北海道の鉄道とか写真の話題など、、、日々の徒然を独り言のように細々と発信してみるブログ。小説作品執筆中。
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今年はジャンク箱から救出したクラシックカメラを簡単に整備して久しぶりにフィルム写真を撮っていました。
ネガフィルムの風合いを感じられるような写真を撮りたいのですがまだ途上の出来です。
現像したネガの中から簡単にスキャンしたものをいくつか並べながら振り返ってみます。
2015/6/20 カシオペア
ペンタックスSPF+SMC-T28/3.5
Kodak Gold 200 1/500 f4.5
2015/6/14 北斗星
ペンタックスSPF+SMC-T35/3.5
Kodak Gold 200 1/500 f4.5
2015/8/20 北斗星
ペンタックスSPF+SMC-T55/1.8
Kodak U-Max 400 1/500 f11 (トリミング)
今年から来年にかけて相次いで走り去っていく寝台特急列車もフィルムで記録しておきました。
2015/9/6 赤い電車 大地のテラスにて
リコーGR-1s Fuji S-Premium 400
駅長さんは残念ながら不在でした。
2015/9/6 赤い電車 大地のテラスにて
リコーGR-1s Fuji S-Premium 400
到着時の僅かな晴れ間でした。
青空の下で赤電も気持ちよさそうです。
2015/9/6 赤い電車 大地のテラスにて
リコーGR-1s Fuji S-Premium 400
ついこの間まで夢中になって乗ったり撮ったりしていた列車の車内に思わず困惑を覚えました。
2015/9/6 赤い電車 大地のテラスにて
リコーGR-1s Fuji S-Premium 400
今にも動き出しそうなほど現役感が残る乗務員室を扉越しに覗いた一枚。
2015/9/6 赤い電車 大地のテラスにて
ペンタックスSPF+SMC-T28/3.5
Kodak U-Max 400 1/500 f6.5
この地で再び動き出すことを夢見ながら、、
やっぱり赤電関係の写真は多くなりました。
現役最後の時はデジタルでしたが大地のテラスへ越してきた余生の姿をフィルムで撮ってみました。
この地で第二の生を受けた赤電をこれからも見守っていきたいです。
大地のテラスで美味しいランチビュッフェまた食べに行きたいなあ(お腹鳴っています)
2015/7/11 江別やきもの市
リコーGR-1s Fuji S-Premium 400
(トリミング)
この日はのぼせ気味でシャッターを殆ど切らなかった。来年はもっとスナップしたいなあ。
2015/7/8 自宅裏庭にて
リコーGR-1s Fuji S-Premium 400
ももさんにも積極的にモデルになってもらいました。
2015/6/7 自宅裏庭にて
ペンタックスSPF+SMC-T35/3.5
Fuji color 100 1/250 f6.5
キタムラCD読み取りサービス使用。
ネガ本来の解像感と色合いが再現されています。
こうやって並べてみると、昔ながらのカメラとレンズでまったりちまちま一枚ずつ写真撮っていくのも悪くないなあと思いました。
読み込みの精度が課題ですが、とりあえず露出やピントを大きく外さず撮っておいて現像しておいて後々少しずつ改善していこうと思っています。
デジタルの合間のたまにフィルムカメラのシャッターを切っていますが、来年こそはもっと積極的に色々な被写体に迫っていきたいですね。
もう一台のAFコンパクトカメラと昭和43年モデルのクラシックカメラにそれぞれ未消化のフィルムが装填中で撮り切り次第現像に出していこうと思っています。
うちの撮影機材レパートリー中で一番古いモデルの方には人生初のモノクロフィルムが入っているので撮りきるのが楽しみです。
はたしてなんちゃってじゃない本当のモノクロ写真の出来栄えはいかに、、巻き上げ不良とか起きてないといいですけどね、、こればっかりは現像した後でないと分かりませんからね。
