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北海道の鉄道とか写真の話題など、、、日々の徒然を独り言のように細々と発信してみるブログ。小説作品執筆中。
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ひさしぶりに好きなカメラや写真について書いてみようと思います。

常日頃、心身のバランスをとるためのライフワークのような感じで写真をパチパチ撮っていますが気がついてみたらけっこうな月日をカメラとともに過ごしてきました。

もともとは好きな鉄道車両を自分で写真に記録できれば満足する程度で取り分けて本格的なことはしていませんでしたが、デジタルの利器を手にしてからは少しばかり力の入った撮影もするようになりました。

フィルムでやっていた頃は本当に単なる記念撮影みたいな感じでいま見てみると全くお話にならない程度の記録ばかりで、もう少し何とかならなかったのかなあと歯がゆい思いが湧いてきます。

そういう後悔もあって、今では自分の力量が許す範囲で少しでもしっかりとした記録を残せるように配慮して撮影に臨むようにしています。

デジタル機材を導入してからは飛躍的に撮影の幅が拡がりましたが、自分の技量なども含めてまだまだ完全な記録とはいかないようです。

まあ、そのほとんどが自分の機材のチョイスに難があるからなのですが、日頃愛用している古い単焦点レンズともはや型落ち機種のデジタル一眼の組み合わせでは、撮った写真の色の暴れ方が半端でなくいつもPC上で格闘しながら色を補正して何とか見れる画質に仕上げています。

それでも10枚に1枚くらいは奇跡的にドンピシャな画質で写っていることがあって、そういう一枚は古いとはいえさすが単焦点レンズと唸らせるような気持ちのいい色調で仕上がります。

(でもそれと同じくらいの割合で救いようのないほどの大暴れ写真が撮れることもしばしばで、そのカットがどんなに良くてもお蔵入りのボツ写真になってしまいます)

そういう色調のアンバランスさを逆手に取って一種のクロスプロセスフィルター効果のようにして遊んで見ることもあります。

そうやって自分なりに写真を楽しんできましたが、もっと客観的な記録写真を残そうと考えるのなら出来るだけニュートラルな画質のほうが好ましいことも事実です。

では一番ニュートラルな画質で撮るための方法とはどういったものなのでしょうか。

よく巷で言われているJPEG撮って出しが一番というのが正解のような気がしますが、それも半分だけ正解で条件によってはフィフティー・フィフティーだと考えられます。

JPEG画像はもっとも一般的に普及した画像形式ですが、もともとカメラのセンサーが読みだした生データから必要な部分だけを撮影直後に抽出してカメラ内蔵の画像処理エンジンが生成したものです。

その時に問題なのは主に二点で、そのうち一点は撮影直後の豊富な生データから高速で一部分を抽出処理するため残りの情報量がその場で捨てられてしまうことです。

もう一点は、主に画像処理エンジンで行われる処理の際にその内蔵されているプログラムの判断がどれだけ正確かという問題です。

最初の問題はデジタル一眼なら当たり前に付いているRAW記録モードで撮影することで解決できます。

メモリーカードの記録容量は喰いますが、あとからPC上で確認しながら本来の画質をじっくり引き出していくことが可能です。

ただしその際にしっかりとニュートラルな色味や階調を確認できるモニター環境が必須でこれを完全に整えるのはそれなりにハードルの高い設備投資になります。

また撮った撮影者の記憶と印象に基づいた主観的な判断がどうしても必要な点で客観的な記録から一歩遠のいてしまいます。

そういう主観的な要素をなるべく避けるということではJPEG撮って出しが一番という結論に至りますが、先に述べたように100%カメラの処理任せにしてもその画像処理エンジンが下した結果が必ずしも正確なものではないということも覚えておくべきことです。

概して言えることは、古い機種よりもより新しい機種のほうが画像処理エンジンのアルゴリズムが改善されているのでJPEG撮って出しの画質はより正確で安定した物になります。

