北海道の鉄道とか写真の話題など、、、日々の徒然を独り言のように細々と発信してみるブログ。小説作品執筆中。
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今日の朝刊でショッキングなニュースが報じられていました。
予想はしていましたが思ったよりも早く決着がついてしまったようです。
すでに来春の廃止が決定しているトワイライトエクスプレスと時同じく北斗星まで一斉に廃止されることが本決まりしたようです。
覚悟はしていたことなので静かにその事実を受け止めたいと思います。
白石駅を通過する下り北斗星の最後部の姿です。
終点札幌まであと少しのラストスパートです。
深い青色の編成美で統一された最後の正調派ブルートレインもとうとうその命脈を絶たれる時が来てしまったようです。
不思議と今この悲報に触れてもあれこれ言う気になれません。
今まで沢山の夢と憧れを運んでくれて心からありがとうの声をかけてあげたいです。
そして来春までの長そうで短い冬の雪景色の中を行く姿をあと数枚のカットだけ記録と記憶のアルバムに加えることができればと思っています。
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先週末の29日夜遅く札幌駅まで出る機会があったのでカメラ三脚を携えて青森行き急行はまなすをバルブ撮影しました。久しぶりに三脚を使った撮影に感覚が戻るまで少し時間がかかりました。まだ冷え込みが本格化する前なのでシャッターを押す指がかじかんでヒリヒリすることもありませんでした。
入線直後に撮った最後部のスハフ14です。隣の5番線に入線したキハ40回送列車とあわせて貴重な国鉄型コンビです。
日本最後の定期夜行急行列車である同列車にあとどれくらい触れることができるでしょうか。
クリスマス商戦前の札駅通路を人々が足早に通り過ぎていきます。
安田侃さんの彫刻「妙夢」をアクセントに長時間露光をかけると行き交う人々の姿は影絵のように消えてしまいます。
翌日の30日午前中、島松沢の千歳線沿線まで出かけて北斗星などを撮影しました。
ダイヤが乱れ気味で本州方面から来る寝台列車が軒並み遅れていました。背景の恵庭岳は霞んでほとんど見えませんでした。来年まで少し課題を持ち越してしまいました。
映画「駅STATION」冒頭は雪の銭函駅ホームでの別れのシーンでした。
銭函駅は風情のある木造駅舎で当時と変わらない佇まいを今に残しています。
ホームを行き交う列車は銀色の電車に変わりましたが、かつては赤い電気機関車がけん引する重厚な昭和生まれの旧型客車列車でした。
その中でも一段と重厚なリベット打ちの茶色い車体と狭い窓が整然と並んだ戦前製スハ32型客車が冒頭のシーンにおける隠れた主役のように思えたのは鉄道好きな視点ゆえでしょうか。
そんな映画の名シーンを意識したわけではないのですが、昔日の夜行列車の面影を感じさせる夜の赤い電車の停車シーンをダイヤ改正直前に銭函駅でバルブ撮影していました。古いレンズのせいで光芒が際立ちすぎていますが今ではこれも思い出の1シーンです。今年限りの光景の中で無理をしても撮っておいて良かった一枚だと思います。
反対の上りホームへ渡ると小さな植木花壇の端に一群のアジサイの花々が咲いていました。
小樽→旭川乗り通しの旅の行きすがら朝の銭函駅に立ち寄り赤い電車とのコラボを撮影しました。そのまま乗車して小樽へ向かい折り返し旭川まで4時間半の旅を共にしました。
今日、その「駅STATION」がタイムリーにBSで放送されました。
もちろん視ましたが、やっぱりいい映画は何度視ても面白いですね。
銭函駅は今も基本的に変わっていませんが、駅前の広場は当時まだなくて木造の民家が密集した裏路地の先に駅があるような感じでした。
序盤の豊平川河川敷の検問のシーンでバックを通り過ぎる列車が上の赤い電車711系でした。
当時、出来立てホヤホヤの新車だった100番代がしっかり写っていました。
ちなみに6両編成の後ろ3両は試作車S-902編成であることが確認できました。
三十数年後の今、終焉期を迎えつつある赤い電車が一瞬だけでも”共演車”だったことは正直、嬉しかったです。
100番台のうち何番の編成かまでは判別できませんが、ひょっとすると上の写真に写っているS-110やS-113かもしれませんし、いずれにしても馴染みのある編成であることに違いはありません。
留萌本線の増毛駅では定番のキハ22をはじめ当時絶賛増備中だった新車のキハ40、10両しか製造されなかった少数車キハ24や2両だけの郵便荷物車キユニ21まで登場し、まるで非電化ローカル線オールスターズのようでした。
留萌駅や臨港線を行き交う大量の石炭車の群は一体どこへ行ってしまったのでしょうか。
SLこそすでに引退して姿が見られなくなっていた時代ですが、人や物資の移動を一手に引き受けていた国鉄時代最後の情景は、いまかろうじて線路が通じていてもワンマン列車だけが走るローカル線になった姿とは別次元の活気に満ち溢れています。