これからもナローなフィルム撮影を気長に続けていこうと思います。
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久しぶりのブログ更新となります。
つぶやくばかりでなくたまには更新しようと思います。
先日、性懲りもなく近所のリサイクルショップのジャンク箱から救出してきたブツを紹介します。
昔懐かしペンタックスのマニュアルフォーカス一眼レフです。
標準レンズ付き2k円でした。
ペンタックスMV1という機種で昭和54年発売です。
なにげに自分より年上ですね、、
絞り優先AEオンリーの最廉価品でシャッタースピードの設定が一切できない完全お手軽カメラです。
自分的初めて手にした一眼レフカメラが同年代のMEスーパーでしたが、それに比べてMV1は中古市場で人気のない機種です。
でもこの手にした個体はどうも未使用品だったようである点を除いて程度は極上でした。
新品開封時の保護シートがまだ付いた状態で使用された形跡がほとんどありません。
昭和50年台に作られてから21世紀のデジタル時代にいたるまで殆どフィルムも入れてもらえなかったかも知れない哀れな個体です。
このまま使われないままゴミにされそうなところを辛うじて拾ってもらえた個体ですからどこかで有効活用してあげたいものですね。
程度極上のデットストックでありながら問題のある点とは匂いです。
リサイクルショップ特有の香料のキツイ洗剤で拭かれたのか車の芳香剤のような匂いが鼻につきます。
普通にファインダーを覗いて構えるとモワっときますからたまったものではありません。
アルカリ電解水とバイオ洗剤で繰り返し拭き拭きしてますがまだ残り香があります。
そのうち匂いが発散して消えて無くなることを期待しています。
今回お目当てだったのは融通の聞かない匂うボディではなく付いていたレンズの方です。
SMC-M50mmF2という何の変哲もなさそうな標準レンズです。
F2という開放値からも判るように標準レンズとしても最も廉価な製品です。
それでも他のF1.7やF1.4などの同じ50mm前後の標準レンスとは違った特徴のあるレンズです。
5群6枚以上の変形ダブルガウスタイプから1枚レンズを減らすことでコストダウンを図ったクセノターと呼ばれる構成です。
歴代のペンタックスレンズのレパートリーではこの50mmF2の他は100mmF2.8の二種類しかありません。
コストダウンを図っていながら解像度が高いことが特徴でデジタルで使用した場合は特に鮮明な画質を出すと巷で云われているレンズ構成です。
参考程度ですが以下にデジタルで撮影したサンプルを掲載します。
サイズの小さい画像ですがウィスキーの酒瓶を写すとこんな感じでした。
色乗りもよくて立体感のある描画です。
F2.8まで絞っていますがボケ味もまあまあ悪くありません。
同じ画像からの拡大切り出し画像です。
ラベルの質感描写もいい感じです。
旧式デジタル一眼レフの ISO400撮って出し画像ですがノイズも余り目立ちません。
左のラベル部分の更なる拡大切り出しです。
ここまで拡大すると画質の荒れも見え隠れしますが、ラベルの金縁文字の立体感や細かな表記まで鮮明に写し出されています。
クセノターの評判はそれなりに事実だったようです。
ちなみに酒瓶集めるのが好きなだけで中身は殆どたしなむ程度も飲めません、、。
なんかお酒の持っている雰囲気が好きなんですよね。
レンズごとの描写の違いによる微妙な味わいにも似ていなくもない感じがします。
今回手にしたクセノターもしっかりとした解像感が好感を持てるレンズです。
ただピント面のキレ立つような解像力や微妙な空気感まで見せる細やかな描写力までは備えていないようです。
同じ解像度優先の描写力なら同年代に発売されていたリコーのリケノン50mmF2の方が準銘レンズ指定を受けているほど有名です。
こちらは正統派の変形ダブルガウス標準レンズですがピント面がカミソリで切ったように細く繊細でありながらボケ味は絞り枚数が少ないこともあって硬く凡庸です。
