北海道の鉄道とか写真の話題など、、、日々の徒然を独り言のように細々と発信してみるブログ。小説作品執筆中。
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何かと忙しくて今年一年を振り返る間もなく、気が付いたら紅白を見ながらキーを叩いています、、(--,)
家の大掃除や年賀状刷りは何とか終わりましたが、収納まわりの整理整頓やこのグログの更新など、半分くらいは手付かずのまま来年に持ち越しです。
特に、ブログの更新は今年一年の出来事を振り返りながら少しは内容のある記事を書こうと思っていましたが、どうやら時間切れになってしまうようです。と、言うかアルコールが入ったらもうダメです、キーを打つ手が踊り気味で誤字脱字の連発です(^^A)
飲酒運転ならぬ飲酒作文中ですが、沖縄のHYの歌良かったですね。最近の歌手グループの中では珍しく名前と顔と歌を知っていました(笑)
紅白の話よりも今年一年のはなしですが、何とも捉えどころ無い一年だったというか、何というか、、、
個人的には世の中の変化について、意識的にアンテナを張りながら理解するように努めてきました。
本当は、今一番に目標としている作品作りを進めて一作完成させることを目標にしてきましたが、世の中の変化に目を取られて集中できなかったこともあって、構想を深めるだけで一年経ってしまいました。
それでもダメな一年だったかというとそうではなく、世の中の変化やこれまでの経緯を納得行くまでとことん追求できたことは作品作りをはじめ、これからの人生において決して無駄にはならないと思います。
今年の入り口にはすでに作品の基本構成は数作分出来上がっていましたし、そのうちの一作はすぐに作成に取り掛かれるほど練り上げていましたが、今から振り返ってみると、今年一年、深く考えることをしないで見切り発車していたら、テーマがボヤけてそれだけで失敗していたと思います。
来年は、この最初の一作を何とか、たとえ未熟で出来が悪かったとしても完成させることを目標にしたいと思っています。
一方で、今年一年、考えあぐねてきた内容をまとめてここに書こうと何度か試みましたが、うまくまとめ上げることができませんでした。
何とか理解した内容が多岐に渡るために、頭の中で消化し切れていない点は否めませんが(単に頭の中が整理されずにごっちゃになっているだけなのですが・・・)それにもまして、理解した内容が決してポジティブなモノを連想させるものでななく、書こうと思うと正直滅入ってくるような内容ばかりなのも理由の一つです。
よく知らぬが仏と言われるような、知らないほうが良かったことというものがありますが、知らないほうが良かったとまでは言いませんが、知ったからと言ってどうにもならないという類のことではあります。
ひとことで言うと、世界中の経済や政治、そして世界中の民衆の暮らしぶりまで縁の下で支える(影で支配・・・)世界通貨ドルを中心とした国際金融の枠組みがグラ付いているということに行き着くと思います。
こんな大晦日の間際まで湿気ったシケモクのような政治経済の話なんてしたくないのですが、、、今年、分かったことのキモはまさにここで、世の中の活動の全ては、政治、経済、外交は言うに及ばず、人々の生活、衣食住、教育、文化、雇用難に格差、世相や流行から一人一人の人生のいかんに到るまで、、、さらに歴史そのものまで、、、全ては国際金融の仕組みに担保された世界で、それらの関係の中で余すこと無く支配されてきた事実を知ることは大きな驚きでした。
それらをより具体的に詳しく上げるのは短いブログの記事では間に合いませんし、何よりアルコールの回りきった頭では勘弁していただくほかございません(ビールコップ一杯)。
より詳しく、より深く的確に説明されている方々がネット上に沢山おられますから、そいうった情報を知りたい方は探していただければすぐに発見できると思います。
単純に割りきってしまえば、本来、モノや労働や生産が先にあってお金があとに出来たものであったのが、いつのまにかお金が先になり、モノや労働や生産を買い叩いて長らく支配してきた仕組みの寿命が来て立ち行かなくなり、それが崩れ去るようなことが万一起きても、モノや人のあとにお金が来るという本来の姿に戻るだけだと思っています。
たとえそうならなくとも今はそう思っいれば十分だということが、ぼくがこの一年無駄に考えあぐねた結果出てきたシンプルな答えです。
そして、その先にある本当に大事なことは、変わりゆくことに翻弄されっパナシにならないために、変わりゆく物事を受け入れながらも変わらないものを一つ、心の芯にしっかり据えることだと思います。
そういった変わらぬ何かについては、以前から考え続けてきました。それでも、自分なりに分かり得た事柄について、ここ最近の世界を取り巻く大きな変化の情勢の中で、はたしてこの先もグラつかずに通用するものなのかどうか、イマイチ自信がなく迷いの中にありました。
