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明日はいよいよ女子フィギュアスケートのフリーの演技が始まりますね。昨日のSPもハイレベルな演技が続出して目が離せませんでした。一番の注目は、なんといってもほぼ完璧な演技を見せた浅田真央選手と、それをさらに上回る完成度を見せつけたキム・ヨナ選手の金メダル争いですね。この戦いの行方はどちらに転んでもおかしくはありませんね、結果は神のみぞ知るです。おそらくは、これまでの実績と演技の完成度で上回るキム・ヨナ選手のほうが金メダルに一歩近いのではないかと思いますが、追う浅田真央選手も新しいプログラムを完璧に演じきれば勝負の行方は五分五分で分からなくなります。その浅田真央選手の五輪向け新プログラムについて、この前の日曜日に興味深いドキュメント番組が放送されました。
その番組では浅田真央選手が新プログラムの「鐘」を完成させるために、ひたすらハードな練習をこなす姿を追っていました。浅田真央といえば「仮面舞踏会」というほど定着したこれまでのプログラムとは打って変わって、抑圧されるロシア民衆の苦しみを表現したと言われる「鐘」という重苦しい曲に変えた理由が素人のぼくにはよく理解できませんでした。でも、このドキュメント番組のおかげで新しいプログラムがロシア人のタラソワコーチの秘策中の秘策であることが分かりました。これまで女子フィギュアスケートにおいてジャンプと表現を高レベルで両立できた選手は皆無だったそうで、浅田真央選手の潜在能力に惚れ込んだタラソワコーチがジャンプと表現を最高のレベルで両立する前人未到の演技をさせるために創り上げたプログラムが「鐘」なのだそうです。
最初に「鐘」のプログラムを浅田真央選手が演じている様子をテレビで見たときはあまりにも重苦しい雰囲気が、これまでの浅田真央選手のイメージとはかけ離れている印象で正直なところ違和感を感じるものでした。演技の出来も散々たるもので、本人も不甲斐ない自分に落ち込んでいるようでした。五輪に向けてイメージを一新する方策が裏目に出てしまったのではないかと心配するほどでしたが、それも当然の成り行きだったのです。先の番組では「鐘」のプログラムの意図するところについてわかりやすく解説されていましたが、具体的にはジャンプと表現を高次元で両立するために、普通ならば長くとるジャンプ前後の”間”を限界まで切り詰めて、その間にもステップを組み入れてジャンプとその他の演技を途切れることなく一つの流れの中で演じきるというものです。言葉で言えば簡単そうですが、それを実現した人はまだ誰もいない難易度が非常に高いハードルです。浅田真央選手の才能と実力を持ってしても、自分のものにして演じきるまでには相当の時間と練習を要したのです。お披露目後、徐々に完成度を高めて直前の大会ではかなりのレベルに達していましたから、技術面での不安はもうないと思います。それは五輪入りした際の浅田真央選手の自信に満ちた表情からも伺えます。
明日の浅田真央選手のフリーの演技はそういった一面を意識しながら見ると、また違った醍醐味が味わえるかもしれませんね。いまだにトリプルアクセルとかダブルトーループなどの技の違いがハッキリ分からない素人ですが、こういった予備知識を教えてもらえるとより深く演技を楽しむことが出来てありがたいです(^^A)
対するキム・ヨナ選手の演技は対極的な内容で、演技の合間ごとに”間”を演出することで演じやすくした上で、さらに万一のミスに対してもリカバリーできるようにするなど全体的に勝つための合理性を極めたプログラムです。浅田真央VSキム・ヨナ両選手の宿命の対決で軍配がどちらに上がるかは時の運ですが、どちらの選手もベストの演技をしてほしいですね。ぼくとしては真央ちゃんを応援するのはもちろんですが、キム・ヨナ選手の演技も嫌いではありません。真央ちゃんの迫力の中にも朗らかさと温もりをたたえた演技とは対照的に、クールでキレがあるちょっとツンとしたキム・ヨナ選手の演技も魅力的です。彼女のやや好戦的ともとれる佇まいも、韓国中の期待とスケート界の未来をたった一人で背負っているという背景があるせいかもしれませんね。
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発病から10年以上経ちましたがようやく沈静化へ向かいつつある今日この頃。同時に人生の在り方を模索し続け小説という創作物に結晶化することを日々の生業とする。写真撮影は豊かな創造性とニュアンスの源泉です。
写真撮影の友:PENTAX K10Dと愉快なオールドレンズたち。
コンパクトはRICOH GX-8、R10、ケータイカメラCA006
フィルムカメラはPENTAX SPF、RICOH R1s、GR1s
「目指す場所があるからいつだって頑張れる!」