なだらかなボケ味と解像度のバランスを採るならクセノターの方が向いているような感じがします。
デジタルでもストレートでしっかりとした描写力を備えたクセノターことSMC-M50mmF2を持ちだして撮影散歩に出かけられるのはまだもう少し余裕が出来てからになりそうです。
はたして新戦力になれるかどうかはこれからのテスト次第なのですが、、、
また、近所のお店で拾ってきてしまいました、、(汗)
お値段ワンコイン500円+税なのでダメ元でも殆ど損はしません。
ガラクタ箱の中で眠っていたものですが、少し知っている人なら「おっこれは」と思う機種なので、動作不良でも諦めるつもりで買って帰りました。
各部をよく清掃し、古い緑青の生えた電池を取り出して端子を磨き、予備の電池を入れてみるとおもむろに動き出しました。
最初は液晶の表示が不安定だったりしましたが、電圧が安定してきた頃には電源を入れると同時にレンズが繰り出し、各種モード切替やストロボON、OFF、ファインダー内表示も生きており、シャッターもちゃんと切れました。
あとは巻き上げがスムーズに出来るかどうかだけですが、これは実機にフィルムを装填しテスト撮影を繰り返してみなければ分かりません。
リコーR1sというフィルムコンパクトカメラです。
とても薄型のシンプルなデザインが特徴で、フィルムカメラというよりは最近のコンパクトデジカメのような印象です。この薄型ボディの中にフィルム巻き上げ機構やオートフォーカスまで詰め込んだ実装技術は当時高く評価されました。
一見すると写ルンですをちょっとゴージャスにしただけのような、デジタル全盛となった今ではほとんどの人たちが素通りして見向きもしない類のカメラですが、この手のシンプルなカメラは侮りがたい意外な実力を秘めている製品が多いのです。
30mmF3.5というありきたりなスペックの広角単焦点レンズを搭載した何の変哲もなさそうなコンパクトカメラですが、多少大げさな言い方をすると、広角スナップに関してだけ言えば、同時代のAF一眼レフカメラの広角ズームを軽く凌駕するほどの画質力を備えています。
その詳しい理由は後半の追記か何かでウンチクしようかと思いますが、とにかく気軽なスナップ撮影においてとても有用なカメラなのです。
90年代なかばくらいの製品で色々なカラバリがあったようですが、この拾ってきた個体はシルバーモデルで、前面のパネルのみアルミプレス成形の金属製で、手に取った時にヒンヤリとした質感が伝わって意外なくらいに高級感があります。
また、このカメラが登場した時代を感じさせるのは、当時お約束だったパノラマモード切り替えスイッチが背面に付いていて、フィルムを入れると中からは見られませんが、写真の上下を狭めるための遮蔽板がせり出してきて擬似的に横長のワイド画面が撮れるという大変優れた発想(笑)のアナログ的機能が実装されています。
この実際に使うかどうかは微妙なパノラマ撮影モードがついているかどうかで販促に影響したようで、当時はとにかくパノラマモードが付いていることを口実に買う人や売りこむ店が多かったそうです。
何だかデジカメ時代になってからの画素数競争にも似ている状況ですが、そういった製品の優劣を分ける解り易い指標が付いている方が、多くの一般ユーザーにとっては判断の好材料になって売る方にも買う方にも都合が良いのでしょう。さらに最近では光学50倍といった超高倍率ズームの搭載が流行っています。
このアナログ最終年代を席巻したパノラマ機能ですが、このリコーR1sにはもう1段本格的な隠し玉的な機能が内蔵されています。
P(パノラマ)モードの先にもWIDE[P]モードという項目があり、そこにスイッチを移動させると、飛び出していたレンズがいったん引込み、すぐに再びせり出してきます。
この時、内部ではいったん収納されたレンズの内側に別なレンズが滑り込み、焦点距離が30mmからよりワイドよりな24mm相当のレンズに”変身”します。
