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北海道の鉄道とか写真の話題など、、、日々の徒然を独り言のように細々と発信してみるブログ。小説作品執筆中。
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昨日、岩見沢駅の南北を結ぶ自由通路が開通し同時に新駅舎全体が完成しました。今日はその一日後ですが、オープンした自由通路を見に駆け足で岩見沢まで行ってきました。

RIMG7685.JPG改札を出てさっそく自由通路へ、非常に眺めがよく開放的な空間です。

期待していたとおり、これまで見たことのない角度から運転所の構内などを見渡せます。一応、カメラに収めたのですがド逆光で見苦しいので、今度また時間帯を変えて訪れたときに撮り直します。




RIMG7687.JPG新たに作られた北口広場にて、このあたりは元運転所の構内でしたが今は街路整備の途中で広い空き地になっています。








RIMG7689.JPG北口広場の目の前には運転所のレールセンターがあります。レンガ造りの非常に重厚な建物で、恐らく北海道炭鉱鉄道時代からあるでしょうから岩見沢における鉄道の歴史そのものと言っても過言ではないでしょう。

工場としても現役で、中ではレールの溶接作業が行われていました。



ここからはテツの妄想話ですが、北口広場を出てすぐに目に入るレンガ造りのレールセンターとだだっ広い敷地を見ていると、ここに駅直結型の鉄道記念館ができたらサイコーなのにと思ってしまいます。最近、大宮の鉄道博物館がブレイクしたことがきっかけで、それにつづけとJR東海、JR西日本が相次いで大規模な鉄道博物館を建設することを発表しました。北海道には手宮と三笠に全国有数の規模の鉄道記念館がすでに存在しますが、展示されている車両が国鉄時代までの車両ばかりで今現在馴染み深い車両がないことや、展示方法に全く変化が無く車両も野ざらしに近い状態など陳腐化が進んでいます。そして、どちらも廃止路線の末端に位置しているため、現役の鉄道路線によるアクセスが不可能という集客、車両の入換え両面において致命的ともいえる欠点を抱えています。

そこで、岩見沢のこの場所にJR直結型の鉄道博物館が出来て、JR時代に活躍した国鉄型や、いずれ交代の時期を迎えるJR初期世代の車両を保存展示してくれたらと思わずに入られません・・・。岩見沢には市内の公園に道内に2両しかないC57とD51ナメクジがありますし、旧万字線朝日駅には貴重品のB20もあります、これらと苗穂のC62 3やキハニ5000、フラノやトマサホの先頭車、711系S-901編成などをあわせたら小規模でもかなり特色のある展示内容となると思うのですが、、、これといって大きな観光資源がない岩見沢にとって上手くいけば観光と駅前地区再生の起爆剤にもなるでしょうし、またそうすることが鉄道の街岩見沢にふさわしいことのように思います。

もう少し述べたいことがあるので続きを申し上げます。三笠と手宮がバブル期にあれだけ豪勢な施設を建てたのに集客が振るわなかった理由は地の利が悪かったこと以外に、その売り物のメインである保存車両を”死んだ状態”で展示し続けていることが上げられると思います。鉄道車両は元々動いて移動するものなのに、それを長い間同じ場所に据え付けて錆付かせてしまっているのは本当にもったいないことだと思います。何も全ての車両を動態保存すべきとは言いません、そうではなくて入換え動車によって定期的に展示位置や組み合わせを変えるなどして変化を付けるべきだと思うのです。また、出来ることなら展示スペースと車両の保管場所、いわゆる”ねぐら”を分けて常時全車両を公開するのではなく、状態の悪い車両を引っ込めたり、テーマを設けて展示する車両を選定するなどメリハリをつけることでお客を飽きさせずにリピーターとなってもらう工夫が必要だと思います。たとえ人手とお金がかかる動態保存は不可能でも、定期的に車両を動かすことで鉄道車両が本来持っている生きた姿の雰囲気を演出することは可能だと思います。

旭山動物園がごく一般的な動物のレパートリーしか持っていなかったのに、それぞれの動物が本来持っている魅力を引き出す工夫を幾重にも重ねることで、ついにはあれだけの奇跡的な大ブレイクを収めたのは多くの人が知っているとおりです。この旭山動物園の行動展示は保存鉄道のあり方にも応用が利くのではと思います、もちろん動物園に比べて鉄道は一般的ではないですから奇跡的な大ブレイクとまでは行かないでしょうが、最近の鉄道ブームを追い風にして大衆のなかの一部の人たちの心だけでも掴むことが出来れば鉄道の保存活動がビジネスモデルの一つとして成立するのも夢ではない気がします。岩見沢はこれまで述べてきた要件を立地条件や時代背景も含めて満たす理想的な場所だと思うのですが。


IMGP5624.jpg長々と理屈を述べ連ねてきましたので、お口直しに鉄道写真を。

南北自由通路から撮ったおなじみ1080レです、今日の牽引機はB更新1088号機です。












IMGP5627.jpgその後を追いかけてきたカムイ、これを待避したあと1080レも発車していきます。

これらのカットは自由通路のガラス越しに撮っていますが、キレイに撮れるのはガラスが汚れていない今のうちだけです。

撮影を考えている方はお早めに足を運ぶことをお勧めいたします。



 

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HN:
鈍行翼
年齢:
42
性別:
男性
誕生日:
1982/05/07
職業:
エア作家/にわか写真家
趣味:
鉄道と写真ともろもろ・・・
自己紹介:
バセドウ病罹患者(勝手に寛解中)。

発病から10年以上経ちましたがようやく沈静化へ向かいつつある今日この頃。同時に人生の在り方を模索し続け小説という創作物に結晶化することを日々の生業とする。写真撮影は豊かな創造性とニュアンスの源泉です。

写真撮影の友:PENTAX K10Dと愉快なオールドレンズたち。
コンパクトはRICOH GX-8、R10、ケータイカメラCA006
フィルムカメラはPENTAX SPF、RICOH R1s、GR1s

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