また同じ機種であってもファームウェアを更新することで画質が改善することもあります。

たとえ古い機種であってもRAWモードで記録できるものは高性能な現像ソフトと組み合わせることで最新機に見劣りしない画質まで引き上げていくことも可能です。

ぼく個人としては、ある特定のプロの仕事のように何が何でも客観的な画質を追い求める必要はないと考えています。

それよりも撮影者だけが感じ取れるその場の空気感や情緒を引き出して一枚の写真の中に封じ込めることも主観的な意味での記録の一部ではないかと考えています。

その時に個人的に気をつけていることは、どんなに大暴れした元画像でも色補正する際に画質の芯まで崩さないように調整することです。

デジタル処理の進化によって様々な種類のフィルターや特殊効果をかけることが可能になりましたが、一方でそういった”劇薬”を多用し過ぎるともともとあった色調や階調が失われ本来の画質が大きく損なわれた結果になります。

そういった過剰な加工が施された写真は一見したところインパクトがありますが、ようく見ているうちに粗が浮き出て極端な黒つぶれや白トビなどが目につくようになります。

そしてたいていは被写体や背景全体の立体感が乏しくなり平面的で深みの感じられない画質になります。

今回の記事はJPEGとRAWの使い分けを解説する内容になってしまいました。

最後に個人的なことを付け足せば、いつも主力のデジタル一眼レフを持ちだして撮影する時は必ずRAW+JPEGモードで記録しています。

JPEGは確認用とデータ破損時の保険としてのおまけですが、カメラ側でレンズ情報を把握しない古レンズでの撮影ではRAW現像時の補正が先に述べたとおり絶対に必要です。それ無しに見られる画像に仕上がることはほとんどありません。

またRAWデーターで保存しておけば将来もっと優れた現像ソフトが登場した場合に今以上の画質でよみがえらせることが可能になることも大きな理由の一つです。

JPEGでは元のデーターの7割から8割ほどが失われているので後から処理しても必ず劣化して画質が低下します。

デジタル写真のヨモヤマ話シリーズはどこまで続くか分かりませんがとりあえずその一はこのへんで終了にしたいと思います。


PS)
先の文章でフィルム写真を撮っていた頃の話に少しだけ触れましたが、ちょうどデジタルカメラが普及し始めた頃に従来のフィルム写真と登場して間もないデジタル写真を比較することで、どのあたりに優劣の差が出るのか盛んに議論されていました。そういったデジタル写真とフィルム写真の性質や優劣の差が一体どの辺にあるかについて個人的に知っている範囲ですが綴ってみようと思います。
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今日は久しぶりのカメラネタです。

以前、このブログでも紹介したペンタックスのK-01というミラーレス一眼が、生産中止後にユーザーからの要望が多数寄せられたことから、NEWカラーモデルとして異例の再発売に至ったという話題です。



K01.jpg 
K-01は2012年に発売された大型APS-Cセンサー搭載のミラーレス一眼です。著名なオーストラリア人デザイナーを起用した独特なスタイルで話題となりました。ただ、そのデザインが独特すぎたためか、あるいは一眼レフと同じKマウントのため、ミラーレスとしては大柄なサイズが微妙に評価を分けたところがありました。






製品としてはほぼ標準的なサイクルともいえる、発売から1年後にあっさりと生産中止が発表され、個人的には残念な気がしていました。

たしかに、手にとってみるとずんぐりとしていて、本来ミラーレスカメラが得意とする軽快さはありませんし、かといって光学ファインダーを搭載していないことから、同じKマウントの一眼レフモデルに比べてどういったメリットがあるのか、すぐにはわかりませんでした。

でも、さすがに世界的な工業製品デザイナーが考え尽くした設計だけあって、持った時のバランス感が秀逸で、直感的にこれは他のカメラにはないリズムで撮影できる面白い機種だと思いました。

写真のモデルで装着されている、セットでデザインされた40mmパンケーキレンズも秀逸で、ズームレンズでは出せない奥行き感を醸し出すスナップレンズとしてとても魅力的です。

こういった、マイナーであっても唯一無二の個性と魅力を備えた製品が、あっさり店頭から姿を消してしまうのはとてももったいない事だと思います。

こういった製品は無闇にデザインコンセプトを変えず息の長い製品として育てていけば大手には無い魅力の一つになるかもしれません。

奇しくも、合併先のリコーの製品群には高級コンパクトのGRシリーズや、レンズユニット交換式のGXRなど息の長い販売戦略を取って成功している機種があります。

また、40mmだけではなく、もっと広角寄りのレンズを増やすとか、収納時に出っ張ってかさばらない沈胴式標準ズームレンズなどを増やして、システム全体としての魅力を増すといったことも一興かと思います。