炭鉱、漁業、林業が当時の北海道の重厚な産業を支えていたことを映画の中で端的に織り込まれています。
東西冷戦下の比較的に閉じられた経済の中で北海道は日本において重要な資源や製品を輸出入する、いわば仮想貿易国のような存在だったと思います。
ベルリンの壁とソ連が相次いで崩壊し国内のバブル景気が去って世界が開かれ多極化するにしたがい準貿易国としての北海道の地位も低下していきました。
石炭も材木も漁業資源も外国からの輸入に頼るようになった結果、北海道の産業は急速に衰退し拓銀の破綻へ繋がりました。
この映画はそういったかつて北海道に存在して今は失われた産業と社会の有り様を余さず記録した作品です。
観光と農業と残された僅かな漁業や林業を糧としてやっていくしかないこれからの北海道の未来を考えると複雑な心境になります。
何もかもが昔のほうが良かったわけではなく、過酷な労働と闇社会が幅を利かせた強面な当時よりも今のほうが見かけ上はずっと透明でクリーンな世の中になりました。
それでもやはり映画の中で描かれた人間模様は骨太で魅力的です。
当時すでに失われかけていた骨太な人間模様の情景を時代の変化の中で消え去ってしまう直前に映画というタイムカプセルに封じ込めたかのように感じます。
粗野で汚れた暴力が底辺で蠢いていた時代が長く続いた末に、その愛憎に満ちた層が徐々に必要とされなくなると共に、当時の人々は去りゆく者の世界に情緒を感じ始めたのかもしれません。
その時代ごとに人々が情感や愛着を感じ取れる対象は徐々に消え行く存在であるという見えない法則が働いているように思えます。
姿形ある存在、または目に見えない関係性から人間模様まで、全ての魅力を感じさせる存在はやがてその情緒とともに記憶の中へ昇華していく運命なのかもしれません。
無機質で味気ない存在や法則ばかりが生き残る不毛な競争社会の行き着いた先の末に一体どのような物事に向けて感情移入してよいものか悩まされる時があります。
映画の中で過ぎた時代の面影に浸っているだけでは見いだせない回答を求めて長い自問の日々が続きそうです。
今日は朝からプチ撮影運用に赴きました。
場所は厚別駅近くの100年記念塔を望める道路橋です。ごく近い撮影場所ですがこれまでこのアングルでは撮ったことがありませんでした。
朝にかろうじて一本だけ走る711系6連144Mがお目当ての列車です。
晩秋の唐松林と記念塔を遠くに見ながら縦構図で収めたカットを遊びで正方形にトリミングしました。
実は今日の近場で撮った何気ないこの1カットが今シーズンの撮影における自分的撮り納めの一枚という感じになると思います。
まだ年末にかけてカメラを持ちだして撮影する機会はあると思いますが、今シーズン自分で意図したテーマに沿って必要なシーンやカットを精力的に撮り進めてきた一連の活動はこれで一旦終了となります。
今年はかつてないほど集中的に撮影に赴き自分でも意外なほど多くの記録作品を残すことが出来ました。
本当は昨シーズンの早い時期に鉄道撮影を徐々にフェードアウトしようと考えていましたが、PCのマイピクチャフォルダの中に未公開のまま溜まった写真が数多くあり、そのままでは組み合わせ的にバランスが悪くお蔵入りしなければならないカットやシーンばかりでそれが心残りでした。
そこで今年はこれまで計画していたけれど実際に撮影していないテーマに限定して撮れるものは出来るだけ撮っておこうと思いたち春先から行動を開始しました。
そうすると当初予定した以上に撮影の機会に恵まれて思い描いていたカットが次々に撮れていきました。
今年も相変わらず体調が万全というわけではないので途中体力的にかなりキツイ時期もありましたが、合間に休息を挟んで緩急をつけながらどうにか乗り越えて秋の撮影ラッシュを無事終えることが出来ました。
終わって振り返ってみると100%完璧とは言えない部分もありますが、今の自分の力量以上の偶然が味方したカットも多々ありとても満足の行く結果ばかりだったことと、これまで撮ったまま死蔵していた哀れなカットたちとの兼ね合いも何とか取れそうな感じなので、全体として自分的自己ベストの記録作品集として纏まりそうです。
そうとはいえ、今まで真剣に追いかけてきた名車たちと四季の光景が織りなすシーンは来年には殆ど無くなっているわけでその現実だけは変えることが出来ません。
その寂しい気持ちは偽ることは出来ませんが、それは胸の奥に仕舞いこんで次なる課題と目標に向かう新たなエネルギーに換えていこうと思います。
すでに本線運用からは完全に撤退した後も札幌貨物ターミナルの入換運用に付いている道内最後の貨物用DD51-1150号機の姿を見てきました。自分としては公式のさよなら本線運転といえる石油臨の撮影ですべて記録を終えるつもりでいましたが、ここにきて入換運用といえ最後の輝きを放つ同機の姿をひと目だけでも追いかけることにしました。
千歳線方面の発車待ち貨物列車の横で到着貨物を勢い良く押し込んでいきます。
