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北海道の鉄道とか写真の話題など、、、日々の徒然を独り言のように細々と発信してみるブログ。小説作品執筆中。
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ネット上では以前からアナウンスされていたことですが、今日の朝刊に表題の件が掲載されていました。石北貨物といえばDD51のプッシュプル運転で有名な、道内貨物運用の白眉的な列車ですが、それゆえに運行経費がかさみ常に赤字運行を強いられてきたようです。石北、常紋の二つの峠を超えるためと、運行経路の途中で二回も進行方向をかえるための苦肉の策として、2両の機関車を前後に連結する運転方法をとっていますが当然、普通の貨物列車よりも機関車、人員ともに二倍の経費がかかることになります。

石北貨物の主な積荷はオホーツク地方一帯の豊富な農作物ですが、これらを札幌や首都圏などの大消費地に大量かつ円滑に出荷するために貨物列車は無くてはならない存在となっています。それにもかかわらず、運行経費と車両老朽化を理由に減便に留まらず廃止論すら出されかねない状況に、地元農家などの利用者からは反発の声が上がっています。そういった声を受けて、地元自治体の首長が代表してJR貨物社長と協議することになるようです。

一趣味人としては、石北路の雄大な景色を行くDD51PP貨物をいつかは撮りたいと羨望のまなざしで見ているだけでしたが、本来の使命である農作物の運搬においても予想以上の苦戦を強いられていたことを知りました。地元の利用者の方々からは運ぶものは沢山あるのに減便はおかしいという発言がありましたがもっともだと思いますね。また、一列車で250t運べるところを一台15tしか運べない大型トレーラーに置き換えるのはCO2削減の時代に逆行するという意見もありました。もはや国鉄時代ではないので、民間企業であるJR貨物が公共需要を理由に赤字運行を続けることはできることではないことは分かります。ただ、経済性だけでは計り知れない鉄道が持つ将来性とメリットについて、公共性の観点からも、今一度政官民上げて見直す時期に来ているのではないでしょうか。



_IGP3789.jpg

石北貨物の減便理由のうち、牽引するDD51の老朽化も一つに上げられていました。そのDD51の後ガマとして今も順調に増備が続くDF200ですが、この機関車は軸重が重すぎて石北本線には入線できないようですね。かなり地盤が弱そうな根室本線にはすでに投入されていますから意外な気がします。




国鉄時代に設計されたDD51は本専用機関車としての性能を有しながらも、軸重を可変させる装置を装備するなどしてかなり等級の低い線路にも入線出来るようになっています。今では半ば土に埋れたヘロヘロレールが遊歩道になっている手宮線でも、かつてはDD51が平気で貨物列車を牽引していました。かたや平成生まれのハイテクロコ、DF200はDD51重連指定の列車を単機で牽引できるようにかなりヘビーデューティーな仕様です。それがかえって石北貨物の運行では裏目に出てしまったようですね。

全国的に見ても、貨物の運用線区のほとんどは電化されていますし、数少ないDL運用の線区も将来的にはDF200でも運行可能な線区がほとんどです。ここから先は、趣味人の妄想的な願望に過ぎないかもしれませんが、そういった低級規格の貨物路線も赤字や維持更新の困難を理由に切り捨てること無く対策をとってほしいものですね。例えば、現在使用しているDD51を新車同然に徹底更新するとか(C更新?)あるいはそのままDD51の新製を再開するとかw(完全なヲタネタですが、そうすることで既存のDD51の補修部品の確保が容易になり維持補修費の低減が可能になるという見方も出来るカモです。)


一番の切り札は、何と言っても低規格路線に対応した新型DLを新たにこしらえることでしょう。DF200をベースに搭載エンジンと発電セットを1台にして軽量化、軸配置B-2-Bとして遊軸はDD51と同様の軸重可変装置付きとする。インバーターなどの電装品はDF200と極力共通化して保守費の低減を図る。形式はDD200あたりでいいでしょうか?もう一歩進めて、今トレンドのハイブリット技術を投入してHD200というのもイカすかもしれません(笑)

最近登場した入換用のHD300はバッテリー駆動がメインで発電用エンジンは非常に小型ですが、本線用のHD200(※妄想形式)のバッテリーとハイブリットシステムはあくまで補助用で、メインはこれまで同様発電エンジンによる出力とし、それによりたくましいエキゾーストは健在です。峠の下り勾配では抑速ブレーキを働かせながら蓄電、力行時に貯めた電力を開放して燃費向上に貢献します。それ以外にも、石北PP対策として無線による総括制御システムを搭載するなどすれば運行経費も減らせますね(安定動作に不安が残りますが・・・)。


気が付いたらマニアのクソネタ話に終始してしまったことをお詫びします~m(_ _)m


それでも、こういった機関車がもし実際に登場することになれば、懸案の石北貨物のみならず、DF200ではオーバーパワーの道内ローカル貨物や道外非電化貨物列車の更新などに投入することで、それなりのメリットが期待出来るのではと思います。

現状では自動車輸送に比べてコスト高な鉄道による貨物輸送ですが、そう遠くない将来に経済情勢が急転した場合、もしも石油の値段が今よりも数倍に高騰してそのまま定着してしまうことが起きたなら、鉄道輸送の方がコスト的に有利になることは十分考えられることです。そういった将来に対する備えという意味でも、現状が赤字だというだけで安易に鉄道を切り捨てるような政策はもうやめて欲しいですね。石北貨物の老朽更新のための費用は30億円と試算されていますが、その程度の費用は今話題沸騰の仕分で浮いたお金で何とかならんもんですかね~、前原大臣頑張ってくださいヨ~。


PS.新型ハイブリット本線用ディーゼル機関車の愛称は予想通り”スモールベアー”でキマリです!赤熊さんと小熊さん、、、最後まで下らないヲタネタでした・・・(--,)


上野幌駅にて撮影、レンズはEBCフジノン55mm。
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HN:
鈍行翼
年齢:
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性別:
男性
誕生日:
1982/05/07
職業:
エア作家/にわか写真家
趣味:
鉄道と写真ともろもろ・・・
自己紹介:
バセドウ病罹患者(勝手に寛解中)。

発病から10年以上経ちましたがようやく沈静化へ向かいつつある今日この頃。同時に人生の在り方を模索し続け小説という創作物に結晶化することを日々の生業とする。写真撮影は豊かな創造性とニュアンスの源泉です。

写真撮影の友:PENTAX K10Dと愉快なオールドレンズたち。
コンパクトはRICOH GX-8、R10、ケータイカメラCA006
フィルムカメラはPENTAX SPF、RICOH R1s、GR1s

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