いずれにしても、こういった独自のコンセプトを持った製品は、その本来持っている魅力が認識されて広く浸透するまで時間がかかるものですから、このせっかくの優れたデザインコンセプトをあっさり一代限りで捨ててしまわずに、今後も撮影素子やAF廻り、動画撮影機能の充実など、世代を重ねて進化した製品が登場することを期待しています。


 



今日は旧正月にあたる節分ということで本当の1年は今日から始まるといわれています。

いまだ本調子とは言いがたいありさまですが、今日はカメラの新製品の話題を書いておこうと思います。



K01_B_B.jpg
かねてから噂のあったペンタックスの新型ミラーレス一眼が発表されました。

何となく80年代?を思わせるような、ちょっと懐かしいモダンデザインが印象的です。

かつてauのデザインケータイを手がけていた有名デザイナーの手によるものです。



製品の詳細が判明した時点でちょっと意表を突かれた点は、他社のミラーレス一眼とは異なり、これまでの一眼レフ用のKマウントをそのまま踏襲していることです。

これについては小型化の弊害になるなど一部では賛否両論の的になっていますが、新たにミラーレス専用レンズシリーズをこしらえるよりも既存のレンズシリーズを有効活用できる上、今後もレパートリーが充実していくことでユーザーにとってはメリットの方が大きいと思われますね。



Pentax-DA40XS.jpg
今回、K-01本体とセットで発表されたDA40mmF2.8XSという極薄パンケーキレンズです。

リミテッドレンズの同仕様モデルをコストダウンしたものと見受けられますが、厚さわずか9.2mmというのもすごいですね。

たしかテッサータイプを近代化したようなレンズ構成だったと記憶していますが、極薄でも描写は確かなレンズです。(円形絞り付きというのもミソ)





新製品の発表と同時に今後の新製品レンズロードマップも発表され、これまで手薄だった超望遠や高倍率望遠ズームなど魅力的な新製品が目白押しです。今後、全て発売すると他社に比べてまったく遜色ないレンズシステムが完成することになります。



pentax_k_01_3.jpgK-01のデザインを見て一番印象に残ったのは、天面のダイヤルやボタン類の有機的な配置と配色です。

このあたりはさすが専業の工業デザイナーの手によるもので、これまでのカメラにはない新鮮な印象を受けます。





スペックはK-5譲りの1600万画素、最高感度ISO25600、HD動画撮影可能など、近年のデジタルカメラとしてほぼ完成された内容を備えています。

ここまでくるとカメラはスペックや機能で語るのではなく、その機種独自の個性や使用感が重要で、それを手にするユーザーの目的や感性にいかにマッチしたものを選ぶかという時代に移行していくように思われます。

K-01がはたしてどんなリズムと手触りを備えたカメラなのか、現物を手に取れる日までわかりませんがおそらく期待にそぐわぬイイカメラであるような予感がします。



PS)
あいかわらず慢性金欠症を患う身にとっては機材更新など夢のまた夢なのが現実ですが夢は持ち続けませんとね(笑)あと親父がなにやら物色し始めていますがどうすることやら・・・(Qがどうのこうのと言っていた)いつか出世したら大人買いするぞォ~(・ω・)ノ


 



今日をもってペンタックスとリコーの合併が正式に成立しました。


先々の経済情勢は混迷を極めていますが、カメラ光学分野は日本が世界でトップシェアを維持できる数少ない分野ですから、この先の荒波を乗り越えて発展して欲しいと思います。


今後はリコーのDNAも加味された魅力的な一眼レフやミラーレスが登場することを期待しています。



IMG_207063.jpg
海外製レンズの話題パート2です。

Samyang 35mmF1.4というレンズで韓国サムヤン社製です。

日本では聞いたことの無いメーカーですが、もともとは韓国で防犯カメラ用レンズを製造していたメーカーだそうです。

35mmF1.4というとプロ用高級広角単焦点レンズとしておなじみの焦点距離です。





このレンズが話題になっている理由はそのコストパフォーマンスの高さで、マニュアルフォーカスであるものの日本国内でおおよそ4万円前後で入手できるところにあります。


スペックが高いだけで描写がメタメタなダメレンズは古今東西のBC級レンズの中にたくさんありますが、このSamyang35mmF1.4は非常に優れた描写性能を発揮して、キャノンやニコンの同スペックレンズとタメを張る実力があるそうです。


