというか、すでに現状はそういった点の問題を遥かに超えた総体的な危機に直面しているように思えます。もちろん、それらの社会的な課題がどれも重要であることには変わりありませんが、その点一つ一つだけを見て解決すれば済むレベルではないのです。
どうも昔から日本人は点を凝視して追求することには長けていても、それを上回る全体を総括するようなスケールの大きな課題に直面すると、頭がフリーズしてそれ以上前に進めなくなるきらいが多分にあるように思います。その全体を大きく俯瞰しながら対処しなければならない問題に対して、凝視できる点の問題に置き換えて焦点を見失う、そういったことを繰り返しながら迷走を重ねて、ついにはドツボにはまって身動きできななくなってしまう、、、そんな歴史の前例は枚挙にいとまがないほどあります。
消費税増税についても、これからの方針をどう描くかの入り口の論点に過ぎず、その可否について与野党相対して論争する点に留まったままで、いたずらに時間を浪費すればするほど、本来真っ先に対応しなければならないはずの財政破綻とそれにともなう経済崩壊の危機が、皮肉にもかえってその現実化を早めてしまうようなことにもなりかねません。
一説によると、消費税を10%上げてGDP名目成長率を1%維持でれば、さらに+αの増税を加えれば、我が国の財政は何とか2019年頃まで持たせることが可能という試算もあるようです。
国の借金の大半を国外の市場に依存する他国とは異なり、日本は国債の引受けのほとんどを国内の資産でまかなっているために、国内の情勢次第ですぐにクリィティカルな結末に陥る可能性は少ないようです。
そう考えると、今すぐに深刻な事態を想定する必要はないように思えますが、問題は国外の、世界を取り巻く情勢がいよいよ余談をゆるさない状態になってきていることです。
リーマンショック以来、各国の財政出動による景気対策が功を奏して現在は再び上向きの兆候が出てきたというのはほとんど造られた演出で、実際は様々な延命策が施された上で辛うじて小康状態を保っているのが現状です。
その延命策が尽きたとき、具体的にはどこかの国が財政破綻したり株価が急落して景気の二番底が現実化したとき、それを合図にドルや各国通貨のデフォルトが実行に移されて世界全体の経済の大再編が始まる可能性があるそうです。(→中国の土地バブルも危険水準に近づきつつあるようです)
もしそうなった時、日本は極めて難しい選択を迫られると思います。国の負債を世界市場ではなく、国内で抱え込んでいるがゆえに、そのまま負債を抱え込んだまま耐え忍ぶ道を選び、いよいよ経済大国という看板を降ろして世界の桧舞台から退くか、あるいは世界の流れに呼応して即座に破綻して国内の1,000兆円にも及ぶ資産が消し飛んで大混乱に陥いっても本格的な再生の道を選ぶかです。もしくは、そういった混乱と損失を極力避けるための妙策を捻り出して、うまく対処できる可能性も少しは残されているかもしれませんが難しいでしょうね。
そんな前代未聞の事態が発生した折には、現実的に選択している余地など無いかもしれません。今からその危機に出来る限り備えることはもちろん、その危機が去って世界の情勢が一変したとき、日本がどういったポジションを取っていかに再生するかというビジョンを水面下でしっかり見定めておくことが出来るかどうかで、この先の日本の運命は大きく変わることと思います。
何よりもぼくたち一般国民にとって、大難が可能な限り小難で済むように、しっかり対応してくれることを今の政治には何よりも望んでいるのですが、現状を見る限りその望みは薄そうですね・・・。
やきもの市では例年どおり、お気に入いるのお店で気に入った陶磁器をいくつか買うことが出来ました。また来年も同じように、今日のような一日を迎えることが出来ればこれ以上幸いなことはありませんね。
たとえこの先、予想するような大変な事態が起こったとしても、それは災難でも悲劇でもなく起こるべくして起きた変化に過ぎないと冷静に受け止めることが大切だと思います。
今年のやきもの市もプロ、アマそろって力作ぞろいで、手に取って購入した作品はどれも手の込んだ味わい深いものばかりです。
そういった作品を一つ一つ丹念にこしらえることが、自分のなすべきこととして誠実に取り組んでいる方々が頑張っている姿を見ると、不思議と不安によりも、この先の試練を乗り越えた先にきっと良い時代が待っているという予感と希望が強く感じられます。
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プロフィール
HN:
鈍行翼
年齢:
42
性別:
男性
誕生日:
1982/05/07
職業:
エア作家/にわか写真家
趣味:
鉄道と写真ともろもろ・・・
自己紹介:
バセドウ病罹患者(勝手に寛解中)。
発病から10年以上経ちましたがようやく沈静化へ向かいつつある今日この頃。同時に人生の在り方を模索し続け小説という創作物に結晶化することを日々の生業とする。写真撮影は豊かな創造性とニュアンスの源泉です。
写真撮影の友:PENTAX K10Dと愉快なオールドレンズたち。
コンパクトはRICOH GX-8、R10、ケータイカメラCA006
フィルムカメラはPENTAX SPF、RICOH R1s、GR1s
「目指す場所があるからいつだって頑張れる!」
発病から10年以上経ちましたがようやく沈静化へ向かいつつある今日この頃。同時に人生の在り方を模索し続け小説という創作物に結晶化することを日々の生業とする。写真撮影は豊かな創造性とニュアンスの源泉です。
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