しかし、この一年、時代の変化を自分なりにとことんイヤになるまで考え抜いたことで、それについて分かれば分かるほど、かえって確信を持てるようになったことが今年一番の収穫でした。自分の人生のほんとうの課題とその答えは、自分の外側に存るのではなく常に自分の内側に存在するものだと思います。
来年は一層大変な変化の一年になるでしょうが、それらに惑わされること無く、自分の目標に向かって邁進できる一年にしたいものです。
と書いているうちに、紅白も終わり行く年来る年です。
トイレの神様も鶴に乗った小林幸子も病み上がりの桑田佳祐も見れたのでもうお腹いっぱいです、、、。
あともう少しで除夜の鐘ですが、みなさま、それでは良いお年を~(^^)ノ
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現在の江別の気温は6℃、みぞれ混じりの冷たい雨が降り寒々としています。
いよいよ冬の足音が近づいてきました~
でも、これから一気に真冬になるかといえばそうでもなく、予想外に暖かい日が訪れたりしながら、小春日和と冬が交互に訪れながらやがて根雪となります。
こういう季節の変わり目は毎度のことながら体にきますね、、、
今日も朝から下痢と腹痛に苦しみ悶えながらやっとこさ過ごしています(×_×)
体調不良は如何ともし難しでただ回復を待つのみですが”物理的障害”については解決の目処がたちました。
あと少しの辛抱で眼精疲労との格闘も少しは緩和されそうです・・・(--,)
先日行われた補欠選挙もあっけなく結果が出てしまいましたね。
まぁ、予想通りの結果だったので特別驚きもしませんでしたが、、、
ただ、他の地区に比べて余計に多く選挙が行われるというのは何だか不思議な感じがしました。
ぼくは若さに期待を込めて民主党の中前さんに投票しました。
訴える内容については共産党の宮内さんも大企業の内部留保について斬り込むなど中々なものでしたが、いかんせん、毎度毎度、反自民票を割ってしまうことで敵に塩を送り続ける形になってしまうのが痛いところです。これも小選挙区制の弊害ということなのでしょうか。
ぼくは自民党=絶対悪とまでは思っていませんが、それでも今の世の中をこんなんにしてしまった直接的な責任があると思うので手放しで支持することは出来ませんね。
民主党の政権運営についても、どう甘口目に評価しても赤点ペケは免れませんが、かといってそれを非難するだけで違ったビジョンを国民に見せられない野党各党についても失望感は拭えません。
そして、今一番”なんだかなぁ~”と思うことは、世界情勢がもうどうにかなってしまう直前の様相を呈しているときに、未だ新幹線や高速道路が伸びてダムを作ったりしていればハッピーという人たちが大勢を占めていることです。
そんな青写真は、この先何十年も今の表面的には平穏な世の中と経済情勢が続くことが前提だからこそ成り立つのであって、もし近い内に変化の時代に突入した場合は霞のごとく消え去ってしまうような儚い夢に過ぎません。
それよりも万が一の時に、ぼくたち普通の国民の生活と人生を本気で守ろうとすることのほうが遥かに重要なことです。
そういった意識で政治、経済に取り組む人たちが一人でも多くいてくれることを願わずにはいられません。
今日は寒い日のつぶやきでした~m(_ _)m
※表題の通りインチキヘリクツ記事を途中まで書いていましたが、熱を出してからストップしてしまい時間もだいぶ経ってしまったので、後日改めてまとめの記事を書こうと思っています。
今の複雑な時代について、自分なりにあれこれ考えながら理解しようと務めていますが、分かれば分かるほど事態は深刻かつ複雑であることが実感できましたし、一方で思ったほどに悲惨な事態にならないのではないかという希望的な観測も出来る気がします。
昨今の社会情勢ついて、現段階でははっきりしたことが分からない状況ですが、なぜ今のようになってしまったのかという原因については、ある程度客観的に理解しています。ですが、いかんせんそれをキチンとしたかたちで説明できる能力が足りません・・・orz
ぼくは何か独自の主張や情報を自ら発信しようという気は全然ありませんが、ただ自分なりにこの先の変化の時代を可能な限り先読みした上で、その後の時代に備えていたいという気持ちはあります。何よりも、この先の時代の変化がある程度見通せない限り、自分自身の人生設計をより一歩具体的に前へ進めることが出来ないからです。
一度、時代の変化の火蓋を切られると、今この時に居合わせている人々全員が、あらゆる立場や身分に関係なくその変化に晒されるでしょう。
