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今日は札幌市豊平区の中の島まで行ってきました。
ここはぼくの生まれ育った故郷の街です。この街を離れたのは小学校2年生の時ですから、もう20年くらい経ちます。
その後も通りかかることは度々ありましたが、じかに訪ねるのは10年ぶりくらいになります。
中の島の名前の由来は、すぐ近くに流れている豊平川と、その反対に流れるかつて豊平川の分流だった精進川という小川に挟まれた地帯を川の中州という意味で「中の島」と呼ばれるようになったそうです。
中の島は地下鉄の駅もある札幌市の中心に近い都会の街ですが、隣町の平岸地区とは崖となっており、その下を流れる精進川と合わせて、さらに反対側の豊平川の堤防に周囲をぐるりと囲まれた南北に細長い独特な地形をしています。その名前のとおり、まさに都会の中の島のような町なのです。
地下鉄の駅の周辺はマンションが多く都会の趣ですが、南に下ると下町といった風情で町を横切る幹線道路を除けば車の通りも比較的少なく大都会なのに何とものどかな感じがします。精進川の周辺には隣町の平岸との崖があるおかげで、都会には貴重な河畔林が残され野鳥や緑が多くその大部分は公園になっています。
そんな町を母と一緒に歩いていると思い出話がつきることはありません、登下校で使った道、買物に利用していた商店や行きつけだった食堂や理容店などすでに無くなってしまったものや、いまだ健在な姿を発見して嬉々としたりしました。
マンションが多くなったり、かつて友達が住んでいた公務員団地が取り壊しているさなかだったりと、今なお街の変化は進んでいるといった様子でしたが、それ以外は概して変わりなく、ぼくが幼児期に暮らしていた頃の感覚を驚くほど違和感無く呼び覚ましてくれました。
ぼくにとってなんと言っても思い出深いのは、幼稚園には行かずに通っていた保育園と、そこから近い自然の遊び場だった精進川の河畔公園です。
その保育園は子供を徹底して外の空気の中で自由に遊ばせ、毎日泥だらけ傷だらけになるほど公園を駆け回り、時には崖によじ登って飛び降りるなど今思い出してもみんな逞しく育っていたと思います。
さらに奥の精進川の上流方面へ行くと、このような小さな滝もあります。ちょうど春の雪解けにより水量も豊富で勢いよく流れていました。
この滝のまわりもかつての遊び場の一つです。
このあとも思い出の名残を辿りながら中の島を後にして、これも思いで少なからぬ真駒内方面へ抜けて帰りました。まだまだここに書ききれないほど思い出は尽きないのですが、それは近々また訪れた時に書こうと思います。
もちろん、店によってお土産に買って帰りました。ここのケーキは本当においしいです、看板にフランス菓子と書かれていますからおそらくフランス風のケーキなのでしょうが、今流行のスウィーツといった感じではなくコクのある味で歯ごたえがあり、ブランデーの香りがする少し懐かしさを感じる味です。それでも胸焼けするような昔風のコッテリした甘さはまったく無く、控えめな甘さで洗練された大人の味だと思います。
ここのケーキは巷のスィーツブームとは一線を画した、それでいて現代でも十分に通用する味ですし、かえって新鮮な感覚で味わえるケーキだと思います。
一応場所の紹介もしておきますね、札幌市豊平区中の島二条二丁目の白石中の島通りを平岸方面へ登っていく途中の右手にあります。地下鉄南北線で札幌方面から来た場合、降りたホームの反対側のホームの出口から上がって右に歩いてすぐの場所にあります。
家に帰ってさっそくいただきました(^_^)
食べた瞬間、子供の頃の味覚の記憶が鮮明によみがえりました。
およそ20年ぶりに食べたケーキの味ですが覚えているものなのですね。
ここのケーキは超高級品ではありませんが少々値が張るので、庶民にとっては100円ケーキのようにいつでも食べられるケーキではありませんでした。それでも誕生日やクリスマスにここへケーキを買いに母に連れられていったことをおぼろげに記憶しています。きっとその時の楽しい記憶とともに、その味が脳裏に焼き付けられて今になるまで覚えていたのでしょうね。ぼくにとってはただ美味しいだけではない故郷の味のケーキです、それが20年の時を経てまた味わうことが出来たことに感謝です。これからも末永く続いて欲しいケーキ屋さんです。
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発病から10年以上経ちましたがようやく沈静化へ向かいつつある今日この頃。同時に人生の在り方を模索し続け小説という創作物に結晶化することを日々の生業とする。写真撮影は豊かな創造性とニュアンスの源泉です。
写真撮影の友:PENTAX K10Dと愉快なオールドレンズたち。
コンパクトはRICOH GX-8、R10、ケータイカメラCA006
フィルムカメラはPENTAX SPF、RICOH R1s、GR1s
「目指す場所があるからいつだって頑張れる!」