もちろん細かな描写性能においてはキャノンやニコンのプロ用に及ばないでしょうし、MF専用という操作性の悪さはどうしようもない差ですが、実売で20万円近くするレンズに匹敵する描写が1/5の値段で手に入るのですから話題になるのも当然ですね。


作例画像を見た感じではたしかに噂通りの高解像度の画質で中級以下のズームレンズを完全に凌駕しています。


ただ色の出方がやや独特でアンバーよりに偏った印象を覚えます。


このあたりは日本メーカーと韓国メーカーで発色の解釈が異なっている点だと思います。


ユーザーにとっては好みが分かれるところですが上手く活かせば魅力的な描写を引き出せそうです。


またニコンFマウント、キャノンEFマウント、ソニーαマウント、ペンタックスKマウント、フォーサーズと主要なデジタル一眼レフ用マウントの全てをカバーしているのも嬉しいポイントです。


特にペンタックスKマウントなどはもともとレンズレパートリーが乏しいために35mmでF1.4の大口径は現行品では唯一の選択肢だったりします。


一般的なAPSデジタル一眼レフで大口径標準レンズとして使える35mmF1.4以外にも、大口径ポートレイトレンズ85mmF1.4、大口径広角レンズ14mmF2.8、対角魚眼レンズ8mmF3.5など、普通のズームレンズではカバーできない領域の単焦点レンズが発売されています。


一歩間違えると日本国内のレンズ市場で価格破壊を引き起こしかねない黒船レンズ群ですね。


以上、息抜きのカメラネタでした~。
 



久しぶりのカメラネタとして海外製一眼用交換レンズの話題を紹介しようと思います。


一つ目は香港のSLR Magic製のNoktor HyperPrime 50mm f/0.95というレンズです。


NOKTOR_01.jpg
F0.95ということで通常の写真撮影用レンズとしては最も明るいレンズです。

レンズ焦点距離は50mmですが、オリンパス+パナソニックのMフォーサーズマウントとソニーEマウントのミラーレス一眼専用で、それぞれ換算で100mm、75mmの中望遠レンズとなります。





最近の高感度特性の良いミラーレス一眼の本体と組み合わせることで、常識では三脚が必要なほど暗い場面でも手持ち撮影が可能になり、またF0.95の絞り開放値による激しく浅い被写界深度によって他では得られないボケ味撮影が可能です。


また、こういった特性を静止画だけではなくHD動画撮影機能を用いることで、普通のビデオカメラでは撮影できない映像表現が可能になります。


お値段はおよそ10万円と決して安くはありませんが、同じF0.95レンズの総本家とも言えるライカの50mmレンズが100万円以上するそうなのでそれに比べればリーズナブルと言えそうです。(ちなみにレンズエレメントは日本製だそうです)


ただF0.95の開放値でマニュアルフォーカス、ミラーレス専用レンズということは常に液晶を見ながらピント合わせをしなければならないので、使いこなすには相当のスキルと手間ヒマを要するレンズといえそうです。


それとこのレンズの外観を見ていて一つ気になったのは、デザイン上のアクセントになっているイエローアルマイトのレンズ外周リングが余計な反射の原因になることです。


このあたりは新進海外メーカーの設計思想の甘さが出たかな、という感じです。


サードパーティ製レンズと言えば、タムロン、シグマ、トキナー、コシナなどのメーカーが思い浮かびますが、こういった国内メーカー製品とは一線を画した個性的な海外レンズが登場することで選択肢の幅が拡がって写真表現の楽しみが増えますね。



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プロフィール
HN:
鈍行翼
年齢:
42
性別:
男性
誕生日:
1982/05/07
職業:
エア作家/にわか写真家
趣味:
鉄道と写真ともろもろ・・・
自己紹介:
バセドウ病罹患者(勝手に寛解中)。

発病から10年以上経ちましたがようやく沈静化へ向かいつつある今日この頃。同時に人生の在り方を模索し続け小説という創作物に結晶化することを日々の生業とする。写真撮影は豊かな創造性とニュアンスの源泉です。

写真撮影の友:PENTAX K10Dと愉快なオールドレンズたち。
コンパクトはRICOH GX-8、R10、ケータイカメラCA006
フィルムカメラはPENTAX SPF、RICOH R1s、GR1s

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