そして、もう二度とそれ以前と同じ状況に戻ることは無いでしょう。刀とちょんまげの時代が終わった明治維新、勇ましい軍国主義がおびただしい犠牲と共に終わりを告げた終戦、、、それらの時代の節目を通過した後、二度とそれ以前の状況に帰ることはありませんでした。
そして今度は、経済競争と消費を謳歌し尽くした戦後現代社会です。その終わりと新しい時代の節目は、いつか必ず訪れます。それがいつかはぼくには分かりませんが、でもそう遠くない様な気がしてなりません。なぜなら、その時代の成長と拡大を可能にした全世界をめぐるお金の流れとその価値が飽和しようとしているからです。
ぼくのインチキでヘリクツな記事では何一つ確かなことは言えませんが、そろそろ自分の判断で考え、リサーチし、準備をしておく時期になりつつあると思います。
(2010/11/1)
前回に引き続き、経済関連の屁理屈記事を書こうと思います。
今日はアメリカ社会の現状と実態についてまとめてみようと思います。
前回の記事で、リーマンショックのあらましについて書きましたが、おりしも、そのアメリカ金融市場を規制する法案にオバマ大統領が署名して成立したようですね。
この1,500ページにも及ぶ金融改革法案がいったいどういった代物なのか、素人のぼくにはまったく見当もつきませんが、1930年代以来の抜本的改革ということで、それ相応の意義のある法案なのでしょうね。
ただ、この法案は適用される範囲が広範に及ぶために、実際に施行された時にどういった効果を発揮して、どのような結果をもたらすかについては未知数な部分が多いようです。
そういったウォール街を中心とした、いわば上層社会の変革が動き出す一方で、底辺の労働者層では失業率の高止まりが続き、街には長期失業者が溢れかえっているという有様です。統計によると、アメリカの全国民のうち8人に1人が食料配給制度で食いつないでいるという、日本を遥かに上回る貧困格差が生じています。
そういった底辺層の実情が待ったなしの状態まで悪化してきたために、金融改革法と合わせて失業保険延長法案が可決されたり、先日、難産の末に成立した国民皆保険法などと合わせて救済策が急ピッチで進められています。
★
アメリカの産業は1980年代以降、国内の製造業が軒並み人件費の安い日本に移動し空洞化が進みました。それと引換にして、ウォール街を中心とする金融産業が急速に成長して1990年代以降のアメリカ経済を支える主要な産業となりました。
世界中の貿易の決済や、あらゆる財やサービスの取引の基準通貨としてのドルを武器に、先に述べた規制緩和と金融システムの進化によって莫大な富をアメリカ社会にもたらすことになりました。
隆盛をきわめたウォール街では年収が日本円でゆうに1億を超えるサラリーマンが闊歩するようになり、CEOなどの重役にいたっては100億を超える報酬が貰い過ぎとの批判を浴びています。そのウォール街から産み出される豊富な資金を元手に、ハイテク、軍事、石油関連産業などが発展しました。こうした産業に携わる人々がアメリカ社会の上流層を成し、そういった人々の旺盛な消費によって日本を含む世界中の国々の輸出産業を支えてきました。
しかし、そうした上流層はアメリカ社会のごく一部で、そういった人々の生活や経済活動を支えるためのサービス業や物流などの産業を大多数の底辺層の人々が担ってきました。そういった、日本で言うところの3K+非正規雇用をアメリカではスレーブ(奴隷)産業と呼ばれています。
そういった産業に携わる人たちは2つから3つの職業を掛け持ちして何とか人並みの生活を維持していますが、不況で職を失ったり病気で仕事を続けることが出来なくなった場合、これまでは失業保険も健康保険も民間の高額なものを除いて充分な公的保険はありませんでしたから、民間の保険に入る余裕のない低所得者層はとたんに生活に行き詰ってしまいました。
日本では当たり前のように思われている失業保険や国民健康保険が、アメリカでは長年に渡る上流層の負担増反対を押し切ってようやく成立する運びとなったことは歴史的な成果と言っても過言ではないのです。
★
こういった格差社会の構図は、ここ最近の日本の情勢とも重なりますが、日本の場合は衰退し始めたとはいえ、まだかろうじて中産階層が社会の主要層として支えています。ところが、アメリカ社会が決定的に違っているのは、国内の製造業各社が人件費の安い中国やアジア諸国への生産部門の移転が日本以上に進んでいるために、大手製造業を中心とした中産階級がほとんど消滅してしまっていることです。その結果、高学歴者が占める社会の上流層と低所得者層の間が無くなり完全な2極化が進み、それが定着することで世代を超えて格差が固定される社会構造になりました。
世界一の先進国アメリカの社会が抱える格差の度合いは発展途上国並と言われています。一説によると、先日サッカーワールドカップが開かれた南アフリカと比べて、治安の悪さと格差の極端さにおいてはそう大差無いとまで言われています。