遮蔽板を繰り出して上下幅を狭めただけの”なんちゃってパノラマ写真”ではなく、レンズの撮影範囲そのものをワイド化した上で横長の写真にする、一段本物に近いパノラマ写真を撮れるようにする凝ったギミックです。
広角スナップ撮影にはこだわりを持っているリコーのカメラらしい仕様と言えます。
わざわざそんな凝ったメカを搭載して30mmと24mmの切り換え式にしなくても、普通の3倍ズーム仕様にすれば事足りるのではという指摘は野暮というものです。
広角単焦点レンズであることが大事な肝で、コンパクトカメラに搭載できる小型のズームレンズとした場合、画質は一気に落ちて先に述べたように一眼レフを凌駕するような広角写真を撮れる画質力は失われます。
画質の芯はレンズの性能で決まるという原則を理解して重んじるミドルユーザー向けの、分かる人にだけその良さを分かってもらえれば良いという潔いコンセプトの製品です。
今から十年ほど前のデジカメ普及期の製品には超広角撮影のための2つ目のレンズを備えた製品など、各社から個性的なモデルが相次いで登場した楽しい時期でしたが、今となってはより厳しくなったコスト制限とデジタル処理の高速化によって、物理的なレンズ部にコストのかかる凝ったギミックなどは搭載せず、画像処理エンジンの後処理で加工するだけで済ませてしまう製品が殆どになりました。
デジカメ黎明期からフィルムカメラ末期まで遡れば、カメラの基本となるレンズやボディの作りに十分なコストをかけた妥協のない製品がたくさんありました。
そういった少しだけ前の古き良き時代もひとたびコストダウン競争に飲まれてしまえば、そのジャンルにおいて、価格に対して十分すぎる品質と内容を備えた製品がひしめき合うように登場する”黄金期”はもう二度とやって来ません。
以前、カメラのウンチクについて何かと書いていたのですが、だいぶしばらく間が空いてしまいました。
今日はその続きも兼ねてウンチク記事を書こうと思います。
参考までに以前の記事のリンクです。
画像のレンズはデジタル写真へ本格的に移行する前まで使っていたフィルム時代の”ごく標準的な標準ズームレンズ”です。
今のように画質が云々、解像度が、ピントが、被写界深度がどうのと全く考えることもなく、ただ無頓着に気の向くままにシャッターを切っていたカメラ小僧にとっては十分過ぎるスペックのレンズでした。
ピント面が際立つような解像度の高さや逆光フレア耐性を求めないならデジタル主流となった今でも使えるレンズだと思います。
記憶を思い返してみると、かれこれ小学校4年生頃から写ルンですでパチパチ撮り始めて、ついでバカチョンカメラ(※死語および差別的表現含む)MF一眼レフ+50mmレンズ、中学生になってから親父さんが飽きて使わなくなっていた当時それなりに立派だったオートフォーカス一眼レフカメラを使い始めました。
先程も触れたとおり、当時は写真の作品性などの上等な概念はハナタレの自分にとっては全く無縁なもので、それはレイルマガジンの中に掲載せれているようなハイレベルな作品の中でのみ見られるものとして当然に思っていました。
発病等、人生の諸事情によってしばらくのブランクの後に体力回復の一環としてケータイカメラでスナップを撮るようになり、続いてコンデジを導入してデジタル写真の画質の良さを気にい入り、より本格的な撮影に挑むために当時ディスコン寸前の型遅れ品だったデジタル一眼レフとオールドレンズの組み合わせによる低コストなシステムを導入して今にいたります。
デジタル一眼レフを本格的に導入した時に、あえてケチったのではなく、標準キットズーム付きを選ばずボディのみを買いました。
デジタル世代の標準ズームレンズを一本も持っていないということは明らかに不便になりますが、それには自分なりのこだわりと理由があって、買う前に色々と情報を集めて画質などを検討した結果、写真の画質の風合いはレンズの描写力でかなりの割合で決まるという事実に気付き、せっかくレンズの味わい深さに目覚めて味をしめ始めたのなら拘らないのは勿体ないということで、あえて不便さを覚悟の上でオールドレンズメインの撮影スタイルを選択したのでした。