本来は入換動車化されたサツマイモ色のDE10の受け持ちですが、そのDE10の老朽化が激しく代替の車両や新型HV機関車の導入までの予備機として命脈を保っています。
歩道橋下の柵越しから最接近で迫ってみます。
こうしてみると低速の入換運用とはいえ本線列車の先頭に立っていた頃の風格を未だ十分に感じられます。
2台のエンジンが奏でる重低音と後に続くコンテナ車の乾いた軽快な車輪音が心地よいです。
ヤードの上を横切る札幌新道の歩道から奥の千歳線を通過する北斗星の青いDD重連とのクロスを狙いましたが残念ながら1~2分ほど入換の方が早く通過して叶いませんでした。そう簡単にミラクルは成立しませんね。その代わりに本線牽引してきた赤熊さんの帰区とタイミングが揃いました。
再び平和駅連絡歩道橋に戻って発着を繰り返す列車の動きを観察していると、白石方の構内外れから入換を終えたDDが到着貨物の合間を縫ううように戻ってくる姿を確認しました。経路を読んで待ち構えていると出区待ちの赤スカクマさんとサツマイモDE10とDD51B更新のスリーセットが撮れました。この他にも遠くで出発待ちの3両の赤熊さんが並んだ横をDDが通り抜けて4両並びが発生していましたが、場所が遠すぎて徒歩ではどうにもなりませんでした。(誰か撮っていないかなぁ、、)
本日撮れて一番嬉しかったカットはDD51-1150号機のキレイなサイドビューでした。本線運行の姿を当たり前に追いかけていた時は正面や斜めばかりで真横はあまり撮っていなかったので良い記録となりました。それにしても何時見ても見事に均整がとれた凸スタイルに魅せられてしまいます。世界広しと言えどこれほどの均整美を秘めた凸型機関車は日本固有種の同型しか無いかもしれません。
許された短い滞在時間の帰り際に印象的なカットが撮れました。
誘導掛さんをデッキ上に載せたDD51-1150号機の面構えは長年北の線区の風雪に耐えた風格に満ち溢れていました。
帰路の途上、平和駅のホームから指令所前の定位置で憩うDDとDEの姿を眺めていました。
これまでほとんど理由もわからず夢中でDDの写真を撮り続けていましたが、今となってはその勇姿の一端を垣間見て記録に残せたことへの感謝の気持ちでいっぱいです。あらためて長年のご活躍お疲れ様でした m(_ _)m
PS.)
札幌貨物ターミナルの広大な敷地を横切る平和駅連絡歩道橋は格好の観察場所ですが、青天井の先代から建て替えられた時に総密封窓仕様にされて撮影条件に関しては不便になりました。窓ガラスにレンズ先端のゴムフードを密着させて余分な反射を極力抑えて撮影してきましたが、今日行ってみると窓の曇りが尋常ではなく特にターミナルよりは殆ど全滅状態で撮影に苦労しました。証拠に撮ったカットはソフトなメルヘン調になっています。
本日撮れて一番嬉しかったカットはDD51-1150号機のキレイなサイドビューでした。本線運行の姿を当たり前に追いかけていた時は正面や斜めばかりで真横はあまり撮っていなかったので良い記録となりました。それにしても何時見ても見事に均整がとれた凸スタイルに魅せられてしまいます。世界広しと言えどこれほどの均整美を秘めた凸型機関車は日本固有種の同型しか無いかもしれません。
許された短い滞在時間の帰り際に印象的なカットが撮れました。
誘導掛さんをデッキ上に載せたDD51-1150号機の面構えは長年北の線区の風雪に耐えた風格に満ち溢れていました。
帰路の途上、平和駅のホームから指令所前の定位置で憩うDDとDEの姿を眺めていました。
これまでほとんど理由もわからず夢中でDDの写真を撮り続けていましたが、今となってはその勇姿の一端を垣間見て記録に残せたことへの感謝の気持ちでいっぱいです。あらためて長年のご活躍お疲れ様でした m(_ _)m
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HN:
鈍行翼
年齢:
42
性別:
男性
誕生日:
1982/05/07
職業:
エア作家/にわか写真家
趣味:
鉄道と写真ともろもろ・・・
自己紹介:
バセドウ病罹患者(勝手に寛解中)。
発病から10年以上経ちましたがようやく沈静化へ向かいつつある今日この頃。同時に人生の在り方を模索し続け小説という創作物に結晶化することを日々の生業とする。写真撮影は豊かな創造性とニュアンスの源泉です。
写真撮影の友:PENTAX K10Dと愉快なオールドレンズたち。
コンパクトはRICOH GX-8、R10、ケータイカメラCA006
フィルムカメラはPENTAX SPF、RICOH R1s、GR1s
「目指す場所があるからいつだって頑張れる!」
発病から10年以上経ちましたがようやく沈静化へ向かいつつある今日この頃。同時に人生の在り方を模索し続け小説という創作物に結晶化することを日々の生業とする。写真撮影は豊かな創造性とニュアンスの源泉です。
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