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ここで気が付くべきことは、アメリカが世界で一番の物質的繁栄を謳歌しながらも、その繁栄に必要な物や財のほとんどを外国に依存し、自らはごく一部しか産み出していないという事実です。
それを可能にしているのが、再三申し述べている通り、金融市場と基軸通貨ドルを主体としたグローバル経済の仕組みですが、それが今、構造的に行き詰まりうまく機能しなくなってきています。
自ら汗水流して働いて何かを生み出すことをしない人たちが、知識と知恵を働かせてお金をかき集め、そういったことが可能な一握りの人間だけが繁栄と豊かさを教主し実権を握る、一方で、そうなれない残りの大多数の人々は貧しさと、さらなる脱落の恐怖で押さえつけられる、さらにそれのみならず、差別という楔を打ち込まれて貧しい者同士が互いに憎しみ合い暴力を振るうように仕向けられている、そんな世の中がアメリカ社会の真の実体です。
経済的に恵まれた家庭に育ち、能力素養にも恵まれて、努力を怠らず暗い脇道にそれることもしないで大学を卒業し、名の通った企業に就職しキャリアを重ねる・・・晴れて社会の上層部のポジションを獲得したとしても、その足元の社会の実体は上に述べたようなものです。そして、自分が立っている社会の明るい一面、一見すると前途が洋々と照らされているように見える世界も、その表の皮を一枚めくれば腐敗と欺瞞に充ち満ちています。
グローバル経済とは、より貧しい者たちが住む世界から、より豊かな者が暮らす世界に半ば自動的に富を吸い上げて実権を奪うものです。その不正と言っても差し支えない、巨大な富の流れの力を借りて築いた虚構の繁栄が、まもなくその寿命の限界を迎えようとしています。
★
そういった虚構の繁栄と豊かさに長く浸りきっていると、たとえ元々がごく普通の善良な人であっても、やがて魂と精神が侵されて腐っていきます。いったん享楽の味を知ってその虜になり、精神が脱落の恐怖と猜疑に絡め取られてしまうと、そこから抜け出すことは至難の業です。アメリカ社会に酒と暴力とドラッグが深く根を張り続けているのも頷けることです。
そして実際に、リーマンショックの前後からエリート上層組に属していた人たちの脱落が急激に増え始めました。最初は飽和し始めたIT技術者層がより低賃金なインド系に取って変わられたことで、リーマンショック後にはその本体であるウォール街の金融大手社員を含む証券、銀行系社員、ショックの煽りを受けて経営が行き詰まったアメリカ自動車業界ビック3による従業員大量解雇etc...
これまで年収数千万円以上稼いでいた高所得者が一転して低収入の不定期雇用を掛け持ちするようになったり、それでもまだ仕事を確保できる人は良いほうで、ひどい場合は食料配給で食いつなぐだけのホームレスにまで転落する人たちもいます。また、アメリカでは掛金を運用するタイプの年金が一般的なために、リーマンショック後に運用益が激減し老後の生活設計が成り立たなくなる事例も相次いでいました。こうした、社会を支える主要層の脱落が止まらない状況に対して、何とかしてほしいという期待を一心に受けてオバマ政権が誕生したことは記憶に新しいところです。
ここ最近の世の中の情勢はホントに先行きが見えてきませんね。
テレビ、新聞などの報道では、政治と財政の行き詰まりを伝える一方で、経済においては部分的な好材料を意識して取り上げているようにも見受けられます。
今は一段落したようですが、異常気象による集中豪雨の被害などが連日のように報道されていますし、そうでなければ相撲界の騒動や、いいかげん聞きあきた政治と金の問題など、お決まりのネタが繰り返し報道されているだけです。
ネット上では、そういった閉塞感を受けてか、明日にでも何か危機的な事態が発生するかのような論説が飛び交っています。
そういった個人レベルの確証も保障もない(当ブログも含む)発言の中にも、理屈の上では否定することの出来ない一定レベルの可能性が含まれていたり、公共のマスコミでは決して取り上げられないような、マイナーだけれども確信を突いた情報なども少なからず見受けられるために、単に胡散臭いからといって一方的に無視できないものがります。
2012年やアセンション、UFOの到来など、現時点では否定も肯定もし難い、確認のしようもない内容については、もはや飛躍のし過ぎではと疑問を問いかけるだけにしておきますが、それも含めて今の時代の不透明さを現す一つの側面なのだと思います。
個人的にはオカルトもスピリチュアル系もけっこう好きな方なので、そういった目線で色々と想像をかきたてながら世の中の変化を見定めていくのもアリだと思います。