当時のデジタル用キットレンズは最新の高画質なものとは異なり、より高価な上位ラインナップとの釣り合いを意識したのか、かなり控えめな言ってしまえば面白みの全くない平坦な画質のものばかりでした。
それがコンデジやケータイ・スマホのカメラが飛躍的に進化し出した頃から、これらと画質面で競合する必要性から標準キットレンズも出し惜しみしない高画質なものに変わりました。
もう一昔前の話になりますが、デジ一導入時に見送ったキットレンズの次のⅡ型モデルは外観もスペックも瓜二つながらレンズの描写性能は全く別物の高画質なもので、最近では当たり前となった上位レンズに迫るほどの下克上キットレンズとして話題になりました。
それでも標準キットレンズを導入することを踏みとどまり続けてきたのは、自らの頑固なこだわりを押し通したいというポリシーなどの主観的な問題ではなく、どんなに高画質化しても、より上位の高級品も含めて一定の妥協は免れないと考えているからです。
今日は先日の撮影を終えた後、唐突に故障した望遠ズームレンズの分解の様子をしょうかいします。
表題にある通り「FA100-300mm F4.7-5.8」という望遠ズームレンズです。
いわゆる望遠レンズのカテゴリーの中では最も安価な入門用レンズです。
ガラスで出来たレンズと金属製のネジや電気接点以外は一部のメカを除いてオールプラスチック製の軽量レンズです。
これも例外ではなく、いつもお世話になっているお店で見つけたジャンク扱い品を野口さん3人分ほどで買ったものです。
取り分けて特別な魅力や描写力などを備えたレンズではありませんんが、ジャンク品扱いとはいえ傷や汚れは皆無で完動美品クラスの良品だったことから予備用として買っておいたものでした。
写りの方は全く期待していませんでしたがフィルム用とはいえ2000年発売の比較的新しいレンズということで、コントラスト解像度ともそこそこですが、大きな破錠やクセもない安定した描写のレンズでした。
サンプルは 今年の冬に森林公園ー厚別間のカーブで撮ったキハ201+731系の全国唯一の気動車+電車協調運転列車です。
APS-Cデジタルに取り付けた場合、フィルム換算で約350mm相当の準超望遠域による圧縮効果で編成がカーブに差し掛かったところをキレイにまとめることができました。
外装もオールプラ製で写りもごく平凡なレンズとうことで侮られがちですが、こうして使ってみると写りに関しては特に目立った不満は無く、その軽量さとAFレンズなのでMFレンズのようなピント合わせの際の緊張や神経質さもなくとても快適なものでした。
予備の望遠レンズとして機材を軽く済ませたいときなどに時々持ち出す便利な一本でしたが、先日の撮影に持ちだしたあと自宅に帰ってから片付けようとバックから取り出したところカチャカチャと中から部品が転がるような異音がしました。
その日の撮影では望遠レンズを使うこと無く終わり、よってバックの中からは一度も出していませんでしたし、途中でどこかにぶつけたりして強い衝撃を与えた記憶もありませんでした。
中でカラカラ言っている小さな部品がズームリングとピント調節部に挟まったのか、それぞれの操作リングが引っかかった感じのまま途中で動かなくなりました。
これはおそらく内部の脆いプラ製の部品か何かが自然劣化で折れて転がっていることが原因だろうと推理しました。
さっそくネット検索をかけてみたところ、案の定やっぱりそうだったのかぁwwwといった感じの事例にぶつかり、そこからおおよその手順を参考にさせてもらい分解に着手しました。
結果的には一通りの分解を何とか無事に終えて原因が判明したところでいったん休止としました。
後半ではメモ代わりに撮影した画像を交えて、もしもこれから同じレンズを自前で修理される方の参考にでもなればと分解の様子を紹介します。
先日の記事でちらっと予告した”新兵器”の一つです。
ご覧のように分解してレンズだけ取り出したオーバーホール状態です。とある症状を解消するため現在日当たりの良い窓際で日光浴中です。