でも、なるべくながら、あらゆる情報や価値観を踏まえながらも、そういった事柄にあまり振り回されずに、冷静な判断で結論を導き出すように心がけているのですが、なかなか難しいことですね。
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そう言いながら当ブログでも、あまり具体的すぎる内容は避けつつも世の中の情勢について今後、何らかの変化が起こりうるのではないか、という発言を繰り返してきました。
もちろん、ド素人のぼくが一般の人達がフツーに見聞きできる以上の何かを知っているわけではありませんし、ましてや超能力や透視能力を使って世の真相を見極めることも出来ません(^^A)
それでも、ネット上や世の中の論調を注意深く観察していると、何かしらの変化の兆しや気配のようなものをかすかに感じ取ることが出来ます。
それは決してあやふやな気分や感覚によるものではなくて、一定の可能性と内容を伴ったいくつかの理屈なのですが、それらを矛盾と誤解なくきちんと伝えることは、今のぼくの乏しい表現力ではなかなかもってして難しい課題です。
以下にその部分的な概要について、大雑把でもニュアンスだけは出来るだけ正確に伝わるように書いてみようと思います。
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昨今、危機が近づいていると盛んにはやし立てられている事柄の中心は、各国政府の財政危機や金融危機による経済破綻の可能性が現実化していることにあると思います。
日本の経済状況や財政状況が深刻な状態にあることは、最近の世の中の情勢を見れば一目瞭然ですが、問題なのは、そういった深刻な状況にある国々が、日本のみならずアメリカやヨーロッパを含む先進諸国の殆どが同時に陥っていることです。日本がバブル以来の放漫財政でこうなってしまったのは頷けますが、それだけに留まらずアメリカやヨーロッパを含む全世界的に連鎖してるのは何故なのか、なかなかもって想像しがたいことです。
その理由を一言で表してしまえばグローバル経済の行き詰まりということになると思いますが、その辺りについてド素人解釈ですが考えてみたいと思います。
その上で経済における難しい理屈は一切抜きにして、単純にお金の流れを中心に今の情勢を読み解いてみると少しは解かり易くなるのではと思います。
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市場主義経済は発展の見込みを先買いすることで成り立っていますが、その見込みに対してお金を剃りすぎたことで金余りが生じている、つまりバブルですね。
見込みで剃られたお金でも、市場に流された時点で銀行、企業、投資家などいずれかの持ち主が所有しているわけで、これらのお金の価値に確かな裏付けをするために、その価値に値する何らかの実体ある財に結び付けなければなりません。
そのために株券や国債、債券などの有価証券や土地や建物などの不動産、石油や金属などの資源、食料などなど世の中のあらゆる価値ある実体が取引の対象になります。
そこで投資家や証券マンたちが日夜、世界中の市場で画面に映る相場グラフと睨めっこしながら、自分の持分を減らさず少しでも増やすために売買に明け暮れているわけです。
それでも全ての投資家が損をせず得することが出来ないのと同じく、全ての企業や事業が見込み通りの利益を上げてくれるわけではありません。ある企業による事業が全く期待はずれで失敗したり倒産してしまった場合、その企業の株券や債権は全く価値を失い紙屑になってしまいます。そういったことが世の中全体で連鎖することが不況で、逆に見込み以上の収益を上げ続けることが好景気です。
市場主義経済では、世界中の実体ある価値の総和以上に見込みの価値が上回ります。見込みの価値が先行することで、実体経済がそれに追いつくよう発展を促す効果がある一方で、膨らみすぎた見込みの価値に実体が追いつかず、実は思っていたほどの価値が無いと確定してしまったとき、その上澄みの価値が消えて無くなってしまうというリスクが付きまといます。
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当然のことですが、世の中の資産家や起業家、経済学者などは市場経済におけるメリットを最大限に引き出して、逆にデメリットを最小限に抑える術を考えだそうとしたわけです。それが金融工学と呼ばれる複雑な数学的理論によって編み出された方法論です。
市場経済では一度大きなバブルが弾けると、あったはずの資産が消えて無くなるだけでなく、企業が次々に倒産することで失業者が溢れ、多くの一般人の生活に深刻な影響を与えます。1929年の世界恐慌が最たる例ですが、巨大なバブルが一度弾けると、その国の経済だけでなく世界中の国々の経済を連鎖的に不況へ追い込み、第二次世界大戦の遠因にもなりました。
その教訓から、実体経済に対して見込みの経済が先走って暴走することを食い止めるために、一定の規制をかけて巨大なバブルを予防するようになりました。ところが、金融工学と呼ばれるリスク回避法が発達したことで1980年代以降、その規制が取り払われていきました。簡単に言えば、バブルが膨らみ続けても割れないようにすれば良いという発想です。そうすることで経済の発展を促してそれをより早めようとしたのです。
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90年代以降、それは非常にうまく行っているかのように見えました。見かけ上の経済は膨らみ続け、それに引っ張られる形で実体経済の発展も進み、それまでには考えられなかったようなハイテク技術が次々に実用化されて急速に発展していきました。その中で最も世界に変革をもたらしたものはIT技術によるネット社会の構築でした。
金融の世界においても、IT革命は新たな力をもたらしました。日進月歩で進化していく金融工学理論を、IT技術を利用することでさらに高度なレベルで実践することが出来るようになりました。金融工学の本来の目的であるリスク回避に留まらず、いかにすれば見込みのお金を最大限に膨らまして巨額の利益を挙げられるかに応用されていきました。その結果、ウォール街では過去最高の収益記録を更新し続けました。
そうして際限なく膨らんでいく見込みの資産=投機マネーに対して、バブルが弾けないように実体ある資産に結びつけるために、半ば捏造された資産の一つがサブプライムローンでした。おさらいですが、サブプライムローンは返済能力が見込めない低所得者層に高額なローンを組ませてプール庭付き一戸建てを次々に買わせて、不動産価格の高騰を演出、一方でそういった限りなく不良債権に近いサブプライムローンを細切れに分割して優良証券に紛れ込ますことでリスクを揉み消そうとするものでした。
しかし、それは酒樽の中の腐った酒を他のまともな酒の樽に少しづつ混ぜてごまかそうとするようなもので、その結果、まともだったはずの酒樽もみんな腐ってしまったのです。そうした信用不安に火が点いて世界中に飛び火した結果、あのリーマンショックが引き起こされました。
★
リーマンショックについて、その引き金となったサブプライムローンの悪質性ばかりが注目されていますが、アメリカ住宅市場の高騰も含めて、それらはあくまで引き金に過ぎません。問題の核心は、80年代の規制緩和以降、膨張を続けた投機マネーが行き場を失い、2008年の時点でもはや限界に近づいていたことと、そういった投機市場に依存しなければ世界中の経済が成り立たなくなっていたことにあります。
2008年のリーマンショックからまもなく3年を迎えようとしていますが、これまでの各国による財政出動が功を奏して一旦は経済が持ち直したかのように思われていましたが、皮肉にもその財政出動にかかった出費が財政を悪化させて次なる危機の火種になりつつあります。そして、この3年の間にはじけ飛んだはずの投機資産は再び息を吹き返しリーマンショック直前の水準を回復したと伝えられています。
こういったことから、世界中の専門家や識者がリーマンショック級の第二波がいつ来てもおかしくないと警鐘を鳴らしていますし、それらを大なり小なり受けてネット上の個人が連呼して危機を叫び続けているのも頷けることです。
★
一方で来るぞ、来るぞ、と言われ続けているのに世の中の情勢や市場の動向を見ていても、明日にでもそれが来てもおかしくない条件が整っているにもかかわらず、不思議なほど静かに推移して今日に至っているわけです。
これはどういうことか考えてみると、これまで市場を操作することで莫大な利益を産み出してきた金融工学システムが、今度は市場の崩壊を食い止めるために一役も二役も買っているのではないかと思われます。一秒間に100回の注文を裁いたり、ある銘柄の売買が集中したときに急激な値動きを抑制するために自動的に対応することも可能になっていると言われています。
もはや直接人間の手による操作では考えられないような調整が、現在の高度に発達した金融システムでは可能になっていて、その恩恵で前例や理屈の上ではすでに崩壊状態にある経済を自動的に支え続けることを可能にしているのかもしれません。それでも、膨らみに膨らんだ投機バブルはいつかは弾けるのが自然法ですから時間の問題であることに変わりは無いはずです。
★
2008年のリーマンショックの衝撃は、理論や前例に当てはめれば、その時点ですぐに世界恐慌クラスの大ドミノ倒しを引き起こすほどの威力があったのかもしれません。もしそうなっていれば、今頃はすでに世界中の経済がドン底まで落ち込んだ暗黒状態になっていたでしょう。