4つのカップのうち左上の中に入っているサングラスのように濁って見えるやつが一番重傷で本来の透明性が完全に損なわれています。
通称”アトムレンズ”と呼ばれる放射性物質を添加したガラスで作られていることが原因で起こる黄変という症状です。
カビや曇りのようにレンズの透明性そのものが直接侵されているわけではないので写りの鮮明さが失われているわけではありません。
ただし、肉眼で覗きこんでもすぐ分かるほど黄色っぽく変色しているので撮った写真のカラーバランスに大きな影響を与えます。
デジカメではAWBが効くのである程度なら問題なく使えますが、フィルム撮影では特にカラーにおいては強力な補正が必要なほど影響が出てしまいます。
以前は黄変が発症した古いレンズは修復不能とされ二束三文の価値しかないとされていましたが、意外にも紫外線の照射が効くということが発見されてからは素人個人でも比較的簡単に治せる症状となりました。
紫外線ライトを直接当てる方法と太陽光に晒してゆっくりと黄変を取り除く方法の二種類がありますが、今は手持ちで紫外線ライトがないのでとりあえずレンズの分解清掃と合わせて一日に数時間程度、窓際で日光を浴びせています。
先日、何気なくジャンクコーナーで見つけて購入したこの個体もしっかり黄変していて、正常に近い中古価格のおおよそ半額から1/3以下の値段で買えました。
ヘリコイドが若干ジャリ付いた手応えで分解してみるとグリスに土埃が混ざりこんでいてかなり汚れた状態でした。
ところがレンズ自体は黄変の症状以外は全くカビなども見られず大変クリアな状態でした。
この年代のレンズで黄変以上に深刻な貼り合わせレンズの剥離症状であるバルサム切れも起こしておらず良好なコンディションでした。
飾りリング、ヘリコイド、外装リング、絞りリング、マウント部、前群レンズユニット、絞りユニット、後群レンズなどの順番で分解し、一部ネジの経年破断などがありましたが概ね大きな問題点はなく、メカに関係ない外装部分は中性洗剤で水洗いして汚れを落としました。
ヘリコイド部分は簡単な汚れ落としの他はまだ手を付けていなく、調度良い硬さのグリスが入手できるまで保留です。
このレンズは黄変をはじめ問題となる部分を気長に修復していこうと考えているので実戦投入できるようになるのはまだちょっと先のお楽しみといったところです。
開放F1.4というこれまで手にした中で最も明るいF値と高性能な高感度フィルムの組み合わせで可能になるシュチュエーションでの撮影をいつか試みてみようと企てています。
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プロフィール
HN:
鈍行翼
年齢:
42
性別:
男性
誕生日:
1982/05/07
職業:
エア作家/にわか写真家
趣味:
鉄道と写真ともろもろ・・・
自己紹介:
バセドウ病罹患者(勝手に寛解中)。
発病から10年以上経ちましたがようやく沈静化へ向かいつつある今日この頃。同時に人生の在り方を模索し続け小説という創作物に結晶化することを日々の生業とする。写真撮影は豊かな創造性とニュアンスの源泉です。
写真撮影の友:PENTAX K10Dと愉快なオールドレンズたち。
コンパクトはRICOH GX-8、R10、ケータイカメラCA006
フィルムカメラはPENTAX SPF、RICOH R1s、GR1s
「目指す場所があるからいつだって頑張れる!」
発病から10年以上経ちましたがようやく沈静化へ向かいつつある今日この頃。同時に人生の在り方を模索し続け小説という創作物に結晶化することを日々の生業とする。写真撮影は豊かな創造性とニュアンスの源泉です。
写真撮影の友:PENTAX K10Dと愉快なオールドレンズたち。
コンパクトはRICOH GX-8、R10、ケータイカメラCA006
フィルムカメラはPENTAX SPF、RICOH R1s、GR1s
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