それが、かつてない高度な金融システムのおかげで免れて延命されているとすれば、すでに現時点で全く前例のない時代に突入していると言えなくもないと思います。
もし今の世界経済の不気味な均衡をビジュアル的に表したらこんな感じかもしれません。
これを見たとき、人間という生き物は、これほどまでにキモチ悪いものに情熱を注ぐことが出来るものかと、半ば呆れ果てながらも感心してしまいました・・・。
次回以降、こういった世界経済の情勢が、只今、世間で問題になっている日本の巨額の借金問題にどのようにして結びついて行ったのかを着地点にして書き進めてみようと思ます。
(その二へつづく)
昨日の続きを書きます。
たしかに日本の若者の現状を見ると、全部とは言わないまでも総じて良好な状態とは言がたいことは誰もが認めるところではないでしょうか。
そういうふうに偉そうに言っているぼく自身がすでに浮世から離れてしまった野良公同然の人間ですし、そういう類の人間がごく少数の例外ならまだしも、すでに落ちた人、これから落ちそうな予備軍を含めると若者全体のうち相当な数にのぼると思います。
それを今さら誰が悪い、大人が責任取ってくれ~!などと叫びながら訴える気持ち(元気)は無いですが、今日の台湾人青年と自分たちの格差を認識するとき、その原因はどこにあるのかを考えてみると、それは日本の陳腐化した教育制度に行き当たるのではないかと思います。
台湾人をはじめアジアの新興地域の人々と、自分たち日本人の知的水準や認識能力などを比較して、自らをこうまで卑下する理由は何も今日会った青年一人の印象に依るだけではありません。
★
以前放送された、台湾やインドなどのアジア新興地域の発展の様子と日本の先端科学ベンチャー企業の現状を特集したNHKのドキュメント番組を見たときにつくづく感じたことですが、アジア新興国の先端企業の、単なる右肩上がりのガムシャラ路線ではないスマートな発展ぶりと、日本の将来有望な先端技術を担うベンチャー及び中小企業が、発展どころか日々の運転資金を工面するための金策に喘いでいる現状のギャップに唖然としてしまいました。
台湾、インド、シンガポールなどの先端新興国では、日々企業同士で凌ぎを削っているのはもちろん、投資家も有望な企業には積極的に投資して活動を支え、一方では、まだ実用化前の最先端技術を先行投資して研究活動を支えて将来の発展の種を早々に確保しています。このように、投資家、起業、研究機関との間で潤沢に資金が流れることで、アジアの新興国は今や世界一の目覚ましい発展を遂げようとしています。その結果、シンガポールでは国民の内100人に1人が億万長者という、羨ましいというよりは少々恐い感じがするほどに発展しています。
対して日本では、中堅の半導体製造メーカーがリーマンショックの煽りを受けて経営が行き詰まり、何とか会社を存続させようと国内の銀行や投資家に融資の依頼を持ちかけるも応じてくれる所はなく、台湾の銀行に何とか融資してもらい(その額わずか5億円・・・)再生を模索している様子や、もう一つの例では、海外からも注目される新技術を開発しているベンチャー企業が資金繰りに困り、同じように国内の投資家に援助を求めても応じてもらえず、仕方なく台湾の投資家から資金を得て何とか研究開発を続けているという有様でした。
それはつまるところ、日本のそういった企業や開発した技術がいずれは台湾のものになってしまうことを意味します。なぜ日本の投資家が日本の企業に融資しないのかというと、将来実用化されても予想されるほどの利益を上げる確証がないなどのリスクを嫌って、土地や国債などの安定した資産ばかりに投資が集中しているためです。つまり、日本中の金持ちの人たちは投資といえば自分の資産を減らさず増やすことであって、自分の国の発展に貢献する事業を支えようという意識がほとんど無いように思えます。また、そういった投資家や資産家の人たちに、先端分野でどういった技術や研究が後々に重要になってくるのか判断できる知識も意識も圧倒的に不足しているのでしょうね。
そういった一例として、ぼくが知っているものの中で、日本の薄型テレビ事情のここ10年の成り行きがあります。当時、ブラウン管TVに取って変わって液晶などの薄型TVが急速に普及することが予想されていたにもかかわらず、日本の主要メーカーの重役たちや投資家などはそれを認識せず、特許の申請や製造技術の権利獲得を怠った結果、いち早くそれらを確保した韓国や台湾の無名メーカーが10年後に立場が逆転するほど飛躍することを許してしまったのです。
その時、日本のメーカーの上層部が対応をこまねいた理由はブラウン管TVの売上が好調で、その時点では何の儲けにもならない液晶技術に資金を出すことを渋ったのと、そのブラウン管の売上に自ら水をさすような事業を起こしたくないという考えだったようです。当時は弱小ベンチャーに過ぎなかった韓国、台湾などの企業と投資家がそのスキを突いたわけです。その結果、今では世界の液晶パネルの生産シェアの半分を台湾企業が占めるまでになりました。
こういった”負け戦”の事例はここ10年、日本を取り巻く政治経済のあらゆる分野において見られることだと思います。また、起業家、投資家、研究者、それらを支える行政や政治家にいたるまでの、各々社会における重要な舵取りを担う立場の人たちの意識レベルの差が、やがて追いつくことが困難なほどの差を生じさせたのだと思います。
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新興国の国々が今、優秀な人材を輩出してあらゆる分野でその能力を発揮して国の発展を支えている要因となったのは進んだ教育制度にあったと思います。1980年代頃、アジアの国々は圏内で唯一の先進国である日本に追いつき追い越すために長期的な計画を練り始めました。その第一歩にして最大の礎である、真に優秀な人材を育成するために、実効性のある新しい教育制度を整備しました。その教育制度によって育てられて競争を勝ち抜いてきたエリートたちが大人になって社会に出て、今まさに新興国の躍進を担っているのです。
対して日本は、最高学府東大を頂点としたピラミッドを中心に、その中で長年にわたって偏差値を競い合い熾烈な進学競争が繰り広げられてきましたが、教育の中身については50年間ほとんど代わり映えのしない内容を繰り返し、毎年金太郎飴のような人材を世の中に輩出し続けています。そういった時代のニーズからかけ離れた教育内容について、数限りなく批判や提言がなされてきましたが、一向に改められる気配は見えません。特に、日本人に英語を話せないようにするためにやっているとまで揶揄される英語教育はその代名詞のようになっていますが、それも含む時代遅れの暗記教育が一向に改められないのは、それがもはや社会機構の一部として定着しているからなのでしょうね。
★
それにしても、その金太郎飴教育の紛れもない産物である、それもどちらかというと出来が悪い部類のぼくが、教育論についてイッチョ前に語るのはよく考えるとオカシナハナシですね~(^^;)
教育制度の内容と質の違い、その結果社会全体に及ぼす影響の違いについて、日本のそれと比較することは一面の見方に過ぎません。なので、今、日本の落日とアジアの飛躍の要因を全てここに結びつけてしまうのは拙速だと思います。
また、ぼくは教育制度を変えてもっと優秀な人間をいっぱいこしらえるべきだとか、そうしなければ日本の未来が危ういなどと主張する気は全くありません。
というか、ぼくはもともとエリートでも何でもないペンペン草の雑草系です。そして、日本の教育論や知能レベルがどうのこうの言う前に、手前の健康状態を日々維持していくことで精一杯ですし、その上でこの先どう生きていくかの方がずっと大事なことです。
それでも、こういった事柄を少しでも認識しておくことは無駄にはならないと思っています。この先、時代の変化はますます加速して、否が応でもその変化に対応していかなければならなくなります。その時、これまでの古い常識が通用しなくなるばかりでなく、変化に対応する上で足かせにもなります。植え付けられた古い固定観念に足を取られて身動きが取れなくなる前に、これまで当り前だと思い込んで疑いもなく受け入れてきた自らの価値観を今一度、省みる必要がある気がします。
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鈍行翼
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男性
誕生日:
1982/05/07
職業:
エア作家/にわか写真家
趣味:
鉄道と写真ともろもろ・・・
自己紹介:
バセドウ病罹患者(勝手に寛解中)。
発病から10年以上経ちましたがようやく沈静化へ向かいつつある今日この頃。同時に人生の在り方を模索し続け小説という創作物に結晶化することを日々の生業とする。写真撮影は豊かな創造性とニュアンスの源泉です。
写真撮影の友:PENTAX K10Dと愉快なオールドレンズたち。
コンパクトはRICOH GX-8、R10、ケータイカメラCA006
フィルムカメラはPENTAX SPF、RICOH R1s、GR1s
「目指す場所があるからいつだって頑張れる!」
発病から10年以上経ちましたがようやく沈静化へ向かいつつある今日この頃。同時に人生の在り方を模索し続け小説という創作物に結晶化することを日々の生業とする。写真撮影は豊かな創造性とニュアンスの源泉です。
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